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脱・3パット!パット数を減らす“最新パター4本”を試打解説【アクセス数記事トップ3】

今回は、「ワッグルONLINE」で9月に公開した記事の中で、アクセス数が多い人気のギア記事TOP3を紹介していきます。

まずご紹介していくのは、第3位の記事です。

【あわせて読みたい】「飛ぶ」と噂の“新ドライバー” を鹿又が試打してみた…結果は…?

目次

第3位:
【見なきゃ損】“7番ウッド”の「失敗しない選び方」を鹿又芳典が解説!最新15モデルも試打

かつては「ぶっ飛び3W」が大ブームとなり、最近は5Wがよく売れているが、今後は7Wが主役になると鹿又は断言! その利点とは?

同じロフトのUTやアイアンと比べると
7Wは高さが出るからグリーンで止まる!

私のクラブセッティングは、以前はドライバー・3W・5Wの次に3UT(21度)・4UT(24度)を入れていました。その後、5Wの飛距離性能が伸びてきたので3Wを抜いて、18度のUTを入れていた時期もありましたが、ロフト20度前後のUTは打球が少し上がりにくい。そこで7Wを試したら、これがとてもよかったのです。

「今はドライバー・4W・7W・4UT(24度)で、アイアンを5番から入れるセッティングにしています」(鹿又)

7Wの利点は、同じロフト帯の4UTや4Ⅰと比較するとわかりやすいです。私のドライバーのヘッドスピード、42m/秒では4Ⅰは打球が上がりきらない。4UTになるとアイアンよりは少し弾道が高くなって飛距離も出ますが、ライナー系に近い弾道になってしまう。一方、7WはUTよりも最高到達点が10ヤード近く高くなるので、グリーンの上からドスンと落ちて、ランが抑えられた止まる弾道になってくれる。残り200ヤード前後からグリーンに乗る確率が上がりましたね。

7W・4UT・4Iを試打比較してみたら…

7W:弾道の最高到達点が25ヤード以上も上がるので落下角度が大きくなる

同じロフトのUTと比べてもボールが高く上がり、最高到達点は4UTより9ヤードも高かった

4UT:飛距離は出せるけどランが約20ヤードも出てしまう

飛距離は7Wとほぼ同じだが、7Wのランが11ヤードに対して4UTは19ヤードも出てしまった

4I:飛距離も出しにくく、最高到達点もかなり低かった

4Ⅰの最高到達点は、7Wの約半分。打球が上がりきらないので飛距離が出ない、止まりにくい

最新7Wを選ぶときの鹿又流4大チェックポイント

チェックポイント1:長さ
0.25インチの差で距離や振りやすさが全然違う

飛距離性能を重視した「インプレスUD+2」(右)などは、42.25インチとやや長め

最新モデルの7Wの長さは42インチが主流ですが、モデルによっては42.25インチと少し長かったり、41.5インチと短いモデルもあります。7Wは0.25インチの違いでも「振り感」が全然違います。41インチ台になると振りやすくて操作性が高い。逆に0.25インチ長くなるとナイスショットしたときの飛距離は5ヤード以上伸びます。ミート率を重視するなら41~42インチ、最大飛距離を求めるなら42インチオーバーもアリです。

チェックポイント2:ロフト
同じメーカーの7Wでもロフト角や飛び方が異なる

「ローグSTシリーズ」の7Wのロフト角は、「MAX」(右)が21度で、「MAX D」が22度

7Wもモデルによってロフト角に差があります。標準は21度ですが、今回の15モデルのなかには19度もあれば、22度もありました。ロフト角の違いは弾道の最高到達点よりも打ち出し角への影響が大きい。ロフト22度だとインパクト直後から一気に高く上がりますが、ロフト19度、20度だとゆるやかに上がっていく弾道になります。また、同メーカーのモデル違いは、意図的にロフト角に差をつけているのでしっかりチェックして選びましょう。

チェックポイント3:シャフト重量
最新7Wのシャフトは40g台が主流!「ドライバーより軽い」はNG

「ゼクシオ 12」の7Wのシャフトは41g(S・下)。「ゼクシオ エックス」は46g(S・上)と、どちらも軽量

ドライバーのシャフトが軽くなっていることに合わせて、FWのシャフトもどんどん軽量化されています。以前はFWでも50、60g台が多かったですが、今はほとんどが40g台。だから、ドライバーで50g以上のシャフトを使っている人が最新の7Wを購入すると、7Wのシャフトのほうが軽くなってしまうことがあります。7Wのシャフト重量は、ドライバーと同じまではOKですが、軽くなるのはNG。リシャフトで重量を変えるのも選択肢のひとつです。

チェックポイント4:ヘッド形状
ディープフェースは高弾道、シャローフェースは超高弾道!

ディープフェースになっているモデル(左)は、ラフや傾斜で使いやすい

7Wのヘッド形状でチェックしてほしいのはフェースの高さ。最新の7Wはシャローフェースが多いのですが、「ステルス」や「RMX」などは中・上級者でも使いやすいディープフェースになっています。7Wのロフトだとディープフェースになっていても高弾道ボールが打てますし、ディープフェースはダウンブローで打つ軌道と相性がよい。シャローフェースの長所は、払い打ちをしても超高弾道ボールが打ちやすいことです。

鹿又が人気の7番ウッド、7モデルを試打して特徴を解説! 全モデルの弾道の最高到達点も計測しました。

【動画で見る】“7番ウッド”でスコアが劇的に変わる!メリットや使い方、失敗しない選び方を鹿又芳典が徹底解説

キャロウェイ
ローグ ST MAX D

最高到達点25ヤード

ハイドローで「MAX」から+5ヤード

7Wでロフトや長さがドロー設計になっていると、ハイドローが簡単に打てます。「MAX」に比べると高さが出しやすいので、グリーンで止まってくれる弾道にもなります。ボール初速がすごく速くて、キャリーで5ヤードくらい飛んでいる感覚がありました。

SPEC●ラインナップ(ロフト)/3W(16度)、5W(19度)、7W(22度)●体積(7W)/140cc●シャフト/ベンタス5 for Callaway(R、SR、S)●価格/4万9500円

キャロウェイ
ローグST MAX

最高到達点24ヤード

顔も弾道も飛距離も7Wの王道!

キャロウェイは昔から7Wや9Wのショートウッドを作るのがすごく上手なメーカーです。「ローグST MAX」はオーソドックスな形状で構えやすいし、打球も高く上がりすぎることなく7Wの理想的な弾道が打てます。アベレージゴルファーから競技ゴルファーまで使えるので、7Wの王道的な1本です。

SPEC●ラインナップ(ロフト)/3W(15度)、4W(16.5度)、5W(18度)、7W(21度)、9W(24度)、11W(27度)●体積(7W)/139cc●シャフト/ベンタス5 for Callaway(S、SR、R)、スピーダーNX50(S)●価格/4万9500円~

キャロウェイ
ローグ ST MAX FAST

最高到達点26ヤード

抜群の振りやすさ!シニア以外にもオススメ

軽量タイプなので「シニア向け」という印象が強いかも知れませんが、実際には30、40代でドライバーのヘッドスピードが40m/秒前後の人でも使える、ターゲット層がとても広いモデルだと思います。抜群に振りやすくて、形状も日本人ゴルファーが好むオーソドックスな丸型です。

SPEC●ラインナップ(ロフト)/3W(16度)、5W(19度)、7W(22度)、9W(25度)●体積(7W)/140cc●シャフト/スピーダーNX 40 for Callaway(R、SR、S)●価格/4万9500円

ダンロップ
ゼクシオ 12

最高到達点26ヤード

やさしさ満点でミスヒットに強い!

「ゼクシオ12」はとにかくやさしくて簡単!振りやすいクラブなので1球目から芯に当たってくれるし、楽に振っても200ヤードオーバーのショットが打てます。上下左右に打点がズレたときでも打球がほとんど曲がらないので、FWが苦手な人に使ってほしいですね。

SPEC●ラインナップ(ロフト)/3W(15度)、4W(16.5度)、5W(18度)、7W(20度)、9W(23度)●体積(7W)/147cc●シャフト/ゼクシオMP1200カーボン(R2、R、SR、S)●価格/5万8300円

つるや
アクセル ゴールド プレミアム

最高到達点23ヤード

7Wの高反発は反則級の飛距離!

高反発だけあって、他の7Wとは明らかにボール初速が速くて飛距離が出る。扱いやすい7Wでこれだけ飛ぶのは、アマチュアゴルファーにとっては反則級の武器になると思います。形状もオーソドックスですし、シャフトもクセがないので個人的にはイチオシの7Wです。

SPEC●ラインナップ(ロフト)/3W(15度)、5W(18度)、7W(21度)●体積(7W)/140cc●シャフト/アクセルゴールドプレミアム専用ダーツカーボン(R、S)●価格/7万4800円

ダンロップ
ゼクシオ エックス

最高到達点23ヤード

何球打っても同じ弾道で飛距離が安定する

1球目から5球目までほとんど同じ高さで、同じ方向に飛んでいたので、安定性の高さに驚きました。タテの距離感もそろっていたので、飛距離のバラつきも出にくい。他メーカーよりちょっと短めの7Wなので、スイング軌道が安定しやすいのも個性と長所だと思います。

SPEC●ラインナップ(ロフト)/3W(15度)、4W(16.5度)、5W(18度)、7W(20度)●体積(7W)/147cc●シャフト/ミヤザキ AX-2カーボン(R、SR、S)●価格/5万8300円

テーラーメイド
ステルス

最高到達点21ヤード

ダウンブローに打ち込むほど飛ぶ!

かなりディープフェース形状の7Wなので、どちらかというと上から打ち込んでいきたい中・上級者に好まれる形状。ダウンブローに打ち込んでも、高く上がりすぎることがないので強い打球で飛ばせます。抜けのよさを感じるヘッドなので、ラフや傾斜からでも使いやすいでしょう。

SPEC●ラインナップ(ロフト)/3W(15度)、3HL(16.5度)、5W(18度)、7W(21度)●体積(7W)/165cc●シャフト/テンセイRED TM50(R、SR、S)ほか●価格/4万6200円~

ピン
G425 MAX

最高到達点27ヤード

驚異的なハイボールが打てる!

最高到達点の高さは衝撃的。簡単にハイボールが打てます。打ち出しが高いだけでなく、そこからさらにグングン上がっていく感じです。ティーアップしないでアイアンやFWを打つと「打球が上がらない」という人には、かなり強力なお助けクラブになると思います。

SPEC●ラインナップ(ロフト)/3W(14.5度)、5W(17.5度)、7W(20.5度)、9W(23.5度)●体積(7W)/152cc●シャフト/ALTA J CB SLATE(R、SR、S、X)ほか●価格/4万7300円~

ヤマハ
RMX VD

最高到達点22ヤード

弾き感があって叩ける7W!

チタンフェースならではの弾き感で、ボール初速が上がります。もちろん飛距離性能もかなり優秀。そのうえでシャフトはしっかり感があるので、中級者以上のゴルファーにとっても「叩ける7W」に仕上がっています。ヘッドスピード42m/秒以上の人でもヒッカケたり、吹け上がったりするミスが出にくいです。

SPEC●ラインナップ(ロフト)/3W(15度)、5W(18度)、7W(21度)●体積(7W)/未公開●シャフト/ディアマナ YR f(R、SR、S)ほか●価格/5万8300円~

ピン
G425 SFT

最高到達点26ヤード

超大型ヘッドで払い打ち派にピッタリ!

今回試打した15モデルのなかで、もっとも投影面積が大きいヘッド。払い打つタイプのゴルファーにピッタリですね。シャローフェースになっていて重心が低いので、ハーフトップの打点でも打球が上がってくれます。球のつかまりがよくて、振り遅れのミスにも強いです。

SPEC●ラインナップ(ロフト)/3W(16度)、5W(19度)、7W(22度)●体積(7W)/168cc●シャフト/ALTA J CB SLATE(R、SR、S、X)ほか●価格/4万7300円~

ヤマハ
インプレス UD+2

最高到達点24ヤード

スライサーを軽減する最高のつかまり感!

「RMX」の7Wとの違いは球のつかまり感。「インプレスUD+2」は重心角が大きいので、ヘッドスピードが遅い人やフェースが開いてインパクトしやすい人でも、スムーズにヘッドが返ってくれます。スライスやプッシュアウトのミスが多い人には最高の7Wです。

SPEC●ラインナップ(ロフト)/3W(14.5度)、5W(17度)、7W(19度)、9W(21.5度)●体積(7W)/150cc●シャフト/エアスピーダー for Yamaha M421 f(R、SR、S)●価格/5万600円

メタルファクトリー
A9 SKY

最高到達点22ヤード

飛距離性能はトップクラス!

完成度の高い7Wで、飛距離性能の高さはトップクラス。高打ち出しでありながら、ボール初速が上がるので、グングン伸びる弾道になるのが気持ちいいです。カラーリングは斬新ですが、性能的には幅広いゴルファーにマッチするクラブ。爽快な打感も日本人好みですね。

SPEC●ラインナップ(ロフト)/3+W(13度)、3W(15度)、5W(18度)、7W(21度)●体積(7W)/162cc●シャフト/MURAKUMO HAYATE-FW(R、S)ほか●価格/6万3800円~

マジェスティ
コンクエスト

最高到達点21ヤード

サイドスピンが少ない強弾道

フェースにしっかりボールが乗る感じがあって、打球がねじれたり、すべったりしないのがいいですね。サイドスピンを抑えてくれるので、左右のミスヒットに対してもほぼストレートな弾道で飛んでくれます。強い弾道で飛ぶので、風の影響を受けにくいのもメリットです。

SPEC●ラインナップ(ロフト)/3W(15度)、5W(18度)、7W(21度)●体積(7W)/145cc●シャフト/スピーダーNX HV340(R、SR、TOUR S)●価格/5万9400円~

グローブライド
オノフ FAIRWAY ARMS AKA

最高到達点24ヤード

誰が打っても高評価の名器!

最新モデルの「オノフ AKA」はドライバーもバランスのいい名器といわれていますが、7Wも同じ印象ですね。顔、打感、飛距離、ミスの強さ、振りやすさのすべてが総合的にすぐれているので、誰が打っても評価が高いFWになっています。純正シャフトの完成度も高いです。

SPEC●ラインナップ(ロフト)/3W(15度)、5W(18度)、7W(21度)●体積(7W)/164cc●シャフト/スムースキック MP-522F(R2、R、SR、S)●価格/4万2900円~

マジェスティ
プレステジオXⅡ

最高到達点23ヤード

ヘッドスピード35m/秒前後でも飛ぶ!

独創的なデザインですが、意外とターゲット層が広くて万人受けする7Wです。シャフトにはちょうどいいしなり感があるので、ヘッドスピードが35m/秒前後の人でも十分に飛距離が出せます。芯に当たったときはもちろん、少し打点がズレたときでも打感のよさを感じました。

SPEC●ラインナップ(ロフト)/3W(15度)、4W(17度)、5W(19度)、7W(21度)●体積(7W)/158cc●シャフト/MAJESTY LV750(R2、R、SR、S)●価格/17万3800円

この記事を参考に、読者の皆さんも人気の7Wをぜひ試してみては?

試打・解説=鹿又芳典
●かのまた・よしのり/多くのゴルフメディアで活躍する人気クラブコーディネーター。現役ツアープロのクラブ調整やサポートだけでなく、ジュニアゴルファーの育成にも注力している。

アクセス数第2位の記事はこちら。

第2位:
ウェッジの性能を100%発揮する“振り方”とは?石井良介プロが分かりやすく解説!

「買ったクラブが合わない!」「最初はよかったのにダメになってきた……」。そんな残念な思いをしている人は『そのクラブに合う振り方』をお試しあれ!あなたのクラブの特徴や機能をフルに発揮する振り方を解説&レッスンします!

今回は、ピンの「GLIDE 4.0」ウエッジをピックアップして、ウエッジを使いこなすコツを石井良介プロに解説してもらいます。

ピックアップギア:ピン GLIDE 4.0

バックフェースの「エラストマーCTP」を前作比約36%に増量。ひと回り大きめでやさしさと操作性を両立したウエッジ

「ソールから接地」がウエッジの機能を発揮させるコツ

【使いこなせない原因】ボールを右に置くとソールが活かせない。ボール位置が右寄りでクラブが鋭角に下りるとウエッジの刃が刺さってチャックリになりやすい

ウエッジは、複数のソール形状がラインナップされていますが、それぞれに個性的な機能をもたせています。その性能を活かしてほしいのですが、うまく活用できないのが、ボールを右に置いてクラブを鋭角に下ろし、ボールの手前にウエッジの刃が刺さってしまう打ち方です。ウエッジは刃からではなく、ソールから地面に接地させることが、性能を発揮させるポイントになります。

ダフってOKならアプローチは楽に打てる

【使いこなせる振り方】ノーコック気味にしてソールをすべらせる。ノーコック気味に振って「ソールから」ボールの手前に入れればバンスがすべってくれる

バンスとはソールの出っ張りのことで、これをすべらせるように打つとインパクトの安定につながります。ボール手前の地面にソールを当てる、いわば意図的にダフって打つことがキーとなります。ノーコックでテークバックして、ボールの手前からヘッドを入れると、ソールをすべらせる感覚がつかめる。ダフってもいいと思えたら、アプローチのプレッシャーも軽減できますよね。

ローバンスモデルはフェースを開いて活用

スクエア(左)フェースを開く(右)

ローバンスのウエッジは、プレーヤーがソールの当たり方を調節できるのがメリット。フェースを開くことでバンスがより強調されて、ソールの機能を積極的に使うことができる。

この記事を参考に、ウェッジの振り方を見直してみましょう。

解説・レッスン=石井良介
●いしい・りょうすけ/1981年生まれ、神奈川県出身。トラックマンを駆使したレッスンが人気のPGAティーチングプロ。YouTubeチャンネル「試打ラボしだるTV」が人気で、最新ギアはほぼテスト済み!

構成=コヤマカズヒロ
写真=相田克己
協力=ハンズゴルフ都筑

アクセス数第1位の記事はこちら。

第1位:
パット数激減!ワンパットで決められる“最新パター”3本を試打解説

スコアメイクの要となるショートゲーム。やさしくアプローチできて、ワンパットで決められる最新パター3本を、理論派コーチ・アッキー永井が試打インプレッション!

最初に、「イーデルゴルフ EAS-1.5」を解説していきます。

クランクネック党の方向性を向上

ゴルファーの実情を理解し、フィーリングと機能美を両立したプロダクトを生み続けるイーデルゴルフ。天文学的な組み合わせから、その人に合った形状を選べる独自のフィッティングシステムやフェース面が変わりにくいトルクバランスパターは、そんなブランドの特徴をよく表している。

新たに発売した「EAS-1.5」はクランクネックでありながら、同時にフェースバランスを実現するという画期的なパターだ。一般的なクランクネックなら、水平の台に置いたときパターのトゥは下を向く。しかし「EAS-1.5」はフェース面が真上を向く、斬新な重心設定を実現。フェース開閉は抑えたいが、クランクネックの構えやすさは捨てがたい、というゴルファーにはうってつけのモデルが登場した。

ショートパットのプレッシャーを軽減する

イーデルゴルフ EAS-1.5を試打

フェース開閉を伴うヒールトゥバランスのパターは、クラブとして自然な動きである反面、ショートパットではフェース向きの変化にプレッシャーを感じてしまう人も少なくありません。そんな特性を抑えて方向性を安定させるのが、イーデルゴルフのトルクバランスであり、今作の「EAS-1.5」の最大の特徴です。

クランクネックとフェースバランスを両立させて、ラインに対して安定したフェース向きになりやすい。すぐれた安心感がありますね。

フェース開閉を抑えたストロークが可能に

一般的なクランクネックパターの重心特性は、ストローク中に大きなフェース開閉が起こるが、「EAS-1. 5」は重心角90度のフェースバランスを実現。フェース開閉は小さく、スクエアなフェース向きを保 てるため、安定してストレートなボールを打ち出しやすくなる。

EAS-1.5
●ヘッド素材/303 SUS ●ロフト角/3度●ヘッド重量/約345g●長さ/33、34インチ●ライ角/70度●価格/5万9400円

●商品の問い合わせ/渡辺製作所 ☎03-5604-3361 edelgolfjapan.com

次に「クロノス タッチ2.0グルービー」「クロノス キャンピー・コンバーチブル」を解説していきます。

エネルギー効率を高めるヘッドセンター重心

精密なミルド加工にこだわったパター製造に定評のある「KRONOS(クロノス)」。その精度を裏づけるのが、すべてのクロノスパターに採用されている「ピュアバランス」。ヘッドの重心をセンターに設定することで、適切なエネルギーをボールに伝えることができ、ストロークも安定するというコンセプトだ。

フラッグシップモデルをリニューアルした「TOUCH2.0GROOVY」は、ベーシックな形状ながら、ゼロロフト設計と、約20度のアングルをもったフェース溝によって、すみやかな順回転の転がりを生み出す。「KAMPE Konvertible(キャンピー・コンバーチブル)」は、クロノス史上最大サイズのネオマレット型。アルミとカーボンを組み合わせた複合構造で、安心感のある深重心を実現している。

正しいセットアップで真っすぐな打ち出しを実現

ロフト角があるほど、ライ角の違いで打ち出し方向が変わりやすくなるのですが、ゼロロフト設計ならフェース向きがズレることなく、またバックスピンのかかり過ぎで転がりが不安定になることもないでしょう。

「TOUCH2.0」はフェース溝の効果もあって、出だしからしっかりと順回転になりますね。深重心設計のマレット型はアッパーに当たりやすいのですが、「KAMPE」のゼロロフトなら適切なインパクトを迎えられます。

スムーズな転がりを生むゼロロフト設計

これらのモデルの大きな特徴のひとつが、ゼロロフト設計。ロフト角0度のフェースが、キャリーやスキップの少ない、インパクトからすぐに順回転がかかる転がりを生む。打ち出し時の初速が速くなる感覚で、ピュアなインパクト感としっかり転がるボールスピードを得ることができる。

TOUCH 2.0 GROOVY
●ヘッド素材/S303ステンレススチール●ロフト角/0度●ヘッド重量/358g(プレート付367g)●長さ/34インチ●ライ角/71度●価格/6万6000円
KAMPE Konvertible
●ヘッド素材/ボディ:6061アルミニウム、ウエイト:S303、6061アルミニウム、プレート:カーボン●ロフト角/0度●ヘッド重量/360~385g●長さ/34インチ●ライ角/70度●価格/7万7000円

●商品の問い合せ/朝日ゴルフ ☎078-793-8440 kronosgolf.jp

最後に、「プロファウンド アンビションプロ」を解説していきます。

380gの重ヘッドで直進性バツグン

国際特許取得の3Dアライメントシステム、「HIDEORANGE テクノロジー」が特徴の「プロファウンド」パター。アドレスの際にヘッドのオレンジの部分(TPUプレート)が見えないように構えると、正しいライ角でセットアップできているというチェックシステムだ。アドレスが正しく構えられることで、フェース向きやロフト角も正しくなり、距離感や方向性が大きく向上する。フラッグシップモデルである「Ambition PRO」は、後方に伸びた2本の線でテークバックを引きやすいデザイン。CNC加工されたフェース溝が転がりに一貫性をもたらし、一見軽量に見えるヘッドは380gと重く、大きな慣性モーメントがもつ直進性の高さが魅力のパターだ。

ソリッドな打音で距離感を出しやすい

パッティングも適正なライ角で打つことは重要です。手首の角度が変わり、ライ角が変化してしまうと、ストローク軌道とインパクト時のロフト角が変わってしまい、大きなブレにつながります。ストローク中は、オレンジのラインがずっと見えない状態を保つくらいがいいでしょう。

ヘッドに重量感があって、ソリッドな手応えがあるのが心地よいです。しっかりとした打音があるほうが、距離感を合わせやすい人にオススメです。

オレンジラインが消えれば方向性&距離感が向上

「プロファウンド」が誇る画期的なアライメントシステム。アドレスの際、オレンジのライン「TPUプレート」が見えないように構えられれば、正しいセットアップになるという画期的なデザインを搭載。インパクトが安定するため、方向性だけでなく、距離感も出しやすくなる機能だ。

Ambition PRO
●ヘッド素材/304ステンレススチール●ロフト角/2.5度●ヘッド重量/380g●長さ/32、33、34、35インチ(アームロックモデル37インチ)●ライ角/70度(標準)*カスタム調整可(68~72度まで1度刻み)●価格/3万2780円(アームロックモデル3万6080円)

●商品の問い合わせ/アウタートップ ☎03-6459-2828 profoundgolf.co.jp

この記事を参考に、最新パターを選んでみてくださいね。

解説・試打=アッキー永井
●1987年生まれ、神奈川県出身。キャンバスゴルフアカデミーを主宰し、千葉県を中心に活動。形や常識にとらわれない、物理学や解剖学といった観点からスイングメカニクスを分析するレッスンが好評の理論派プロコーチ。

構成=コヤマカズヒロ
写真=田中宏幸
協力=ジャパンゴルフスクール

いかがでしたか? 他にも魅力的な記事をたくさん公開しているのでぜひご覧ください。

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