世界ランク1位のシェフラーのスイングを解説!「トップで左腕を曲げて…」

今月はPGA ツアーのトップ選手のスイングを紹介。トップクラスの選手のスイングも、アマチュアが意外とマネしやすいポイントがあるんです!

※選手の記録は9月9日現在のもの

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回転系でも地面反力でもなく左腕をしなやかに使い、移動で飛ばす

(左から)スコッティ・シェフラー、ザンダー・シャウフェレ、マックス・ホーマ

左足体重のインパクトで体の開きを抑える

Point 左ヒジを曲げてもトップはコンパクトに抑えている

抜群の安定感で世界ランキング1位になっているスコッティ・シェフラーのスイングを分析すると、じつはトップで左腕を曲げています(❸)。昔からゴルフレッスンでは「左腕は伸ばしたまま」といわれていましたが、最近は世界ランキングの上位選手でもトップで左腕を曲げる選手が増えました。そのほうが左腕をムチのようにしなやかに使うことができ、ヘッドスピードが上がって、飛距離を出せるからです。

もうひとつ、シェフラーのスイングで特徴的なのは下半身の使い方です。近年、地面反力や回転系のスイングをする選手がスタンダードになっていましたが、シェフラーは横方向の体重移動を使ったオーソドックスな打ち方です。❹のダウンスイングでは左足にスライドするような動きをしてからクラブを下ろすことで、左足体重のまま体を開かずにインパクトする。

Point 体を左にスライドしてからクラブを下ろすと胸や肩が開かない

体を開かないことで、インパクトポイントが安定するのです。それが世界のトップで活躍し続けることができる生命線。昔のグレッグ・ノーマンのスイングにも似ていますね。

いかがでしたか? 世界で活躍する選手の体の動きを参考にしてみてください!

スコッティ・シェフラー

●1996年生まれ、アメリカ出身。190cm、91kg。今シーズンはWMフェニックスオープンで連覇を達成。ザ・プレーヤーズ選手権でも優勝。そのほかの試合でも上位の成績を残し、トップ10回数は17回。世界ランキングは1位。

解説=赤坂友昭

●あかさか・ともあき/1985年生まれ、福岡県出身。選手として活動後、ゴルフコーチに転向。クラブ力学、物理学、運動力学を日々追求しながら、東京・三鷹市の東京ゴルフスタジオや新宿のトータルゴルフフィットネスにて、プロ、アマチュア、ジュニアなどのレッスン活動を行なっている。

構成=野中真一 写真=田邊JJ安啓

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