
パットが上手くなるには?「ロフトの調整がとても大事で…」と解説
「少しアレンジをするだけでパットが上手くなる」と吉本コーチ。
そこでパットの調整のしかたを解説してもらいます。
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「想定外」の転がりに対するちょっとした保険

パッティングのストロークは、できるだけ機械のように、正確かつリピータブルであるべきだというのがゴルフ界の常識ですが、じつは本当のパット巧者は、状況によって打ち方を微妙に変えながらグリーン上のさまざまな状況に対処しているんです。
理論上は、いつも同じインパクトで打つことが理想ですが、実際はグリーンの傾斜や芝の長さなどはさまざまで、理想のストロークをしても「思ったよりも転がらなかった」「思ったよりも切れた」というように、想定外の転がりをすることはめずらしくありません。
そういったイレギュラーを防ぐために有効なのが、パターのインパクトロフトを立てたり寝かせたりしてボールの転がりを調節するテクニックなのです。
ロフトが変わればインパクト後のボールのキャリーの量が変わる。それを利用して状況に対応するというわけです。


インパクト後にボールがキャリーする量が増え、打ち出し直後にボールが受ける芝の抵抗が減る

キャリー量が減って低く地面を滑るように打ち出され、すぐに順回転に移行していく
自分のパターのロフト何度か知ってますか?

パターにも少ないもので1~2度、多いものでは4~5度くらいのロフトがついている。転がり方は元々のロフトによっても変わるので、カタログなどで調べて自分のパターのロフトがいくつなのか把握しておこう。
※ロフトの変化をわかりやすくするために、誌面ではロフトの増減を極端に行って撮影しています

いかがでしたか? ロフトを立てたり寝かせたりして調整しましょう。

レッスン=吉本巧●
よしもと・たくみ/1980年生まれ。兵庫県出身。14歳で渡米しアマチュアプレーヤーとして活躍。プロとなってアメリカのミニツアーなどを転戦しつつゴルフを学ぶ。帰国後は国内でレッスンに従事。銀座ゴルフアカデミー主宰。
構成=鈴木康介
写真=相田克己
協力=取手桜が丘GC(アコーディア・ゴルフ)