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女子プロを襲った怪我の正体は?「異常はない」と医者は言うが…?

オレゴン大学を卒業後、米女子の二部ツアーであるEPSONツアーに参戦中の長野未祈(みのり)は、今年プロ2年目だ。昨年もEPSONツアーに参戦して、年間ランキング38位。上位10位までに与えられるLPGAへの昇格枠(*11位〜15位まではさらに下位の出場権)があるが、それには届かなかった。

心機一転、2025年シーズンに向かうはずの長野だったが、昨年10月、右足首を捻挫するアクシデントに見舞われた。

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「なんだかいい加減」長野プロの不満のワケは?

しばらくの間は休養を取り、治療に専念もしたものの、なぜか痛みが完治しない。そこで今年に入り、関東の3つの専門医を訪ねた。しかし、どんなに診断を重ねても「問題はない」との判断。ヒアルロン酸を処方されて飲んだりもしたが、やはり痛みが引くことはなかった。

「日本のお医者さんて、なんだかいい加減ですよねえ」と8月の試合で長野は不満を漏らした。これには理由があった。

ちょうど原英莉花がEPSONツアー初優勝を挙げた試合の二日目、原と同組でプレーした長野は、後半に入って右に吹けるショットが多くなった。ラウンド中にも下半身を入念にストレッチしたり、グリーンでボールを拾い上げる際には右足を庇うように足を伸ばしながらボールを拾ったりと、痛みを抱えながらのラウンドであるように見えた。ラウンド後に話を聞いてみると、先ほどの言葉が漏れた。

ラウンド中にカメラを見つけて寄り目をする長野未祈

「診察してもらっても『異常はない』と言われてしまうんですけど、どうしても痛みが治らないので、先日、木更津(千葉県)にある有名なお医者さんを紹介されて診てもらったら、『靭帯が切れてますよ。手術です』って言われたんです。やっぱり異常があったんだって。先の3人のお医者さんはなんだったんでしょうか」

9月には日本に一時帰国するが、手術のタイミングには悩ましい現状がある。EPSONツアーは10月第1週まで試合がある上、日本でもプロテストの日程が控える。こんな悩ましい状況だが、長野は元来明るい性格の持ち主。笑顔は忘れない。

でも、撮影のため「ちょっと笑顔で」とリクエストするも、白い歯は見せてくれない。「だって、今矯正中なんで、笑えないんですよ」と笑顔で最後に答えてくれたのは、長野なりのサービス精神の表れだ。

8月末時点でのランキングは79位。今は辛い時期を過ごしているが、来年はきっと明るい展望が開けるはず。そう思って応援したい。

フォトグラファー 田辺安啓 (通称JJ)
●たなべ・やすひろ/1972年生まれ、福井県出身。ニューヨーク在住。ウェストバージニア大学卒業後、ゴルフコース、テレビ局勤務を経験し、ゴルフを専門とするフォトグラファーに転身。ツアーのみならず、コースやゴルフ業界全般に関わる取材も行なっている。

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