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飛ばしたい、ミスを減らしたい…あなたに合うドライバーは?鹿又が29モデルを解説

毎年恒例の人気企画「一気試打」。今月はドライバー編!昨年の秋から今年の春に発売されたNEWドライバーは、例年以上に注目・話題作が目白押し!

それらをギアのご意見番・鹿又芳典とタイプの違う3人のアマチュアが一気に試打。コメントを参考に、あなたが欲しい1本を見つけてください!

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Table of Contents

最新モデルの実力チェック!

アベレージ向けやプロ仕様のアスリートモデルから軽量モデルまで、29本のドライバーを4人が試打してインプレッション!

「海外メーカーが人気ですが、性能は日本メーカーも負けていない!おもしろいドライバーがたくさんありました」

【ピン G440 MAX】
曲がらない安心感に飛びをプラス!

【鹿又チェック】
ピンの特徴である高慣性モーメントをキープしながら、すごく振りやすくなったことが飛距離アップにつながっています。振りやすくなった理由は、投影面積が小さくなって「G410プラス」に近い形状になったから。46インチになったことも、スピードアップにつながっています。

SPEC
●ロフト⾓/9、10.5、12度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/ALTA J CB BLUE(R、SR、S・46インチ・約301g[フレックスSR])など
●価格/10万7800円~

打感、打球音がさらに改善

前作の「G430シリーズ」も打感、打球音がよくなりましたが「G440シリーズ」はさらに改善されて、日本人好みのフィーリングになっている。飛距離性能も前作よりも高くなっています。(ライターN)

【ピン G440 SFT】
スライサー用にあらず!高さも補正してくれる

【鹿又チェック】
これまでの「SFT」のようなスライサー専用のドライバーではありません。右方向へのミスが多い人だけではなく、幅広いゴルファーが使える、つかまりのいいドライバー。さらに高さもプラス5ヤード以上は上がるので、ナチュラルなハイドローが打てます。

SPEC
●ロフト⾓/9、10.5度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/ALTA J CB BLUE(R、SR、S・46インチ・約294g[フレックスR])など
●価格/10万7800円~

「MAX」「LST」よりも振りやすい

慣性モーメントが「MAX」「LST」より少しだけ小さくなっているので、振りやすくてミート率が上がりました。フェースローテーションしやすいのもアベレージゴルファー好みですね。(ライターN)

【ピン G440 LST】
ロースピンのままミスに強くなった高さも補正してくれる

【鹿又チェック】
今までの「LST」のよさを継承しつつ、あきらかにミスヒットに強くなりました。ヘッドスピード(以下・HS)45m/秒前後のゴルファーが打っても、打球が高く上がりすぎずに中弾道の強いボールが打てます。打感、打球音もよりアスリート好みになっています。

SPEC
●ロフト⾓/9、10.5度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/PING TOUR 2.0 CHROME(R、S、X・45.25インチ・約310g[フレックスS])など
●価格/10万7800円~

確実にスピン減!適正の幅も広い!

全般的に「LS系」はどれもいい! HSが速い人専用ではなくなって、私でも中弾道の強い球で真っすぐ飛ばせます。「LST」はとくにスピンが減る。スピン過多に悩む人にオススメです。(編集M)

【ピン G440 HL MAX】
ヘッド、シャフト、グリップの全部が軽い

【鹿又チェック】
軽量ドライバーはシャフトだけを極端に軽くしているモデルもありますが「G440 HL MAX」はヘッド、シャフト、グリップをバランスよく軽量化したことですごく振りやすい。決してシニア向けではなく、HS40m/秒前後の30、40代の人にも適正がありますね。

SPEC
●ロフト⾓/9、10.5、12度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/FUJIKURA SPEEDER NX GREY40(ワンフレックス・46インチ・約271g)など
●価格/10万7800円

適度なつかまりで直進性が高い

いい意味でクセがなくて振りやすい。軽量ドライバーなのにつかまりすぎず、真っすぐ強いボールが打てる。予想以上に打球が高く上がるので、ドライバーショットの不安がありません。(シニア飯田)

【ピン G440 HL SFT】
総重量260g台なのに軽さの違和感なし

【鹿又チェック】
「HL MAX」と同じ軽量モデルのドライバーで振りやすい。シャフトはワンフレックスで重量は38gですが、HS42m/秒前後の私が打っても違和感がありません。ボールのつかまりがいいのでスライスに悩む人はもちろん、シニア世代の中級者や女性にもオススメです。

SPEC
●ロフト⾓/9、10.5度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/FUJIKURA SPEEDER NX GREY 35(ワンフレックス・46インチ・約266g)など
●価格/10万7800円

超つかまり系!ラクにハイドロー

私のHSでラクに打ってもハイドローで飛ぶので、相当つかまりがいいヘッド。バランスが軽め(C9)なので、軽量モデルでもヘッドが振り遅れることがありませんでした。(シニア飯田)

【つるや アクセル A40】
HS40m/秒が1番飛ぶ極薄のカーボンフェース

【鹿又チェック】
すごく薄いカーボンフェースの効果でボール初速が速い!HS45m/秒以上の人が打ち続けたらフェースが割れるんじゃないかと思うくらいです。そのぶん、HS40m/秒前半から30台のゴルファーには反則級の飛距離が出る!もちろんルール適合です。

SPEC
●ロフト⾓/10.5 度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/AXELA40(R、S・46インチ・281g[フレックスS])など
●価格/9万9000円~

ちょうどいい重さ!初速はトップクラス

軽量ドライバーですが、シャフトはしっかり感があってヤワい感じがいっさいありません。重さもちょうどいい。薄いカーボンフェース独特の打感ですが、初速性能はトップクラスでした。(シニア飯田)

【キャロウェイ エリート】
パフォーマンスはNo.1!もっとも進化を感じた

【鹿又チェック】
大手メーカーのドライバーで、もっとも進化を感じたのが「エリート」です。ヘッド構造とフェース設計が変わったことで打ち出し、スピン量、ボール初速の初期条件がよくなった。極端に慣性モーメントを大きくしていないので、振りやすいのも魅力です。

SPEC
●ロフト⾓/9、10.5、12度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/VENTUS GREEN 5 for Callaway(R、SR、S・45.5インチ・約303g[フレックスR])など
●価格/10万7800円~

サイドスピンが少ない美弾道ボール

芯を外したときもサイドスピンを抑えてくれるので打球がネジれない。球筋が安定してくれて美しい弾道で飛んでくれます。キャロウェイらしいボールスピードで、初速も速いですね。(ライターN)

【キャロウェイ エリート MAX FAST】
歴代No.1の完成度 初の調整機能つき

【鹿又チェック】
今年の「エリート」シリーズでもっとも進化したのが「MAXFAST」。歴代モデルと比較しても形状、振り感、重さが、さらに日本人好みになっていて、ヘッドのパフォーマンスも1番高かった。同モデル初の調整機能つきでカスタムシャフトも入れやすくなっています。

SPEC
●ロフト⾓/9.5、10.5、12度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/LIN-Q GREEN 40 for Callaway(R、SR、S・45.75インチ・約270g[フレックス R ])など
●価格/10万7800円~

5球連続でナイスショット

これは打ちやすい!はじめて打ったのに手に馴染む感覚があって、1球目から5球連続でナイスショットが打てました。日本のシニアゴルファーが好きなドライバーだと思います。(シニア飯田)

【キャロウェイ エリート X】
日本人は「X」が1番ハマるかも!?

【鹿又チェック】
ドローバイアスの「X」ですが、つかまりすぎることはなく強い球が打てます。HS42m/秒前後の平均的な日本人ゴルファーには、スタンダードよりも「X」のほうがハマる可能性が高い。形状・慣性モーメント・つかまりのバランスがとてもよく整っています。

SPEC
●ロフト⾓/9、10.5、12度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/VENTUS GREEN 5 for Callaway(R、SR、S・45.5インチ・約301g[フレックスR])など
●価格/10万7800円~

振り遅れに強くてフェースが開かない

スライスも出にくいですが、振り遅れてフェースが開いても右に打ち出さないので右プッシュも出ません。前作のドローバイアスよりスピン量が減ってくれて、打球が強くなりました。(ライターN)

【キャロウェイ エリート ◆◆◆ (トリプルダイヤモンド)】
ほか3モデルとの違いは左が怖くないこと

【鹿又チェック】
「トリプルダイヤモンド」は強打しても左に飛ばないので、HS45m/秒以上のゴルファーが叩けば叩くほど飛びます。操作性がありつつ、ロースピンなところも大きな魅力で、ドローボールはもちろんフェード、高低差をつけた弾道も打ちやすいですね。

SPEC
●ロフト⾓/8、9、10.5度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/TENSEI GREEN 60 for Callaway(SR、S・45.5インチ・約315g[フレックスSR])など
●価格/10万7800円~

歴代の◆◆◆のなかでもっともやさしい

シリーズのなかでは重心が浅めの低スピンヘッドですが、球が高く上がらない、右にばかり飛んでしまうことがない。ほどよいやさしさに加えて、顔も好きなのでエリートならコレかな!?(編集M)

【タイトリスト GT1】
タイトリストの救世主 軽量設計の王道!

【鹿又チェック】
タイトリストは「GTシリーズ」になってからキャリーが伸びました。なかでも「GT1」は軽量設計で打球が高く上がりやすいので、平均スコア95前後のゴルファーやシニア世代も使いやすい。高さ・つかまり・ミスの強さなどお助け要素の強いドライバーです。

SPEC
●ロフト⾓/ 9、10 、12度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/Fujikura AIR SPEEDER Next Gen(R2、R、S・45.5インチ・未発表)
●価格/10万7800円

タイトリストなのに高弾道

形状はオーソドックスなのに、打つとやさしくて予想以上にボールのつかまりがよかったです。タイトリストのドライバーと思えないくらい弾道が高くて、安心感がありました。(シニア飯田)

【タイトリスト GT2】
昨年秋の人気No.1!飛距離と寛容性を両立

【鹿又チェック】
昨年9、10月に1番売れたドライバーが「GT2」でした。見た目にはわからないコンポジット構造にしたことで重心位置が低くなり、フェース面上の有効なヒットエリアが広くなっています。操作性よりも直進性を求めるタイトリストユーザーにオススメです。

SPEC
●ロフト⾓/8、9、10、11度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/MITSUBISHI TENSEI 1K BLUE(S・45.5インチ・未発表)など
●価格/10万7800円~

コンポジットでもタイトリストの打感

完成度が高いドライバー。打感・形状・弾道とも文句なし!コンポジット構造のクラウンにしたのに、今までどおりのタイトリストらしい打感、打球音になっていたことに驚きました。(ライターN)

【タイトリスト GT3】
ベテラン好みの24年のNo.1

【鹿又チェック】
個人的には、2024年のNo.1にあがるドライバー。球筋をコントロールできる操作性がありつつ、適度な寛容性もあるバランスが絶妙。ヘッド体積は460ccですが、投影面積は少し小さめに見えるので、ゴルフ歴が長い上級者やベテランが好きな形状と見た目です。

SPEC
●ロフト⾓/8、9、10、11度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/MITSUBISHI TENSEI 1K BLACK(S・45.5インチ・未発表)など
●価格/10万7800円~

「GT3」からはハードめ!

やさしさを感じた「GT2」と比較すると、かなりアスリート仕様。HS42m/秒以上ないと打球が高く上がりきらない可能性もあります。でも、ボール初速はかなり速い高初速でした。(ライターN)

【タイトリスト GT4】
超・低スピンの低弾道 適正は全体の1割未満

【鹿又チェック】
「GT2」「GT3」と比較しても、圧倒的にハードスペックなのが「GT4」。アマチュアで「GT4」が1番いい結果になるのは1割未満だと思います。上級者というよりHS45m/秒以上あるハードヒッターで、打球がフケ上がってしまう悩みのある人との相性がいいでしょう。

SPEC
●ロフト⾓/ 8、9、10度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/MITSUBISHI TENSEI 1K BLACK(S・45.5 インチ・未発表)
●価格/10万7800円

中・強弾道で操作性も抜群!

小ぶりで構えやすく、球筋を作れる操作性は抜群にいいです。適正ゴルファーは完全にハードヒッター。中・強弾道で飛ぶので、球が高く上がりすぎてしまう、スピンが多い人向けです。(編集M)

【ダンロップ スリクソン ZXi】
海外メーカーと互角以上の初速

【鹿又チェック】
「スリクソン」のボール初速は、前作の時点で海外モデルと互角のレベルまで上がっていましたが「ZXi」はフェースを薄くして、さらにボール初速が向上している。フェースがしっかりとたわんで飛ぶので打感がいい。弾き系ではなく、くっつき感があります。

SPEC
●ロフト⾓/9、10.5度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/Diamana ZXi50(R、SR、S・45.75インチ・303g[フレックスS])など
●価格/8万5800円

アベレージゴルファーが打ちこなせる

スタンダードの「ZXi」はアスリートゴルファーではなく、アベレージゴルファーでも打ちこなせるくらい弾道が高くて、つかまり感もあります。直進性も高いです。(ライターN)

【ダンロップ スリクソン ZXi MAX】
スリクソン版「ゼクシオ エックス」

【鹿又チェック】
今までのスリクソンになかった、慣性モーメントが大きいモデル。振り感、弾道は「ゼクシオ エックス」に近い感じですが、スリクソンらしい打球の強さに「ゼクシオ エックス」のやさしさを融合しています。アベレージゴルファーにもオススメの1本ですね。

SPEC
●ロフト⾓/9、10.5度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/Diamana ZXi50(R、SR、S・45.75インチ・303g[フレックスS])など
●価格/8万5800円

楽に振っていいスリクソン

「スリクソン」だと思うとつい気合が入ってしまうが、かなりやさしいモデルなのでリラックスしてゆったりと振ったほうがいい。球のつかまりもいいし、高さも楽に出てくれます。(編集M)

【ダンロップ スリクソン ZXi LS】
ガチガチの低スピン系 男子プロが好む丸型

【鹿又チェック】
フェースの薄さによるボール初速の速さは兄弟モデルと同様ですが、とにかく低スピン。HS42m /秒前後では厳しくて、HS45m/秒以上あれば、このヘッドのパフォーマンスをフルに発揮できるでしょう。ヘッドシェイプも丸形形状で、男子プロ好みの顔です。

SPEC
●ロフト⾓/9、10.5度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/VENTUS ZXi6(SR、S・45.75インチ・312g[フレックスS])など
●価格/8万5800円

ポテンシャルは全モデル中No.1!?

一般アマチュアにはハードルが高いドライバー。純正シャフトも重め・硬めなのでパワーがないと振り切れない。ただし、低スピンで棒球が打てたときの飛距離は全モデル中No.1でした。(ライターN)

【ダンロップ スリクソン ZXi TR】
「LS」より打ちやすい 小回りが効く

【鹿又チェック】
見た目はシャープで難しそうですが、重心距離が短くなっているのでヘッドの小回りが効いて打ちやすい。ミニドライバーに近い振り感です。ただし、ミスヒットしたときはシビア。ハードヒッターよりも、芯に当てる技術が高い上級者にぴったりのドライバーです。

SPEC
●ロフト⾓/9、10.5度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/VENTUS ZXi6(SR、S・45.75インチ・312g[フレックスS])など
●価格/8万5800円

打点位置によっての球筋がとても素直

450ccの小ぶりなヘッドからもわかるハードヒッターモデル。私では左に飛ぶことは皆無。長所はどこに当たったのかがはっきり感じられ、ロフト9度でも打球は高めのところですね。(編集M)

【ダンロップ ゼクシオ プライム】
250g台は史上最軽量!?

【鹿又チェック】
クラブ総重量が250g台の「ゼクシオ プライム」はHS35m/秒前後の人がもっともタイミングを合わせやすくて、飛距離を大きくかせげる軽さです。ライ角がアップライトな設計になっているのでボールのつかまりもよくて、ラクに振ってハイドローが打てます。

SPEC
●ロフト⾓/10.5、11.5度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/ゼクシオ プライム SP-1300(R2、R、S・46.5インチ・257g[フレックスR])
●価格/14万3000円

ヘッドもシャフトも1番ラク

今回打ったドライバーのなかでも1番ラクに打てました。ヘッドもシャフトも軽いので、私のパワーでも簡単に振り切れます。ゼクシオらしい打球音もとても心地よかったです。(シニア飯田)

【テーラーメイド Qi35】
プロ人気から完全にアマチュア向けに変化

【鹿又チェック】
昨年の「Qi10」はプロに好まれたドライバーでしたが、「Qi35」は完全にアマチュア寄りにシフト。ヘッド形状が「MAX」に近くなって慣性モーメントが大きくなっているので、あきらかにやさしい。飛距離だけでなく弾道・打感・振りやすさのバランスがいいですね。

SPEC
●ロフト⾓/9、10.5、12度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/ 2025 Diamana BLACK TM60(S・45.5インチ・約310g[フレックスS])など
●価格/9万9000円

打感・打音にも進化を感じる

各チェックポイントで高得点がつけられる。カーボンフェースはこれまででもっともチタンに近く、打感や打音に違和感がない。フィーリング面も進化していて受け入れやすいですね。(編集M)

【テーラーメイド Qi35 MAX】
3大要素が理想的 ミスしても適正スピン

【鹿又チェック】
新作の「MAX」も慣性モーメント10K(10000g・㎠)ですが、完成度がより高くなって、飛びの3大要素の「打ち出し角・バックスピン・ボール初速」が理想値に近いデータになってくれる。とくにミスヒットしてもスピン量がバラつかず、安定するのが大きな魅力です。

SPEC
●ロフト⾓/9、10.5、12度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/2025 Diamana BLUE TM50(R、SR、S・45.25インチ・約305g[フレックスS])など
●価格/9万9000円

10K特有の振りにくさを解消

ヘッドの投影面積が大きい「10K」のヘッドなのにすごく振りやすくなっていて、ダウンスイングでヘッドが垂れない。インパクトに向けてヘッドを加速できる感覚がありました。(ライターN)

【メタルファクトリー A+】
パーツブランドの強みで適正弾道に

【鹿又チェック】
ヘッド後方に可変式のバックウェイトがあり、トゥ・ヒール方向にはカーボンプレートを入れたパーツブランドならではの細かな作り込み。色もきれいですが弾道もとても上品で、スピン量は少なすぎず・多すぎず。打ち出しも理想的な中・高弾道になります。

SPEC
●ロフト⾓/9.5、10.5度
●価格/ヘッド単体:7万7000円、オリジナルシャフト(MURAKUMO-KANATA・フジクラ社製)装着時:11万円

ミスヒットしても狙った範囲に飛ぶ

ヘッド形状は中・上級者向けの印象。飛距離性能よりも方向性のよさを強く感じ、打点がズレても曲がり幅と飛距離ロスがとても少ない。ミスしても狙ったエリアから大きく外れません。(編集M)

【ヤマハ インプレス タイプD】
カーボンフェースの完成度が高い!

【鹿又チェック】
ヤマハ初のカーボンフェースですが、完成度が高い。打感がよくて、ボール初速も速い数値が出ます。「タイプD」はドローバイアスになっているで、スクエアヒットでもボールのつかまりがよく、開いてインパクトしてもほぼストレート弾道になりました。

SPEC
●ロフト⾓/10.5、11.5度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/SPEEDER NX for Yamaha TM-425D(R 、SR 、S・45.75インチ・289g[フレックスS])
●価格/9万7900円

チタンフェースみたいな弾き感

カーボンフェースでもボールの弾きが強く、他メーカーのカーボンフェースよりも音・打感・弾道がチタンフェースに近かった。インプレスらしく飛距離性能もとても高いです。(ライターN)

【ヤマハ インプレス タイプS】
顔は「RMX」で弾道は「インプレス」

【鹿又チェック】
ヘッド形状は、中・上級者が好む同社の「RMX」のような美顔。でも、打つと「インプレス」らしい高弾道のストレートボールが打てます。ボール初速も速いですが、打ち出し角・適正スピンによるキャリーで飛距離を大きくかせぐタイプのドライバーですね。

SPEC
●ロフト⾓/9.5、10.5度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/SPEEDER NX for Yamaha M-425D(R、SR、S・45.75インチ・289g[フレックスS])
●価格/9万7900円

もっともやわらかいカーボンフェース

今回、カーボンフェースが3メーカーありましたが、打感はヤマハがもっともソフト。8軸のカーボンは広範囲での高初速だけでなく、打感もよくて、タイプSは気持ちよく叩けます。(編集M)

【マジェスティ マジェスティ ロイヤル】
シニアドライバーを極めた1本!

【鹿又チェック】
打音・打感・弾道・デザインまで、完璧にシニアゴルファーの好みが反映されているのは、さすがマジェスティ!長年、シニア向けのドライバーを開発してきたノウハウがつまっています。この軽さでも振り遅れない、シャフトの弾性力も秀逸。シニア以外にも合いそうです。

SPEC
●ロフト⾓/9.5、10.5、11.5度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/MJ Royal LV560B(R、SR、S・45.75インチ・276g[フレックスR])など
●価格/14万9600円~

インパクトのタイミングが合う

1球目からインパクトのタイミングが合ってくれて、とても振りやすいと感じた1本。ボールのつかまりはいいけど、左に飛びすぎないところが気に入って即実戦投入できそうです。(シニア飯田)

【マスダゴルフ FBL SERIES 8】
隠れた名器はちょっとだけ短め

【鹿又チェック】
45インチのクラブ長は、最新ドライバーとしてはちょっとだけ短め。それなのにボール初速は45.5や45.75インチのドライバーと同じくらい速い数値が出ます。クラブ全体のバランスがいいので、幅広いゴルファー層にマッチする。隠れた名器として注目しています。

SPEC
●ロフト⾓/9.5、10.5度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/MAGMAX EZ-12(L、R、S・45インチ[フレックスR、S]・未発表)など
●価格/12万3200円~

上手に振りやすい!当てやすい!

振りやすくてミート率が上がるが、これは単にクラブが短いだけではない。ハイテクよりもライ角や重心位置などを重視した「振る人」のことを考え抜いて作られた印象を受けました。(編集M)

【本間ゴルフ T//WORLD TW767】
高慣性モーメントでも本間らしさを継承

【鹿又チェック】
本間のドライバーらしい構えやすい顔と打感のよさで、飛距離も性能も高い。慣性モーメントが高くてミスにも強いし、もっと評価されるべきドライバーだと思います。強い弾道のまま打球が高く上がるので、女子プロの使用率も徐々に上がってきていますね。

SPEC
●ロフト⾓/9、10.5度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/VIZARD EZ-C(R、S・45.5インチ・約305g[フレックスS])など
●価格/10万2300円~

自社開発のシャフトで振りやすさ◎

本間は自社でシャフトを開発・生産しているので、ヘッドとシャフトのマッチングがいい。高慣性モーメントのヘッドでも、シャフトの特性や性能で振りやすくしているな、と感じます。(ライターN)

【本間ゴルフ T//WORLD TW767 LS】
難しくない「LS」 飛距離も伸びる

【鹿又チェック】
海外メーカーの「LS」系と比べると、極端に打ち出し角が低くなったり、ロースピンすぎたりしないので決して難しいドライバーではありません。HS40m/秒以上、中級者以上のゴルファーであれば、スタンダードモデルや「MAX」よりも「LS」が1番飛びそうです。

SPEC
●ロフト⾓/9、10.5度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/VIZARD EZ-C(R、S・45.5インチ・約305g[フレックスS])など
●価格/11万5500円~

全体のバランスがとてもいい

本間も「LS」が1番よくて、顔、振りやすさ、打感、飛距離、方向性など全項目で高い点数がつけられる。純正のシャフトも含めて、とてもバランスのいい仕上がりになっています。(編集M)

【本間ゴルフ T//WORLD TW767 MAX】
この顔で「10K」はすごい!

【鹿又チェック】
ヘッドシェイプが美しくて本間らしい顔なのに、慣性モーメントが10K(10000g・㎠)を超えているのはすごい。打球の高さはスタンダードモデルとほぼ同じでも、ボールのつかまりはあきらかに「MAX」のほうが上。一般ゴルファーが使いやすいドライバーです。

SPEC
●ロフト⾓/9、10.5、12度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/VIZARD EZ-C(R、S・45.5インチ・約302g[フレックスS])など
●価格/10万2300円~

球がつかまるけどつかまりすぎない

じつは、このドライバーのスタンダードモデルを使っていますが、ボールのつかまりはいいのに左に飛びすぎる球筋は出ないので、私のHSだと「MAXのほうがよかった」と思いました。(シニア飯田)

新作ドライバーの印象は?

寛容性追求の方向性がメーカーによって違う(鹿又)

「寛容性の上げ方は、高慣性モーメントにする以外の方法をとるメーカーが増えました」

LS系のドライバーも打ちやすくなった。(編集M・写真右)
軽量ドライバーでも形状や顔がカッコよくて、構えにくいと感じるドライバーがなくなりましたね。(飯田・写真左)

兄弟モデルは慣性モーメントと重心で選ぶ時代に

これまでの兄弟モデルは、あきらかにヘッド形状が違っていました。ヘッド体積460㏄で3モデルあった場合でも、投影面積が小さい・中間・大きいと分かれていましたが、最近の兄弟モデルはどれも形状が似ています。最新モデルでいえば「Qi35」と「Qi35 MAX」の顔はほとんど同じです。

そんな兄弟モデルのなかから適正を選ぶには、慣性モーメントと重心がカギとなります。最近は慣性モーメントの大きさで兄弟モデルを分けるメーカーが増え、ピンの場合だと慣性モーメントが大きい「MAX」と小さい「LS」、そして重心をドローバイアスにしている「SFT」などがいい例です。慣性モーメントはミスヒットへの強さを示す指標にもなりますが、振りやすさにも影響します。自分が振りやすいのはLS系なのか、スタンダード系、ドローバイアス系なのかを知っておくことも大切です。

そして、重心の位置は球筋に影響します。右方向へのミスが多くて球をつかまえたいタイプは「SFT」「X」「タイプD」など、左へのヒッカケに悩むなら「LS」系との相性がいいでしょう。

Qi35 MAX Qi35

Qi35 MAX(写真左)、Qi35(写真右)

「Qi35」と「Qi35 MAX」の形状はほぼ同じ。ヘッド後方部のラインの入れ方を少し

「G440シリーズ」は全体的に低重心に !

「G440 はシリーズ全体が低重心になったことで、スピン量が減りました」

「エリート MAX FASTはシニア向けじゃない」

「キャロウェイの『エリート MAX FAST』は、シリーズ初の調整機能つきで幅広い層が使えます」

タイプが違う3人のアマチュアが選んだ
一番飛んだモデル&明日使いたいドライバー

シニア代表・飯田さん

1番飛んだのは…【エリート MAX FAST】
ボール初速が速くて曲がり幅も少ない

今回打ったなかで、1番ボール初速が速かったのがキャロウェイの「エリートMAX FAST」でした。ミスヒットしたときの曲がり幅も1番小さかったので、1発の飛びはもちろん、平均飛距離も1番。購入してウエイトやシャフトを替えても試したいですね。

明日コースで使うなら…【マジェスティ ロイヤル】
つかまった感覚でストレートボールが打てる

1球目から振りやすくてインパクト時の打点も打球方向も安定していたのが「マジェスティ ロイヤル」。インパクトでつかまった感覚はあるのに左に飛んでしまうことがなく、ストレートボールを連発。かつての私の飛距離を取り戻した気分になりました。

セミアスリート代表・編集M

1番飛んだ&明日コースで使うなら…【G440 LST ・ GT3】
「ロースピン、浅重心」系への概念が変わった!

私の「1番飛んだ!」と「明日コースで使うなら?」はイコールになりました。今回の新作たちは「LS系」がどれもよくて、飛ぶし曲がらない。最新の「LS系」は、ハードヒッター専用ではなく、スイングタイプによってはHSが40あればボールはつかまるし、高さも十分に上がる。

ロースピンになるので、ちょっとカットめにヘッドを入れるイメージで打つとさらに安定しますが、これは某プロいわく「浅重心のヘッドはそうやって打つと飛ぶ」とか。とくに「LST」と「GT3」は初速が上がるし、打球が強い!即戦力になる2本です。

アベレージ代表・ライターN

1番飛んだのは…【スリクソン ZXi】
低スピンすぎずに初速と飛距離アップ!

他メーカーにも低スピン・高初速のドライバーはありましたが「ZXi」は低スピンになりすぎずにボール初速が上がって、私のヘッドスピードだと1番飛んでくれました。純正シャフトもグッド!加速感が得られる性能で、このヘッドにマッチしています。

明日コースで使うなら…【Qi35】
ミスヒットしたときも弾道がほとんど同じ

「Qi35」は前作の「Qi10」よりもあきらかにやさしくなっていて、ミスヒットしても弾道と飛距離がほとんど変わらないからすぐにコースで使えそうです。打ち出し角が高くて、キャリーで飛ばせそうなのも実戦向き。この弾道の高さは、コースで安心できます。

いかがでしたか? ぜひお気に入りの1本を探してみてください!

試打・解説=鹿又芳典
●かのまた・よしのり/多くのゴルフメディアで活躍する人気クラブコーディネーター。現役ツアープロのクラブ調整やサポートだけでなく、ジュニアゴルファーの育成にも注力している。

アマチュア試打者

セミアスリート代表・ベテラン編集M
ドライバーのHS40、スイング改造によって持ち球はフェード系に、落ちたヘッドスピードも上がってきた。飛距離を伸ばし、再び腕前もクラブも「アスリートだね」と呼ばれたい!

アベレージ代表・ゴルフライターN
ドライバーのHS42、持ち球はドロー系。さまざまなゴルフメディアでギア企画を執筆。アベレージゴルファーに好まれる、ミスヒットに強いやさしいドライバーに買い換えたい!

シニア代表・飯田保幸さん
65歳、ドライバーのHS30後半、持ち球はドロー系、平均スコア90後半。出がちなミスのフックを防ぎつつ、加齢によってガタ落ちしてしまった飛距離をクラブで取り戻したい!

構成=野中真一、編集部
写真=田中宏幸
協力=ジャパンゴルフスクール(エースゴルフクラブ 千葉)

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