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日本ツアーのマンデーにプロゴルファーが一言「この膨大な推薦枠は必要なのか?」

出場権を手にする最後のチャンスの「マンデークオリファイ」。予選会を通過すれば、その週の試合に出場することはできるが、それだけではなんとも夢がなさすぎやしないか!?

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日本のマンデーは“主催者推薦枠”のなかに存在する予選会。
そもそもプロの試合に、この膨大な推薦枠は必要なのか?

ハローエブリバディ! 米国ではNFLのスーパーボウルが幕を閉じたのと同時にMLBがキャンプイン、NBLのグランドファイナルが終わると同時にMLBのシーズンがはじまる。米国プロスポーツの流れはやはり超一流ですな。我が日本は? 野球、ゴルフ、Jリーグ、Bリーグ、トップリーグもほぼ同時季。季節感がないというか、そのスポーツのピーク時がいつなのかもわからないから残念……。

おっと! 本題に入ろう。今月の〝オレにいわせろ〞は、通称〝マンデー〞についてだ。 「マンデークオリファイ」は書いて文字の如く、月曜日に行なう試合出場権をもたない選手たちの予選会だ。元来、ゴルフの試合は各地域地区でオープン競技として行なわれていた。

プロツアーが立ち上がると規模の大きさ、知名度の高い各地域地区オープンはツアーに吸収される形となり、優先出場権をシード選手へ与えることになった。しかし、試合を作った各地域地区の協会への配慮を崩さなかった結果が〝マンデー〞なのだ。米ツアーでも〝マンデー〞は行なわれているが、各オープン競技は、米ツアーが発足した1968年以前に開設された試合ばかりで、試合の運営を担当していたのは1916年創設のPGA(全米プロゴルフ協会)。

PGAは各州や地域、41のセクションに分かれていて、その地域のオープン競技を担当していた。現在でもマンデーは米ツアーが管轄するのではなく、各セクションのPGAが管轄している。米ツアーで1番ギャラリーを集める〝WMフェニックスオープン〞は500ドルのマンデー予選会費を払い、優勝すれば2000万ドルを手に入れることができて、シード1発獲得だって夢じゃ〜ない。

さらに、ひと昔前まであったルールでは、マンデー通過者は最終日までプレーすれば、翌週の試合の出場権も得られ、再び、優勝、シードを獲ることも可能という、まさにアメリカンドリームがあったのだ。夢を売る商売のプロ。商売になるような夢を作るのも協会側がすべきプロの仕事だが、残念ながら今の日本にはない。

日本のマンデーは〝主催者推薦枠〞のなかに存在する予選会で、男子は15%、女子は約20%と試合出場人数に対してその数が決まるが、単なる推薦枠では夢がない。そもそもこの膨大な推薦枠はプロの試合に必要なのか? このあたりも改革すべきところですな。最後に小耳ネタ。マンデー周りをしている選手を〝ラビット〞というが、それはなぜか? 試合がはじまる前の月曜日をピョンピョンと先回りしている姿がウサギのようだからだ。

イラスト=北沢夕芸

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