
「日本に戻るか考え中」西村優菜、2025年シーズンの最終戦で心境を語る
10月4日、ロッテ選手権の最終日のラウンドを終えた西村優菜は、しっかりとした口調でメディア対応を続けた。この場面を取り上げるには理由がある。
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「勝ちたい思いが捨てられない」西村優菜、今後の展望を語る

西村はこの試合を23位タイで終え、年間ランキングは127位となった。その結果。この試合の後に続くアジアシリーズや11月の「アニカ・ゲインブリッヂ」といった試合は出場ランク外になる可能性が高い。つまり、ロッテ選手権が西村にとって2025年シーズンの最終戦となってしまったのだ(*シーズン最終戦は上位60位のみが出場可)。

米LPGAのいわゆるシード権は上位80位までで一旦区切られる。また、準シードと呼ばれる81〜100位までの選手の出場優先順位は、Qシリーズ(日本でいうQT)通過者よりもカテゴリーが上ということで、多数の試合に出場が可能だ。しかし、101位以下の選手の出場優先順位は、Qシリーズ通過選手よりも下になる。
そのため、西村の順位(127位)の場合、Qシリーズ最終ステージに出場して上位25位に入り、出場優先順位を上げなければならないということになるので、この結果が出た西村の気持ちを聞いたわけだ。

Q.すでにQシリーズは視野に入っている?
「来シーズンもここで戦えるようにQスクールに出場して、しっかりと戻って来られるように頑張ります」
Q.米ツアーに対する気持ちは?
「ここで勝ちたい、アメリカのメジャーで勝ちたいというのがあるので、それを思って3年前に(米ツアーに)来たので、その思いが捨てきれない」

Q.(原英莉花が出場した)エプソンツアーは?
「まだそこまでは考えきれてないですけど、ここに(帰って)来るにはエプソンに残るのが良いのか、日本に帰ってもう一回やり直すのがいいのか、じっくり考えたいなと思ってます」
Q.今年のシーズン終了後に取り組む課題はありますか?
「ちょっとずつ(スイングが)まとまってきているので、そこでどうやってスコアを出していくかというところ。ショットは今やっていることをやり続ければ良くなっていく雰囲気はある。それをしっかりと自分の強みにできるまでやる。あと、メンタルの持っていき方というのはトレーニングしなければいけないかなというのは感じている」

Q.引退を表明したステーシー・ルイスと同組でプレーしましたね。
「アプローチに関してはすごく引き出しが多い。普通に悔しがっていたので、まだまだできるんじゃないかなと思いました。楽しんでやるというより、すごく攻めていて、すごく悔しがっていて、最後までプロなんだなあという感じでした」

まだ西村の米ツアーでの戦いは終わっていない。最後の最後まで諦めない西村を、今後も応援していきたい。
フォトグラファー 田辺安啓 (通称JJ)
●たなべ・やすひろ/1972年生まれ、福井県出身。ニューヨーク在住。ウェストバージニア大学卒業後、ゴルフコース、テレビ局勤務を経験し、ゴルフを専門とするフォトグラファーに転身。ツアーのみならず、コースやゴルフ業界全般に関わる取材も行なっている。
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