女子プロのバンカーショットを解説!一発で脱出する構え方やボール位置とは?

なかなか上達しないバンカーショット。もしかすると、その打ち方が自分に合わなかっただけかも?

女子プロの打ち方も人それぞれ。合う打ち方を見つけ出そう!

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アドレス:幅広のスクエア ボール位置:左 スイング:左軸でダウンブロー|砂がしっかりとれてミスしにくい

※画像下左下3つ目に該当する画像がありませんでした。一旦白抜きで作成しましたが、ご確認をお願いいたします。また、番号をきれいに入れられなかったため、番号も入れておりません。

Point 大きなフォローでボールを砂ごとしっかり飛ばす

Point 左軸で振るためフィニッシュで右足が地面から離れる

左目でボールを見て頭を動かさない

今回比較する3選手の中で、一番ベーシックなバンカーショットが淺井選手です。バンカーショットはフェースを開くことが大切と言われていますが、それはロフトを寝かすだけではなく、バンスを地面に向けるためでもある。バンスから砂に着地させるとソールが砂の中を滑っていき、エクスプロージョンという砂の爆発を使って脱出することができます。

淺井選手はアドレス時のスタンス幅が広めで(❶)、スタンス向きはスクエア。ボールは左寄りにセットしています。ボールを左にセットするとアウトサイド・イン軌道で振りやすくなるので、ヘッドを鋭角に入れるダウンブローで打てる。砂をしっかりとってボールを飛ばすことができます。そのためには重心を真ん中かやや左において、頭を動かさずに背中を反らすようにしてバックスイングする(❸)。このとき左目でボールを見ると頭が動いてしまうのを防げます。トップからは左足を軸にして振り下ろしましょう。

アドレス:肩幅でスクエア ボール位置:左 スイング:左ヒジを抜きながら振り切る|高さを抑えて方向性を上げる

※こちら上左に該当する画像がなかったため、白抜きにしています。

Point(画像上左から3番目画像) 右足を左足に寄せていくと左ヒジを抜きやすくなる

Point(画像下左から3番目画像) 体をしっかり回しながら左ヒジを背中側まで引く

距離のコントロールがしやすくなる

広いスタンスはスイング中に手首を使いやすくなるので、ヘッドを走らせて打つ選手に多くられるスタンス幅です。バンカーでヘッドを走らせて振ると、ボールは高く上がりやすくなります。

しかし、東選手のスタンスは肩幅くらいと広くはありません。❻の上の写真のように、インパクトからフォローにかけて左ヒジを背中のほうに抜くように動かしていますが、これはヘッドが走りすぎるのを抑えて、球の高さを必要以上に上げないスイングです。フォローで左ヒジを背中側に抜いていくと、インパクトでフェースが返らないので、砂に刺さるのを防ぎながら、砂を薄めにとっていけます。

ボールを高く上げすぎないメリットは、飛距離と方向性の出しやすさです。高く上がるほど距離感をコントロールするのが難しく、低めの弾道はライン出しと同じで方向性を上げるコツになります。ボールを高く上げなくても出せるアゴが低めのバンカーで、ピンそばにつけたいときにマネてほしい打ち方です。

アドレス:幅広のオープン ボール位置:真ん中 スイング:低く長くヘッドサラサラした砂から脱出しやすい

※こちら画像1つ見つけられなかったため、空白となっています。

Point 手先ではなく体の回転でヘッドを走らせているのでフェースが返りすぎていない

下半身を使って勢いをつける

臼井選手はトップとフィニッシュの大きさがあまり変わりません。これは、アウトサイド・イン軌道でエクスプロージョンを使わないタイプの特徴です。❸の下のトップの写真を見ると、右太モモがアドレスから大きく動く、下半身を使った打ち方をしています。オープンに構えて体全体を回しやすくしたら、体を回すスピードとヘッドを走らせる勢いで脱出する。コンパクトでも飛ばせるスイングです。バンカーは勢いも大事なので臼井選手の下半身の使い方をマネてもいいですが、ヘッドを入れる位置がバラつく人は、不安定さが増すことにもなるので注意してください。

また、体全体を使ったこの打ち方は、インパクトゾーンでヘッドを低く長く入れることができます(❹~❻)。アマチュアは砂が薄いカチカチのバンカーを苦手にする人が多いですが、サラサラとした砂のふかふかバンカーもしっかり飛ばせずに苦労します。そういうときは、緩やかな入射角でヘッドを走らせるときちんと脱出できますよ。

いかがでしたか? それぞれのやり方から自分にあったものを参考にして、うまくバンカーを抜け出しましょう!

淺井咲希
●あさい・さき/1998年生まれ、兵庫県出身。151cm。19年はCATレディースでツアー初優勝。ゴルフ5レディスでは2位タイに入り、初の賞金シード(33位)を獲得。小杉CC所属。

東浩子
●あずま・ひろこ/1992年生ま
れ、岡山県出身。156cm。今季は9
月のデサントレディースで、惜し
くもプレーオフで敗れてしまった
が、9月までの全試合で予選落ちな
しと好調。加賀電子所属。

臼井麗香
●うすい・れいか/1998生まれ、
栃木県出身。158cm。19年はアクサレディス6位タイ、センチュリー21レディス4位タイ、富士通レディースは10位タイに入った。ディライトワークス所属。

解説=向江寛尚
●むかえ・ひろたか/1972年生まれ、東京都出身。法政大学ゴルフ部出身で、現在はオンワードゴルフアカデミー二子玉川でディレクタープロを務める。また、グローブライド本社のオノフラボでもレッスン中。

写真=中野義昌、相田克己

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