UTの「ロフト選び」の正解は?クラブの専門家がズバリ回答!

クラブ選びもゴルフの楽しみのひとつ。でも、選んだクラブが合わなかったら楽しくないし、スコアもよくならない。

1セット・14本、すべてのクラブを悩まず、絶対に後悔しない選び方をギアのご意見番たちが明答!そのクラブの見方や感じ方に、必ず「そうなの⁉」と驚いたり「へ~」と関心するはずだ。

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【FW・UT選びのQ&A】ローロフトのUTってアリ?

FWが苦手、UTならうまく打てる。では、20度よりも立ったロフトのUTにしてもいい?

A.そのUT、どこで使うかを絞るならOK!

○でも✕でもない△ですね。どういう状況で使うかまで考えてほしいです。FWと同ロフトであれば、UTのほうが短くなるのでミートはしやすくなる。しかし、打球の上げやすさでいえばFWのほうがすぐれているので、高さはあまり期待できないからグリーンに止まりにくくなる。ティーアップしたり、絶好のライなど球が上がりやすい、またはランを長く使える状況で使うクラブとしてならアリです(鹿又)

ピン G430 ハイブリッド

A.あまりオススメはできません。スイングにパワーとスピードが必要で、ヘッドの形状や重心の深さからも球が楽に浮いてくれない。かなり使い手を選ぶクラブになります(石井)

【FW・UT選びのQ&A】ミドルアイアンも抜いてハイロフトUTにしてもいい?

アイアンよりもUTのほうがミスヒットに強い。ミドルアイアンを抜いてロフト30度以上のUTにしてもいい?

A.ロフト30度以上はモデルを選び直す!

ピン G430 ハイブリッド

いいですよ。でも、今使っている20度から25度くらいのUTと同モデルにするのは△。同モデルの30度以上のハイロフトUTだと、球が上がりすぎたり方向性が悪くなったりすることがあるので、長めの距離をうまく打つクラブではなく「ミドルアイアンの代わりの距離と目標へ正確に打つ」モデルを改めて選んだほうがいいです(石井)

A.HS40m/秒未満でも球を止められる

積極的な入れ替え策だと思います。アイアンも球が高く上がるように進化していますが、ドライバーのヘッドスピード40m/秒未満は、30度以下のロフト角だと弾道の最高到達点と落下角度を理想値まで上げにくい。30度以上のロフトのUTのほうが十分な高さでグリーンに止めることができます。ハイロフトのUTはモデルも増えているので、ぜひ活用してほしいです(鹿又)

A.ハイロフトのUTにしても、球を抑えて打てるなど、アイアンらしい弾道が打てる性能をもったモデルなら完璧ですね!(今田)

いかがでしたか? FW・UT選びに悩んだときはぜひ参考にしてみてくださいね。

鹿又芳典
●かのまた・よしのり/小誌で20年近くギア企画を連載するクラブコーディネーター。大手メーカーから地クラブ系まで、年間1000本以上のクラブを試打している。

石井良介
●いしい・りょうすけ/PGAティーチングプロ資格をもつプロゴルファーだが、クラブへの斬新なコメントが好評を得ており、さまざまなメディアに出演する試打職人。

今田駿作
●いまだ・しゅんさく/超がつくゴルフマニアで、新旧クラブの知識が豊富。クラブ収集家としての一面もあり、自宅には1万本を超えるクラブと工房をもっている。

写真=相田克己、田中宏幸
協力=日神グループ 平川CC

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