「え…手首は使っていいの!?」森守洋コーチが教える“ヒンジコック”で即上達! 

ゴルフのレッスンといえば、体の動かし方ばかりにフォーカスされがちだが、カリスマコーチの森守洋は、「ゴルフはクラブが重要です」と強調します。スイングは「クラブが主で、自分は従」。

この理論は体の動きと違って、人によっての合う、合わないがありません! ビギナーから上級者まで誰もが開眼できて即上達する秘けつをレッスンしてくれました。ぜひご一読ください。

テニスや卓球のように「面使い」を考えよう!

ゴルフは「面使い」が大事。しかし、ゴルフは同じ道具を使うスポーツでも、卓球やテニスのように面を意識して打つ感覚がもちにくい。これはクラブの長さや構造が原因で、体の動きばかりに意識や感覚がいってしまう。

「面使い」を覚えるには、両ヒザをついてクラブを極端に短く持って打ってみよう。これも、”クラブを操る”ための練習法のひとつだ。

手首を自然に使う!”ヒンジコック”

ボールをヒットするためには「手首を使う」というのは至極自然な動きで疎かにしてはいけない

パットは「手首を使うな」「手首を固めて打つ」といいますよね。ところが、一流選手たちは手を使っていないように見えても、じつは誰もが”ヒンジコック”を絶対に使っています。

パットの名手、青木功プロやジャンボ尾崎プロ、杉原輝雄プロ、タイガー。ウッズもみんなそう。パットでもちゃんとボールをヒット(打っている)しているのです。

これは手首をたくさん使いましょうということではありません。スイング(ストローク)に対して、クラブが動こうとする力を邪魔しないように、ナチュラルに手首を動かすイメージをもってほしいのです。

そしてパットは振り子運動の原点であり、そのなかでボールをヒットするのは、クラブを正しく使うための基本。最初にパットで、ヒンジコックを使う手首の動きを覚える。これが「クラブを操る」第一歩です。

いかがでしたか? 面使いや手首の動きを意識しながら、クラブをうまく扱えるように練習してみましょう。

レッスン=森守洋

●もり・もりひろ/1977年生まれ、静岡県出身。95年に渡米し、ミニツアーを転戦。帰国後に陳清波に師事。現在は東京ゴルフスタジオ(三鷹市)を主宰し、多くのアマチュアをレッスン。原江里菜、堀琴音、香妻陣一朗らのコーチもつとめる。

構成=三代 崇
写真=田中宏幸
協力=東京ゴルフスタジオ

関連記事一覧