川﨑春花、憧れの選手は“上田桃子”!2勝目につながった「初優勝のあとの反省」とは…!?

ツアーで活躍しているプロたちは誰もが自分のゴルフを「よりよいもの」にしていくために様々なことを考え、走り続けている。「どんなこと」を考え、「どのように」ゴルフに向き合っているのか。インタビューをとおして、その姿を探っていく。今回は、川﨑春花さんです!

【関連記事】西村優菜、上田桃子も愛用!女子ツアーで「PARADYM」が大流行中…!?

初優勝のあとの反省を2勝目で活かせた

――22年シーズンを振り返って、いかがでしたか?
川﨑:自分の想像を超える1年を過ごすことができたと思います。前半はQTランキングが62位だったため、ステップアップツアーがメインで、推薦をいただいたり、マンデートーナメントに通過してレギュラーツアーに出場していました。でも予選落ちが続くなど、想像していたよりも苦しいプロ生活でした。それに加えて、腰痛などもあって、気持ち的にもすごくしんどい部分がありました。でも周りのみなさんにたくさん支えていただいたおかげで、8月のステップアップツアーで初めて勝つことができて、そこから調子が上がりました。


――ステップアップツアーで勝てたきっかけみたいものはあったのですか?
川﨑:攻めるのが私のゴルフスタイルなんですが、予選落ちが続いたときは気持ち的にも下がっていて、守るゴルフ、逃げるようなマネジメントになっていました。ですが、優勝したステップアップツアーの前に、ゴルフの調子がよかった高校3年生ころを振り返ったとき「すごく攻めていたなぁ」と思ったんです。恐れるものがなく、自信もあった。今回の試合は結果はどうであれ、攻めることをテーマにしてやってみようって思ったら、それが優勝につながりました。


――では、レギュラーツアーに出場するようになって、1番印象に残っているのはどの試合ですか?
川﨑: レギュラーに出られるようになって、慣れてきた2 勝目のNOBUTA GROUP マスターズGCレディースと、その翌週の三菱電機レディスはすごく印象に残っています。


――それはどうして?
川﨑:ステップアップツアーでは最終日最終組というのを経験したことがあったんですが、レギュラーツアーで初めての最終日最終組がマスターズ。そのなかで優勝できたことがすごい嬉しかった。初優勝したとき、その翌週は予選落ちだったのですが、マスターズの翌週はまた優勝争いすることができたので、すごく印象に残っています。


――初優勝したのあとの反省が活かされたのですね。
川﨑:マスターズは最終日最終組で、優勝を意識したなかで勝って、優勝したという実感があったので、すぐに切り替えられました。初優勝のプロゴルフ選手権のときは優勝できるなんて思ってもいなかったので、すごくふわふわしていて、翌週もうまく切り替えができていませんでした。2勝目のあとはそれを踏まえて、翌週に向けてすぐに練習に励めたのがよかったです。
――よく2勝目が大変だと聞くのですが、その点でプレッシャーはありましたか?
川﨑: 1勝目でビッグスコアを出しての勝ち方だったので、まぐれと思われても仕方ないような状況でした。そのあと2週連続予選落ちしたことで、いい意味で開き直れました。

感謝を伝えられる人でいたい

――ゴルファーとしての理想像をあげるとしたら?
川﨑:上田桃子さんです。昨年、スタンレーレディスとエリエールレディスで一緒に回らせていただいたのですが、ゴルフがお上手なのはもちろん、すごい人格者だなと思いました。
――そう思った理由は?
川﨑:新人の私にも桃子さんのほうから普通に話しかけてきてくれて、そのあとプレーに入るときはすぐ集中されていました。そのほかはすごく楽しんでいて、同じ組の選手たちも楽しい雰囲気にして、そのオンオフのメリハリをつけるのがすごくうまくて、人柄も本当に素晴らしいなと思いました。ファンであり憧れです!
――ご自身のプレーの持ち味は何だと思いますか?
川﨑:ショットです。調子がいいときのショットは負けないです!


――では今後のゴルフの課題は?
川﨑:パッティングとアプローチです。アプローチは自信をもって打てていないし、バリエーションも多くない。レギュラーツアーに出てみて、いろんな方と回らせていただいたときに、大きな差を感じました。パットも同じで上手な選手と回って、ラインの読み方、勝負どころでのパットを決めてくる強
さが劣っているなと感じました。
―― 今まで長くゴルフを続けてきて、いろんなことがあったと思いますが、この人がいなかったら今の自分はいない、みたいな人物はいますか?
川﨑:昨年の夏は体の調子が悪かったので、周りの人にすごく支えてもらいました。その支えがなかったら22年シーズンはここまでよくなかったと思うので、本当に感謝でいっぱいです。なかでも父には感謝しています。小学校でゴルフを始めるきっかけをくれたのも父ですし、それからずっと見ていてくれていたので、普段は言えないですが、感謝しています。


――ゴルフを始めたころのことは覚えていますか。
川﨑:最初はすごい飽き性で、ボールをずっと打ち続けるということができなくて、練習中もふらふらどこかへ行ったりしていたんです。でもいろんな習い事をしていたなかで、ほかはやめて、ゴルフにするって決めました。
――ゴルフ1本に決めた理由は?
川﨑:すごくしょうもない理由なんですが(笑)、習い事で体操をしていたのですが、その先生が厳しすぎて、ゴルフにしようと決めました。
――いろいろな習い事をしていたのですね。
川﨑:体操、水泳、ピアノ、そろばん、英語など、母がいろいろと習い事をさせてくれました。昔から体を動かすことが好きでした。体操も本当は好きだったんです(笑)。先生が厳しくて、なんで私はこんなに泣かされないといけないんだろうって思って辞めました。
――では、ゴルフを続けられている1番のモチベーションは何ですか?
川﨑:成績が出てくるとやっぱり楽しいですね。でも落ち込むときはとことん落ち込みます。そういうときはよかったときのことを思い出して、どういうふうにゴルフをしていたかを考えるようにしています。


――今はすごくゴルフが楽しいのではないですか。
川﨑:好きなことを仕事にできるっていいねって言われるんですけど、最初はよくわからなかったんです。でも有名な方々と話す機会が多くなって、好きなことを仕事にできるって幸せなんだなって思うようになりました。だからそれも含めてゴルフが楽しいって思えているのかもしれません。
――ゴルファーとして生きていくうえで、最終的にこうなりたいとか、こういうことをしていたいなという目標はありますか?
川﨑:私が桃子さんに憧れるように、憧れてもらえるゴルファーになりたいです。あとは、感謝を伝えられる人でいたいです。昨年1年を通して、しんどいことがあったし、最後はすごく楽しかったし、嬉しいことも多かった。でもやっぱりしんどいときにたくさん支えてもらって、「大丈夫?」と声をかけてくれたり、それこそ厳しく言ってくれた人もいました。いろんな方に支えられているなと実感しましたね。
――最後に今年の目標とツアー会場に見に来てくれたファンにひと言お願いします!
川﨑:メルセデススランキング1位を目標に、もし海外メジャーに挑戦できるチャンスがあったら挑戦したいです。ファンのみなさんには優勝する姿を見てほしいです!

いかがでしたか? これからも川﨑春花さんを応援していきましょう!

Profile
川﨑春花
●かわさき・はるか/2003年生まれ、京都府出身。158cm。22年シーズンは、日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯でツアー初優勝を果たし、NOBUTAGROUP マスターズGCレディースで2勝目をあげた。村田製作所所属。

写真=小林司、田中宏幸

【あわせて読みたい】

「天使か」西村優菜、“かわいすぎる”ウェア姿を披露!ファンから称賛の声集まる

7番ウッドを選ぶ時の「4つのポイント」!最新15モデルを試打解説

「7番アイアンで200ヤードも飛ぶ」ってマジ!?“飛距離”に特化したアイアン4選

関連記事一覧