申ジエのスイングを徹底解説!「ベタ足スイング」のメリットとは?【人気記事】

今回は、「ワッグルONLINE」で6月上旬に公開した記事の中で、アクセス数が多い人気のレッスン記事TOP3を紹介していきます。

まず紹介するのは、第3位の記事です。

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第3位:アイアンの“正しいインパクト”はどっち?バンスの「あり・なし」で打ち方が変わる

アイアンはさまざまなヘッド形状がある。スイングタイプやヘッドタイプ別に合う打ち方をするのも上達の近道だ!

バンスの「あり・なし」で打ち方が変わる

ヘッドタイプ別アイアンの性能をフルに発揮するスイングレッスン!

昔からアイアンは「ハンドファーストで打つのが正解」といわれてきましたが、それはアイアンの形状がほぼ同じだった時代のレッスン。ハンドファーストで打つ理由はソールにバンスがあるからです。アイアンはバンスがあると、アドレスで少しロフトが立つ。だから、インパクトでもロフトを立ててハンドファーストで打つのが正解。

『マッスルバック・中空マッスル・ハーフキャビティ』が、このタイプですね。最近はヘッドサイズが大きくて、ソール幅が広いアイアンも増えました。そういうアイアンは、バンスが少ないのでハンドファーストに打つ必要はない。インパクトの瞬間はシャフトが地面と垂直になっているのが一番安定する。

『大型ヘッド・フルキャビティ・飛び系アイアン』はこちらの打ち方です。次から、この2つの打ち方について詳しくレッスンしていきます。

アイアンはハンドファーストで打てといわれるが……

ヘッド形状によってはこういうインパクトもアリ!

使用中のアイアンに合う構え方や打ち方で上達を目指してください!

レッスン=アッキー永井
●ながい・あきふみ(永井研史)/1987年生まれ。神奈川県出身。“アッキー”の愛称で親しまれている人気コーチ。人体解剖学や物理学の視点を取り入れたわかりやすいレッスンに定評がある。

アクセス数第2位の記事はこちら。

第2位:アイアン上達のカギは”ヘッドターン”!その理由を奥嶋コーチが解説

狙ったターゲットを正確にとらえたいアイアンは、タテ(飛距離)、ヨコ(方向性)の両方の正確性が大事。そのために必要なこと、取り組むべきことを人気プロコーチの奥嶋誠昭に尋ねると「球をつかまえて打つ」だという。その理由やレッスンも、奥嶋らしくスイングデータをもとに目からウロコの理論が聞けた!

切れのあるスイング強い球を打つ秘けつは?

球をつかまえたかったら単純にヘッドを返せばいいんですよ

――(編集部)アイアンが上達する秘けつを教えてください!

奥嶋 アマチュアゴルファーでしたら「球をつかまえる」ですね。

――私も100切りや、その後、スコアの壁を超えていったときは、ボールをつかまえて打てるようになったことがきっかけだった記憶があります。ボールをつかまえて打つためには何が重要ですか?

奥嶋 ヘッドを返すことでしょう。インパクトでフェースが大きく開いたままだとつかまらない。ビギナーやスライサーはとくにですが、中・上級者になると左へのミスを嫌がるようになるためヘッドターンの度合いが減り、それを「合わせて打っている」「当てに行っている」ともいいますが、アイアンのコントロールに悪影響が出ることが多々あります。

プロはアマチュアが思っている以上にヘッドをターンさせて打つ!

――ヘッドは返すけど、返す度合いが大事ですよね?

奥嶋 そうですね。でも、プロはアマチュアが思っている以上にヘッドを返していますよ。

――フェードヒッターもですか?

奥嶋 フェードも球がつかまっていないのは偽フェードですね(笑)。ギアーズの数値で見ても、目標に対してのフェースアングルは、ダウンスイングではオープン。フォローサイドではクローズが絶対。シャフトが地面と平行になったときのダウンスイング側とフォロー側のフェースアングルを比較すると、ダウンスイング側が約50度オープンだとすると、フォロー側は100度以上クローズと、倍くらいの角度になっています。(スイング解析の画面データ参照)。

――フェードでも、積極的にヘッドが返して振り抜いていくんですね。

奥嶋 そうだし、そうじゃないといけない。正しいヘッドターンを覚えると、球筋だけでなく軌道も入射角もよくなるのでスイングに切れが出るなどレベルアップしていく。ヘッドスピードもボール初速も上がるので、飛距離も伸びると同時に安定感も出ます。

――ヘッドターンで球をつかまえて打つのは、いいことづくめですね!

ドローヒッターもフェーダーもヘッドを積極的に返している!

堀川未来夢
大槻智春
片岡尚之

ツアー屈指のショットメーカーの3選手のインパクトゾーンでのフェースの向きはオープン・クローズ。持ち球は違えどフェースが、インパクト前は正面を向き、インパクト後は背中(左)側を向くヘッドターンが積極的に行われている

フォローではダウンの倍ヘッドを返している!

【ダウンスイング】
ドローヒッター → フェースアングル64.28度
フェードヒッター → フェースアングル48.57度

トッププロのフェースアングルをギアーズで解析。ハーフウェイでの数値を比較すると、フェースアングルはフォロー側のほうが角度は大きく、フェードでもダウン側48.57度に対して、フォロー側は109.96度と、ヘッドを大きく返して球をしっかりつかまえて打っている。

【フォロースルー】

ドローヒッター → フェースアングル113.96度

フェードヒッター → フェースアングル109.96度

奥嶋さんのレッスンを参考にしてヘッドターンをマスターしてください!

レッスン=奥嶋誠昭

●おくしま・ともあき/1980年生まれ、神奈川県出身。ツアープロのコーチを務めながら「ノビテック ゴルフスタジオ」では、スイング解析器・ギアーズなど最先端機材を使ったスイングの研究やレッスンを行っている。

写真=相田克己、田中宏幸
協力=ノビテック 横浜スタジオ

アクセス数第1位の記事はこちら。

第1位:申ジエのスイングを徹底解説!「ベタ足スイング」の圧倒的なメリットとは?

今季、早速優勝をはたし、最高のスタートを切った女子プロ3選手のスイングをピックアップ。オーバースイングなどは、悪い例としてあげられるけど、じつは形や動き次第で、長所になるのです!

今回は申ジエ選手のスイングを解説します。

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傾斜地でのスイングのように下半身を安定させる

ベタ足でも左ヒザを伸ばして地面反力を使っている(写真⑤)下半身の土台が安定しているぶん、クラブをしっかり振ることを心がける(写真⑥)

開幕戦で優勝した申選手は、2008年の日本ツアー初優勝から今までコンスタントに勝利を重ねている選手です。その要因はスイングの安定性で、長く活躍できている理由のひとつだと思います。

コンパクトでオーソドックスなスイングはクセが少なく、韓国出身の選手に多いのですが、ポイントとなるのはインパクトで右足があまり浮かない「ベタ足」です。最近は地面反力などの動きが流行っていて、ベタ足でスイングする人は少なくなりましたが、申選手のダウンスイングやインパクト付近でのベタ足(❹❺)は、足場が不安定な傾斜地で打つときのように下半身が安定しているので、体の上下の動きが減る。すると、クラブの入射角が安定するので、トップやダフリなどのミスが少なくなります。

もちろんベタ足になると、飛距離が落ちるという懸念もありますが、ベタ足でもインパクトで左ヒザを伸ばしているのがもうひとつのポイント(❺)。伸ばさずに打つとただ安定させているだけですが、ベタ足のなかでヒザを伸ばすことでパワーが生まれます。

申 ジエ

●しん・じえ/1988年生まれ、韓国出身。155cm。今シーズンは開幕戦のダイキンオーキッドレディスで優勝。Tポイント×ENEOSゴルフトーナメントでは3位に入った。ツアー通算27勝。スリーボンド所属。

ベタ足だと安定したスイングができ、さらにヒザを意識することで飛距離も期待できます。

解説=赤坂友昭

●あかさか・ともあき/1985年生まれ、福岡県出身。選手として活動後、ゴルフコーチに転向。クラブ力学、物理学、運動力学を日々追求しながら、東京・三鷹市の東京ゴルフスタジオや新宿のトータルゴルフフィットネスにて、プロ、アマチュア、ジュニアなどのレッスン活動を行なっている。

写真=相田克己、小林司、田中宏幸

いかがでしたか? ワッグルONLINEは、まだまだ多くの情報を載せた記事を公開しています。ぜひ、ご覧ください!

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