スコアが悪いのはネガティブ発言のせい?やめたら驚きの結果が…

地球温暖化のせいで、凍ってカチカチのグリーンに出会うことは昔と比べて少なくなった。それでも北関東の山岳コースに行くと、朝早いスタートでは凍ったグリーンにけっこう遭遇する。

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ゴルフは運不運があるから面白い

気持ちよく打ち出した高い球がナイスオンと思った瞬間、「カーン」と撥ねてグリーン奥のOBゾーンに飛び込んでしまう。打った本人にはショックだが、これもゴルフと諦めるしかない。

そもそもゴルフに運不運はつきものだ。運不運があるからおもしろいともいえる。フェアウェイにナイスショットしたのに、ディボット跡にボールが入っていた。ナイスタッチでカップに入ったと思ったとたん、クルリと回ってボールが飛び出した。よくある光景だが、こんな不運に出会うとアマチュアの多くはついネガティブな言葉を発してしまう。

「またやっちまったよ。今日はカップに蹴られてばっかり」と大袈裟に嘆くし、ときには同伴競技者を呼んで「ちょっと見て、ディボット跡にすっぽり入っているよ」と自分のツキのなさを強調する人もいる。

なぜ周囲に伝わるほど大袈裟に嘆くかといえば、今日はツイていないからスコアが悪い、いつもの自分なら、もっといいスコアで回れているのにとアピールしたいからだ。ちなみにひとりでラウンドするとネガティブ発言はほとんどしない。誰かにアピールしたいのでネガティブ発言をするのだ。

ネガティブ発言はスコアをどんどん悪くする。なぜなら人は言葉に左右される動物だからだ。自分が発した言葉でメンタルが低下し、それが次のミスを誘発する負の連鎖に陥ってしまう。だからネガティブ発言は極力しないほうがよい。プロがショートパットを外しても黙ってプレーを続けるのは負の連鎖を知っているからだろう。

ネガティブ発言がいかにスコアに悪影響を及ぼすかを示す貴重なデータがある。

先日、仲間4人でラウンドしたとき、ネガティブ発言1回につき100円罰金というルールでやってみたのだ。「あ~、う~」 はい1 00円。「何やってんだよバカ」 はい1 00円。「また3パットかよ」 はい1 00円。

昔、タモリとたけしとさんまが英語禁止ルールでラウンドした正月番組があったが、それのネガティブ発言バージョンだ。すると前半と後半で、罰金額とスコアが見事に連動していることがわかった。

私 400円➡1 00円 44➡39

A君 900円➡1 00円 52➡44

B君 1100円➡400円 54➡47

C君 700円➡300円 48➡43

私にゴルフを教えた先輩は「あ~、う~」を我慢するとハーフで3打よくなると言っていたが、真理だった。ゴルフはボールをコントロールして楽しむゲームだが、それには感情のコントロールが何よりも大切と改めて思い知らされた罰金ルール。スコアをよくしたいならぜひお試しあれ。

いかがでしたか? ネガティブ発言を減らして、スコアアップに意欲的になれそうなルールをぜひ取り入れてみてください。

高橋健二
●たかはし・けんじ/1948年生まれ。ゴルフライターとしてレッスンやクラブ情報などを執筆。 HC8。

イラスト=丸口洋平

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