プロのパターのアドレスはどっち…!?平均パット数1位・片岡プロが解説

パット数を増やさないことはスコアメイクの肝。

パターが苦手な人はもちろん、プレーするゴルフ場のグリーンによってよく入る日もあれば、入らない日もある、というゴルファーは、ツアープロからのヒントでいつもナイスパットが打てる安定感を手に入れよう!

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パターとの一体感が高まり方向性アップ

目の真下にボールを置き、パターを吊ってヒールを浮かす

パットのストロークは「ボール位置」によって大きく変わります。とくに体との距離が重要で、ボールから離れて立つほどインサイド・インの円軌道になり、近くに立つほどストレート軌道になります。僕は後者のほうが感覚が合うので、ボールの近くに立ち、パターを吊るようにしてヒールを浮かせます。すると「上体、腕、パターの一体感」が高まり、肩の動きだけでストロークができる。フェースの余計な開閉もなくなってヘッドを真っすぐ引いて真っすぐ出せるので、方向性が劇的によくなりました。

僕はクロスハンドですが考え方は同じです!

この打ち方に変えてショートパットのミスが激減。ツアー初勝利をあげ、パット数1位に輝いた。

肩をしっかり動かす

体が左右に揺れない(動かない)ように、体の中心軸をキープしながら、肩をしっかり動かすことが大事

ボールから離れて立つほど円軌道になる

ドライバーなどのショットと同じ感覚で打てるが、フェースの開閉が大きくなり、コントロールするのが難しい

ストレートに近い軌道になり真っすぐ打てる

ボールの近くに立つことで、ヘッドを真っすぐ引いて真っすぐ出せる。「厳密にいうと真っすぐではありませんが、感覚的にはほぼストレートの軌道です」(片岡)

片岡尚之
●かたおか・なおゆき/1997年生まれ、北海道出身。171㎝、67㎏。19年にプロ転向。自身4試合目の出場となった21年のジャパンプレーヤーズ選手権でツアー初優勝し大ブレイク。20-21年シーズンは平均パット数で見事第1位(1.7349)に輝いた。CS Technologies所属。

事前に振り幅を決めることで迷わずにしっかり打てる

テークバックとフォローのヘッドの位置を決めて打つ

ストロークが安定し距離感が合います!

打つ距離に対してテークバックが大きすぎると、インパクトがゆるんで距離感がバラついてしまう。これが3パットのミスを招く大きな原因です。そこで僕は、素振りのときに距離に合った左右対称の振り幅を作り、テークバックとフォローのヘッドの位置を決めます。

そして、フェースの真芯でボールをとらえながら、そのフォローの位置に向けてヘッドを加速させていく。こうすればテークバックが必要以上に大きくならず、インパクトがゆるみません。簡単なので、アマチュアのみなさんにもオススメです。

テークバックが大きすぎる

インパクトがゆるんで、ショートのミスが出やすい。ボールの転がりも悪くなるので、傾斜や芝目に負けてしまう

フォローが大きすぎる

ショットのすくい打ちと同じで、ヘッドを下から上に振り上げると、ボールがつかまらず距離感を合わせにくい

フェースの真芯でヒット!

レベルブローに打ち、フェースの真芯でボールの芯をとらえる。ヘッドを加速させるとインパクトのゆるみを防げる

左右対称の振り幅が理想

テークバックとフォローの比率は1対1。ヘッドを引いたぶんフォローを出し、左右対称の振り幅を作ればストロークが安定する

大岩龍一
●おおいわ・りゅういち/1997年生まれ、千葉県出身。182㎝、92㎏。21年に初シードを獲得。22年は4度のベスト10入りを記録し、賞金ランキング28位。今季は悲願のツアー初優勝を目指す。フリー。

頭がしっかり残りミスパットが減る

頭が上がらず目線がズレません!

「ヘッドアップのミスはダメ!」とわかっていても、ボールの行方や結果が気になり、つい頭を上げてしまいがち。このクセが直らない人は、ボールの先に「低いトンネル」をイメージしてみましょう。高さのあるトンネルでは意味がないので、ボールがギリギリ通るくらいの低いトンネルをイメージし、その中にボールを通すように打ちます。こうして意識をカップではなく、トンネルに向けることがコツ。頭がしっかり残るので、ミスヒットが減り、カップインの確率が上がりますよ。

ボールの先に低いトンネルをイメージする

トンネルにボールを通すことに集中すればヘッドアップを防げる

ボールがギリギリ通るくらいの低いトンネルをイメージし、そこに意識を向ける

一体感を重視してバランスよく握る

クロスハンドグリップを採用。「一体感を重視し、左右バランスよく握ったうえで、手首をしっかり固める」と植竹。手先を使わないのでフェース面が安定する

頭が上がるとヘッドも上がってしまう

ライン( 方向性)を出しにくく、フェースの下側にボールが当たってミスパットになる

ヘッドが低く出て真っすぐ打てる

インパクト後も頭が上がったり目標方向に流れたりしないように、頭を残すことが大事。ヘッドが低く出て、狙ったラインにボールを乗せやすくなる

いかがでしたか? ぜひ、植竹プロのヒントを参考にしてみてください!

植竹勇太
●うえたけ・ゆうた/1995年生まれ、北海道出身。163㎝、63㎏。21年に初シードを獲得。正確無比なショットに定評があり、22年はフェアウェイキープ率2位(68.43%)を記録。セガサミーホールディングス所属。

構成=小山俊正
写真=相田克己、田中宏幸

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