
クラブを軽くすればヘッドスピードはすぐ上がる!ゴルフライターが“軽量化の効果”を解説
「年齢のせいか、飛距離が落ちてきた」「もう少しクラブのスペックを下げてラクにゴルフをしたい」そんなゴルファーの悩みを解決するのが〝クラブの軽量化〞。重さを変えるだけでヘッドスピードが向上し、飛距離アップが叶う〝軽量化の効果〞を解説する!
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軽量化による飛びの可能性は無視できない

飛距離の三要素といわれる「ボール初速・打ち出し角・スピン量」のなかで、飛びにもっとも大きな影響があるのがボール初速です。ボール初速はフェースの反発性能やヘッド重量を重くすることでもアップできますが、ダントツに効果があるのが“ヘッドスピードアップ”。
ミート率を1・5と仮定するとヘッドスピードが1m/秒上がれば、5、6ヤードくらいの飛距離アップが可能になる。クラブの軽量化は、このヘッドスピードアップに非常に効果があるのです。現在、市場でラインナップされている軽量モデルは、シャフトだけでなく、ヘッドやグリップの重量も軽くすることで、大胆な軽量化を実現できています。
また、軽量化したことで、シャフト長を長くすることも可能。これもヘッドスピードアップの要素になります。この効果は個人差がありますが、今回の試打結果では同メーカーのノーマルモデルと比較して、平均で約2m/秒のスピードアップが計測できました。これは多くのゴルファーにとって、無視できない効果でしょう。
想定どおりに飛距離アップするには、ミート率を落とさないことが必要です。軽いクラブは手打ちになりやすいことがデメリット。クラブは軽くても、重いクラブと同じようにしっかり体を使って振ることを忘れずに。クラブを替えるだけで飛距離アップが見込める軽量化は、ベテランゴルファーにとってのスコアアップの可能性を大きく秘めているので、積極的に試してください。
軽量化すればヘッドスピードUPはすぐに実現できる

同メーカーの「ノーマルモデル」と「軽量モデル」を打って計測したヘッドスピードの平均値。約2m/秒の伸び、3m/秒以上伸びたショットもあった。ヘッドスピードが1m/秒伸びると、5、6ヤードの飛距離アップが見込めるので、10ヤード以上の飛びも十分に可能だろう
軽量モデルはパーツすべてが軽い!
プロギアのドライバーの場合

昨年発売された「RS MAX」と比較して、軽量モデルの「RS SPEED」は、ヘッド、シャフト、グリップのすべてが軽量になり、トータルで24gも軽量化。シャフトを0.25インチ伸ばしたことも加わり、よりヘッドスピードを加速することができる
クラブは軽くてもスイングは〝重く〞振る

軽いクラブの弱点は、手打ちになりやすいこと。力を必要としないので、手先でヒョイとバックスイングしてしまいがちだ(×)。クラブを軽くしても、しっかりと体を回して、重いクラブであるかのように振るのが重要だ(○)

解説・試打=コヤマカズヒロ
●1974年生まれ、広島県出身。大手ゴルフショップチェーンの立ち上げに参加したのち、ゴルフライターとして活動。自身のYoutubeチャンネルでもアマチュアのためのギア情報を発信中。プレーヤーとしてはクラブ競技に出場し、複数のチャンピオンのタイトルを獲得。
構成=コヤマカズヒロ、石川大祐
協力=エースゴルフクラブ千葉
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