2025年アイアン8本を試打!専門家のインプレッションとは?

毎年恒例の人気企画「一気試打」。今月はアイアン編!

ギアのご意見番・鹿又芳典とタイプの違う3人のアマチュアが2025年モデルとして発売された最新アイアンのなかから、厳選した20本を試打。

それぞれの特徴や長所をインプレッションします!

最新アイアン20本を試打した鹿又が語る、2025年モデルの傾向と今どきの選び方とは?教えて、鹿又さん!

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ピン G440

SPEC
●ヘッド素材/ハイパー17-4ステンレススチール
●ロフト角(#7)/ 29 度
●シャフト(フレックス)/ALTA J CB BLUE(R、SR、S)など
●価格/2万9700円~(1本)

【鹿又チェック】セミストロングロフト系でベスト3に入る完成度!

今年発売したセミストロングロフト系(7番でロフト28~30度)でベスト3に入る完成度。ロフト29度で、ここまで打球が上がるアイアンはないですね。前作より形状がスマートになって構えやすい。ミスヒットにも強くて「さすがピン!」という感じです。

前作より飛ぶし、打感がよくなった

前作モデルの同じ7番アイアンと飛距離を比較すると、キャリーが3、4ヤード伸びました。慣性モーメントの大きさや打球の上がりやすさは継承しつつ、打感がやわらかくなっています。(ライターN)

キャロウェイ エリートX

SPEC
●ヘッド素材/17-4ステンレススチール、[#5~7]タングステン
●ロフト角(#7)/28度
●シャフト(フレックス)/VENTUS GREEN50 for Callaway(R)など
●価格/ 14 万 8500円(#6 ~PW/5 本セット)、2万9700円(#5、AW、GW、SW/1本)

【鹿又チェック】やさしさ重視のチョイ飛び系!

「エリート」に比べて、さらにミスヒットに強い。トップラインも厚くなっているので、ボールスピー
ドも高さも出るチョイ飛び系のアイアンです。「エリート」よりもキャリーが7、8ヤードは多く飛んで
いました。

つかまりがいい! これぞキャロウェイ

キャロウェイらしいグースネックが特徴でつかまりがよくてダフリに強い。ドライバーのHSが40m/秒前後でアイアンが苦手な人にオススメ。同社の名器「X14 アイアン」のDNAも感じます。(ライターN)

キャロウェイ エリート

SPEC
●ヘッド素材/17-4ステンレススチール、[#5~7]タングステン
●ロフト角(#7)/29度
●シャフト(フレックス)/VENTUS GREEN50 for Callaway(R)など
●価格/ 14 万 8500円(#6 ~PW/5 本セット)、2万9700円(#5、AW、GW、SW/1本)

【鹿又チェック】シャープな形状でも直進性が高い

形状がシャープになったことで、とても構えやすくなりました。それでも打球の直進性が高くて、キ
ャロウェイのアイアンらしいボールスピードの速さは健在です。打感もよくなっていて「Xフォージ
ド」を少しやさしくしたような印象です。

アスリート系といってもいいかも

打感・打音は心地よく違和感がない。打球は十分な高弾道で、スピンもしっかり入る。中空アイアンのような見た目でも、アスリートゴルファー好みのテイストが入ったアイアンでした。(編集M)

キャロウェイ エリート MAX FAST

SPEC
●ヘッド素材/17-4ステンレススチール、[#5~8]タングステン
●ロフト角(#7)/28度
●シャフト(フレックス)/LIN-Q GREEN 40for Callaway(R)など
●価格/ 14 万8500円(#6~PW/5 本セット)、2万9700円(#5、AW、GW、SW/1本)

【鹿又チェック】今までの「MAX FAST」じゃない

今までの「MAX FAST」は丸みのある和顔でしたが、今回は「エリート X」をスマートにした感じでイメ
ージが変わりました。軽量設計ではありますが、ヤワな感じはなくて飛距離性能が高い。いい意味でクセのない万人向きのアイアンです。

打感がよくてつかまりすぎない

私は「エピック スター」のアイアンを使っていますが、それよりも打感がやわらかくなっていました。軽くて振りやすいだけではなく、左につかまりすぎないのがよかったです。(シニア長北)

ダンロップ スリクソン ZXi7

SPEC
●ヘッド素材/[#3~7]軟鉄(S15C)+タングステン、[#8~SW]軟鉄(S15C)
●ロフト角(#7)/ 32 度
●シャフト(フレックス)/ダイナミックゴールド(S200)など
●価格/14 万5200 円~(#5~PW/6本セット)、2万4200 円 ~(#3、#4、AW、SW/1本)

【鹿又チェック】新しい軟鉄素材で打感が超ソフトに

軟鉄素材のなかでもやわらかい「S15C」を使ったことで、フィーリングがソフトに。打感の違いはヘ
ッドスピードが速い人ほど体感できると思います。インパクトでの食いつき感があるのでタテ距離の
微妙な調整が効くし、操作性も高いです。

上級者モデルでも寛容性は高め

7番アイアンのロフトが32度あるので、球を高く上げることには苦労しません。ミスヒットに寛大とはいえないが、マッスルバックよりは断然やさしくてミスへの寛容性の高さを感じます。(編集M)

ダンロップ スリクソン ZXi4

SPEC
●ヘッド素材/フェース:HT1770M・ボディ:[#4~7]Soft SUS+タングステン、[#8~SW]Soft SUS
●ロフト角(#7)/28.5度
●シャフト(フレックス)/Diamana ZXi for IRON カーボン(R、SR、S)など
●価格/13万7500円~(#6~PW/5本セット)、2万7500円~ (#4、#5、AW、SW/1 本)

【鹿又チェック】じつは隠れた名器個人的にはイチ推し

「ZXi5」「 Z Xi7」も高く評価されていますが、個人的には「ZXi4」が1番いいと感じています。「ZXi5」より飛距離性能を高くしているのに、寛容性があって弾道の最高到達点も高い。顔も決して大きすぎない。これは隠れた名器です。

中空アイアンの弱点をすべて解消

中空アイアンなのに打感がよくてスピンが入るので、従来の中空アイアンの弱点をすべて解消しています。純正のカーボンシャフトとの組み合わせもよくて、スピード感がありました。(ライターN)

ダンロップ スリクソン ZXi5

SPEC
●ヘッド素材/フェース:クロムバナジウム鋼・ボディ:[#4~7]軟鉄(S20C)+タングステン、[#8~SW]軟鉄(S20C)
●ロフト角(#7)/31度
●シャフト(フレックス)/Diamana ZXi for IRON カーボン(R、SR、S)など
●価格:15万1800円~(#5~PW/6本セット)、2万5300円~(#4、AW、SW/1本)

【鹿又チェック】現行ナンバー1の完成度全部門の平均点が高い

今、アイアンのリーダー的存在になっている「ZXi5」。フェース長が少し長いのが特徴で、打感・飛距離・寛容性のバランスがちょうどいい。従来のツアーモデルよりプラス3、4ヤードの飛距離が出ることで、女子ツアーの使用率も高いです。

90台後半のゴルファーも使える

スリクソンらしい打感でありながら、90台後半のアベレージゴルファーでも十分に使えるくらいのやさしさを感じます。ミスヒットしたときの飛距離ロスが少ないのも人気の要因でしょう。(ライターN)

ダンロップ ゼクシオ プライム

SPEC
●ヘッド素材/フェース:チタン(SuperTIX® 51AF)・ボディ:[#5~7]SUS630+タングステン、[#8~SW]SUS630
●ロフト角(#7)/28度
●シャフト(フレックス)/ゼクシオプライム SP-1300 カーボン(R2、R、SR)
●価格/15万8400円 (#7~PW/4本セット)、3万9600円 (#5、#6、AW、SW/1本)

【鹿又チェック】シニア世代のスライサーがハマる!

ドライバーから一貫して同じターゲットゴルファーを想定していて、スライスに悩むシニア世代のゴルファーにピッタリです。右方向へのミスが多い人にとってのお助けアイアン。HS35m/秒前後の人が1番飛ぶシャフトとヘッドです。

軽量なのに再現性が高い

すごく軽いので、スイング中にリキむことがありません。何球打ってもミスショットが出ずに同じ球が打てる安心感がありました。打球音も爽快でスコアがまとまりそうなアイアンです。(シニア長北)

いかがでしたか。自分に合うアイアンがあるか、次回もぜひ楽しみにしてください!

試打・解説=鹿又芳典
●かのまた・よしのり/多くのゴルフメディアで活躍する人気クラブコーディネーター。現役ツアープロのクラブ調整やサポートだけでなく、ジュニアゴルファーの育成にも注力している。

セミアスリート代表・ベテラン編集M
ドライバーのHS40前後。アスリート系の美顔で操作性の高いモデルが好き。ところが、ウィークポイントはアイアン!「アイアンがレベルアップすれば70台のスコアが増えるはず!」と、最新モデルに大きな期待を寄せている。

アベレージ代表・ゴルフライターN
ドライバーのHS42。腕前はアベレージゴルファーだが、さまざまなゴルフメディアでギア企画を執筆しており、クラブの知識はとても深くて豊富。ミスヒットに強いやさしさをもちながら、カッコいいアイアンを探している。

シニア代表・長北 学さん
75歳、ドライバーのHS30半ば。ベストスコア78、最近の平均スコアは90半ば。軽量スチールシャフトのアイアンを使用中だが、カーボンの買い替えを検討中。今回の試打で体にやさしく、プレーもやさしくなるアイアンを見つけたい。

構成=野中真一、編集部
協力=ジャパンゴルフスクール

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