女子プロ3人が飛距離アップの方法を解説!プラス10ヤード以上を目指そう

自分は人より筋力がない、体が固い。だから飛ばない、飛ばなくなったと飛距離アップをあきらめている人への飛ばしのヒントを伝授。

パワーやスピードをテクニックで引き出すレッスンでプラス10ヤード以上を目指そう!

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ドライバーのヒント:
加速力アップに有効なイメージ!フォローでヘッドを右足から遠ざける

ベタ足のままの右足とヘッドとの距離を遠ざけるようにフォローを出すとヘッドが走るし、球もつかまる!

右足体重で打つくらいが○
アマチュアは飛ばそうとすると、左足に体重移動しながら体が突っ込んでしまいがち。これは飛距離アップには逆効果、インパクトはベタ足のまま右足体重で打つくらいの意識がいいですよ。ヘッドが走り、自然なフェースローテーションもできるので球がつかまり飛距離が伸びます。

また、フォローでベタ足にした右足とヘッドの距離をなるべく遠ざける意識も大切。その距離をできるだけ広げようとするとヘッドが走って加速力が上がるので、ぜひ試してください♪

右足はベタ足のままガマン!

体が開くほど回転させるのは×

パワーがある人はインパクトに向けて体を積極的に開いていってもいいが、非力な人は振り遅れてしまう原因に。球がつかまらずスライスが出てしまうので、体の開きを抑えて打とう

ダウンスイングで右ヒジをたたむ

「ダウンスイングでは、まず右ヒジをワキ腹に近づけてください」と菅沼。この形がパワーをためて、フォローにかけて腕を伸ばし、力を解放させる準備になる

右足が浮くとヘッドが返らない

右足を地面から離していいタイミングは、フォローでヘッドが腰の高さよりも上がってから(○)。右カカトが早く浮いてしまうと、ヘッドが走らずフェースも返らないので球がつかまない(×)

クラブヘッドにかかる遠心力を有効に活用する

ドライバーの飛距離アップで、ヘッドスピードを速くするのと同じくらい重要なのがスイングアークを大きくすることです。でも、体が硬い人は十分な捻転動作が行なえず、スイングアークが小さくなりがち。そんな人はバックスイングで左足のカカトを上げる「ヒールアップ」をしながら大きく振るのをオススメします。

ヒールアップをするとスイングアークが大きくなるだけでなく、切り返しのタイミングもとりやすくなる。右から左への体重移動も自然と行なえるので安定性もアップしますよ。

「こういう形をプロのスイング写真でよく見かけますが、タメを作って飛距離を出すことができるのはパワーヒッターだけ。アマチュアがマネすると絶対に振り遅れてしまいます」(原)

グリッププレッシャーをゆるめる

とくに体が硬い人は、グリッププレッシャーをゆるめて“遊びを作る”のもOK。テコの原理がはたらきヘッドスピードを上げられる

ヒールアップに合わせてバックスイング

慌てないでゆっくり上げてください!

「右足に体重移動しながら、徐々に左足のカカトを浮かしていきます」(原)。クラブヘッドを上げるスピードもそろえる意識がグッド

ダウンスイングの意識は”バックスイングの巻き戻し”

行ったり来たりさせる素振りで軌道をなぞる感覚を覚えるのも○

トップまでに浮かせた左カカトを踏み込みながらダウンスイング。加速はさせるが、振り上げたときと同じ軌道をなぞる意識をもってインパクトへ

体と手の同調性を高めると非力でも効率よく飛ばせる

胸の中心と手の間隔を保つことがポイントです!
スイング中、手はつねに胸の前にあるイメージが有効

私のように筋力が少ない人は、力まかせに打つのではなく、体と手の同調性を高めてバランスよくスイングしたほうが効率よく飛ばせます。そのためには手がつねに胸の前にあるように、体と手の位置関係をキープすることが大切です。

ポイントは「胸の中心と手の間隔」。両手を合わせたシャドースイングでそれを確認したら、次は同じ動きのまま、クラブを肩の高さで振る。こうして同調性を高めていけば、ミート率が向上し、パワー不足をカバーできますよ。

「振り遅れ」のミス

胸と手の間隔が長くなり、腕が体から外れるとクラブが下から入り、フェースが開いてしまう

「胸と手の間隔を保てば入射角が適正になり真芯に当たりやすくなります」(永嶋)

Step1:クラブを持たずに軸回転

両手を合わせて構えたら、胸と手の間隔をキープして体を左右に回す。両ワキを軽く締め、真っすぐな軸を保つことが大事

Step2:肩の高さの振り幅で同調性を高める

シャドースイングと同じ要領でクラブを肩の高さで振る。ムダな動きがなくなり、シンプルかつ同調性の高いスイングになる

菅沼菜々
●すがぬまなな/2000年生まれ、東京都出身。158cm。2023年のNEC軽井沢72でツアー初優勝。25年パナソニックレディスでツアー3勝目をあげる。“アイドルゴルファー”としても人気者。あいおいニッセイ同和損保所属。

原江里菜
●はら・えりな/1987年生まれ、愛知県出身。162cm。2008年のNEC軽井沢72でツアー初優勝。15年の大東建託・いい部屋ネットレディスで2勝目。多くの選手に慕われるプロ入り18年目のベテランプロ。NEC所属。

永嶋花音
●ながしま・はなね/2001年生まれ、東京都出身。157cm。21年のプロテストに合格。24年のステップアップツアー・ヤンマーハナサカレディスでプロ初優勝を飾った。25年シーズンは、KKT杯バンテリンレディス6位。イントループ所属。

構成=岡田豪太、小山俊正
写真=佐々木隆宣、田中宏幸

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