不調を打破した方法とは…？吉本ひかるに独占インタビュー！
ツアーで活躍しているプロたちは誰もが自分のゴルフをよりよいものにしていくために様々なことを考え、走り続けている。どんなことを考え、どのようにゴルフに向き合っているのか。インタビューをとおして、その姿を探っていく。
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不調を打破した要因のひとつはトレーニング
―― ツアー初優勝おめでとうございます！
吉本：ありがとうございます。今年こそ優勝したいと思っていましたが、２試合目で優勝できてすごくうれしかったです！
―― 試合を振り返ってみて、勝因は何だと思いますか？
吉本：２０２１年の夏くらいから調子が悪くなって、コーチやトレーナーと一緒に改善に取り組んできました。体の使い方のトレーニングをずっと続けてきたのがよかったのかなって。今までは感覚で打っていて、自分のスイングのことなのにコーチ任せでした。でも、それだと限界があるし、悪くなったときに自分で直せなくなってしまうので、コーチと相談してトレーナーさんに体の使い方を教えてもらうようになりました。
―― トレーナーはどんな方ですか？
吉本：松山英樹選手のトレーナーもされている方で、２０２２年の冬からみてもらっています。松山さんと一緒にアメリカで戦って、マスターズ優勝のときもついていて、経験も知識も豊富。とても勉強になるし、トレーニングの大切さもわかりました。
―― 具体的にはどんなトレーニングをしていますか？
吉本：まず基礎体力を上げること。ゴルフは18ホール歩かなければいけないので、意外と体力が必要ですよね。あとはスイングしようと思っても、体がわかっていないと意図した動きができないので、トレーニングでその部分を確認していくことが大事。体の傾きなど自分のクセはスイングにも関わってくるので、トレーニングで体の形を整えて、意識して体を動かすようにもしました。私は、ねじり系の動きで柔軟したり、ジャンプ系で股関節の動きを確かめたりしています。
―― トレーニングをして調子が戻ってきたと感じたのは、いつくらいからですか？
吉本：昨年の夏ぐらいから自信を取り戻して、シードは取れなかったけど、ＱＴで28位になって、やってきたことが実を結んできたなと思いました。今シーズンは結果に繋がっているので、やりがいがあるし、楽しくツアーを回れています！やっぱり結果に繋がるとガンバろうと思えますよね。
―― しんどかった時期はどうやって気分を上げていましたか？
吉本：21年はずっと落ち込んでいて、試合が終わったら泣くというのを繰り返していたので、気分を上げることはできませんでした。とことん落ち込むタイプではあるけど、泣いたらスッキリするので、リセットされて次の日はまた元気にはなりますけど（笑）。今思えば、21年に調子が悪くなったからこそ、ゴルフとすごく向き合うようになったので、悪くなったからこそ今があると思っています。
調子が悪くても上位に入りたい
―― 自分の強みは？
吉本：セカンドショットです。ドライバーの飛距離はそんなに出ませんが、ユーティリティとかでもピンを狙っていけます。アプローチとパターもめっちゃうまいわけじゃないですが、自信はあります。
―― 打つときに意識してることはありますか？
吉本：そんなにないですが、リズムよく打つことを心がけてます。
―― 今の課題は？
吉本：年々コースの距離が長くなっているので、もう少し飛距離を出したい。１、２年かけながら、あと５ヤードから10ヤードくらい伸ばしていけたらいいなって思っています。あとは、調子がいい状態をキープするのも難しいけど、落とさないことのほうがすごく大事だと思っていて、「悪い」を「めっちゃ悪い」にしないようにしていきたい。調子が悪くても上位に入れるようになりたいです。
―― 今シーズンの目標を教えてください！
吉本：もう１勝することと、メジャー大会で勝つことです。
―― プライベートはどう過ごすことが多いですか？
吉本：買い物やネイル、美容院とか行くことが多いです。ネイルは毎月必ず行きます！
―― ネイルはプレーに影響しないんですね。
吉本：意外と大丈夫なんですよ。むしろ、可愛いツメを見ると気分が上がります。コスメもめっちゃ好きで、デパートのコスメ売り場には買うつもりがなくても行って見たりしちゃいますね。
―― 初優勝のご褒美は何か買いましたか？
吉本：バッグを買いました！また優勝して、ご褒美を買いたいです！
いかがでしたか？ 吉本さんのこれからの活躍に、期待していきましょう！
吉本ひかる
●よしもと・ひかる／1999年生まれ、滋賀県出身。152cm。今季ツアー2戦目の明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメントでツアー初優勝を果たす。その後もアクサレディスで3位タイに入るなど、好調をキープ。マイナビ所属。
写真＝ゲーリー小林
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