プロが「欲しい」と絶賛したUTは…?最新6モデルをコース内で徹底試打検証

性能の進化・向上で、最近のFW・UTはますます楽に打てるようになっている。買い替えやセットに追加するなら、編集部が厳選したこれらのUTがオススメ!コースで試打した若手コーチとアマチュアのコメントを参考にあなたのスコアアップに役立つ1本を見つけだそう!

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(上)試打・レッスン=出口友将

●いでぐち・ともまさ/1997年生まれ、埼玉県出身。東京国際大学のゴルフ部を経て、USGTFティーチングプロのライセンスを獲得。群馬県高崎市の「ゴルフヒルズ高崎」に所属し、同施設のスクールやコースでのラウンドレッスンなどでアマチュアゴルファーを指導中。

(下)アマチュア代表 渡辺明博さん

●39歳、ゴルフ歴8年。ドライバーのヘッドスピードは46m/秒。地面の上のボールを長いクラブで打つのが苦手で、大きなミスをしてしまうのがウィークポイント。FW・UTの上達で、平均スコア70台を目指している。

UT選びのキーワードは「どこで、どんな球を打ちたい」か!

最近のUTは、レベルや目的に合わせて選べる豊富なラインナップがそろっているので、明確な用途をもって選ぶことが大切だ。そこで、最新UTはどんな状況やライから打つのに適しているのかをテスト。また、出口コーチは試打の前後にヘッド全体を見回し「形は似ていますが、ウエストの位置や構造がそれぞれ違う」とコメント。モデルごとに個性があることを解説してくれた。

キャロウェイ パラダイム

(出口)打ち込んでもいいUT

ウエイトはフェース前側についているので、重心深度は浅め。アイアンのように打ち込んでヒットしたい人にも合うモデルです。ソールに2本の溝とレールがあるので、ヘッドはスムーズに抜けてくれます。

(渡辺)ヘッドのブレを抑えてくれる

このヘッドサイズになっても高慣性モーメントのおかげで、ヘッドのブレにくさを感じながら打てました。ミスヒットしても曲がりが少ないので大ケガしない。ラフからも打ちやすかったです。

ピン G430

(出口)ロフト以上のハイボールが打てる

フェース面がよく見えるし、カーボンクラウンになったことで重心もかなり低い。球を高く上げるのにまったく苦労しません。ライ角の調整で弾道がはっきり変わるので、球筋の打ち分けもしやすいモデルです。

(渡辺)前作よりもあきらかに高弾道

UTも前作のG425を使っていますが、あきらかにこちらのほうが高弾道で悔しいです!(笑)。そのぶん飛ぶし、グリーンにも止められそうなので、買い替えを検討するかもしれません。

ワンポイントUTレッスン① きちんと飛ばす

クラブが長くなってもイメージは7番アイアン!

長さ、ヘッドの構造、ロフト的にも、普通に打てばアイアンより飛ぶクラブなので、ミート優先が大きく飛ばすコツになります。「これは7番アイアンだ!」と思って打ってください。このイメージをもつだけで大違い。大振りがなくなりミート率が上がりますよ。

リズムやスイングの大きさだけでなく、飛距離も7番アイアンのつもりで打つと目標まできちんと飛ばせる

スリクソン ZX Mk II

(出口)アスリートライクな見た目と性能

今回試打した6モデルのなかでは、もっとも小顔でアイアンに近い形状。その見た目どおり操作性にも長けたUTです。UT本来の寛容性の高さもありますし、何よりも打感がソフトでアスリート好みですね。

(渡辺)フェースは広く芯も広い

近ごろのスリクソンはやさしいんですね。コンパクトに感じるヘッドサイズですが、フェース面は結構広く、芯も広い。僕では使いこなせない、と思うほどの難しさはありませんでした。

つるや アクセル GF

(出口)ウッドとアイアンのいいとこどり

“セミグースアイアン型”UTといったところでしょうか。アイアンのような操作性やライへの対応力をもちながら、ウッドのようなやさしさと飛びも兼ね備えている。万能すぎてほしくなりました!

(渡辺)カッコいい弾道で飛ぶ!

ほかと形状が大きく違っていたので、お助け系のUTかと思いましたが、高弾道で直進性も高いカッコいい弾道が出るので驚きました!傾斜やラフからラインを出しながらきちんと飛ばせます。

ワンポイントUTレッスン② 傾斜地からミート

バランスが崩れにくいクローズスタンスで打つ!

さまざまな傾斜がありますが、最優先は「バランスを崩さずに打つ」です。そのコツはアドレスにあり、もっとも安定感が出るクローズスタンスで構えて打つのがオススメ。左足軸で振ればインパクトで左サイドの壁を作りやすい。バランスを崩さずに打てますよ。

左足の拇指球に体重を乗せ、左軸で振って左サイドに壁を作りながら打つ
左足の拇指球に体重を乗せ、左軸で振って左サイドに壁を作りながら打つ

ヤマハ インプレス ドライブスター

(出口)シンプルにとにかく飛ぶ!

クラブ長が長いから、という理由だけでなく、ヘッドにも飛びの要素が詰まっているので飛距離性能はかなり高い。必要な球の高さはシャフトが上げてくれる感じ。パワーのない人でも飛ばせます。

(渡辺)刻みのショットでも役立ちそう

単にこの飛び性能だけでも、十分にコース攻略の武器になりますね。狭いホールでのティーショットなど狙ったエリアに刻みたいとき、20度前半のロフト角で200ヤード付近に運べます。

プロギア LS

(出口)やさしさはトップクラス

アドレス時の見た目もソールの形状も丸みがあり、やさしく見えるしヘッドの抜けもいい。RSのFW同様、ソール前側にスリットが入っているので、トップめの当たりに強いやさしさをもっています。

(渡辺)つかまっても左に飛びすぎない

球をつかまえながら楽に遠くへ飛ばせるので、ロングショットが簡単に感じました。つかまえて打っても左に飛ぶミスが出てしまうほどではないので、振り切ってピンを狙えます。

ワンポイントUTレッスン③ コントロールショット

低い球は必須テク軸を左に傾けてから構える!

弾道を操るときは高い球だと大きく曲がりすぎて林の中やOBに飛ぶ危険性があるので、高く上げる以外は「低い球」を打ちます。ポイントは軸を左に傾け、左肩を下げてから構える。すると、自然とヘッドの入射角が鋭角になるので、ロフトを立ててヒットできます。

ボールは普段より1~1.5個ぶん右側にセット。軸はアドレスしてから左に傾けると右肩が前に出やすくなるので、左に傾けてから前傾して構える

いかがでしたか? 今回はUTの紹介でした。ぜひ参考にしてみてください。

写真=相田克己
協力=サザンヤードカントリークラブ

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