
スイングをタイプ別に分類する「ゴルフマトリックス」とは?人気コーチが解説
多くの海外コーチのメソッドを現地で直接指導を受けてきた吉田洋一郎がその概要をアマチュアにもわかりやすく解説。
連載の第59回目は、スイングをタイプ別に分類して指導する「ゴルフマトリックス」の提唱者テリー・ロウルズを紹介する。
右手の「グリップの向き」でスイングを分類して指導

テリー・ロウルズの「ゴルフマトリックス」は、マイク・アダムズの提唱する「バイオスイングダイナミクス」をベースとしたメソッドで、プレーヤーのグリップの向きを基準にスイングタイプを5つに分類。それに合った動きを取り入れることで、スムーズなスイングを目指すというものです。
グリップは右手の向きを重視し、右手がグリップを下から握る「アンダー」、真横から握る「サイドオン」、上から握る「オントップ」と、それぞれの中間にあたる計5タイプに分けます。
今回はわかりやすく「アンダ―」「サイドオン」「オントップ」の3種類を紹介しますので、自分のグリップの向きをチェックして、マッチしたものを取り入れてみてください。

メソッドの肝:右手のグリップに合わせたスイングをする
チェックするのは右手グリップの向き。グリップを下から添えるように握るか、横から当てるように握るか、上からかぶせるように握るか。これでバックスイングの軌道やフォローの出し方が変わってくる。
Type1右手を下から握る「アンダー」シャットフェースでフラット軌道が合う

右手を下から持つ人は、バックスイングはフラット気味に上げ、フェースをシャット気味に使う。インパクト後もすぐにクラブをリリースせず、体の回転で振り抜こう。

Type2右手を横から握る「サイドオン」中間的なオンプレーン軌道が適している

右手を横から添える人は、アンダーとオントップの中間的。なるべくオンプレーンで、フェースもスクエアが理想。フォローのクラブのリリースのタイミングも標準的。

Type3右手を上から握る「オントップ」アップライトに上げヘッドを走らせる

右手を上からかぶせて握る人は、バックスイングはアップライト気味。フェースのローテーションを使いながら早めのリリースで、ヘッドを走らせるように振り出していく。

いかがでしたか? 右手のグリップに合わせたスイングをしましょう!

解説・レッスン=吉田洋一郎
●よしだ・ひろいちろう/1978年生まれ、北海道出身。スイング研究に強い情熱を燃やし、海外で直接有名コーチのメソッドを学び知識を広げる。日本ゴルフスイング研究所主宰。

ケビン・ストリールマン
1978年生まれのアメリカ人。01年にプロ入り後、ミニツアーを転戦。13年に34歳でPGAツアー初優勝を遂げた苦労人。ツアー通算2勝。

テリー・ロウルズ
ゴルファーそれぞれの個性を生かしてスイングを考える「ゴルフマトリックス」というメソッドを確立。選手だけでなくコーチへの指導も行っている。

世界標準の合理的で新しい飛距離アップ術「ドライバーの飛ばし方がわかる本」好評発売中
本連載企画の解説者・吉田洋一郎コーチの新書「ドライバーの飛ばし方がわかる本」(小社刊/定価1078円・税込)が発売中。今話題の「地面反力」の第一人者である吉田が、飛距離アップの秘訣を解説・レッスン。海外最新情報も盛り沢山の1冊だ。
構成=鈴木康介
写真=中野義昌、高橋淳司
協力=取手桜が丘ゴルフクラブ(アコーディア・ゴルフ)
【あわせて読みたい】
「7番アイアンで200ヤードも飛ぶ」ってマジ!?“飛距離”に特化したアイアン4選
7番ウッドを選ぶ時の「4つのポイント」!最新15モデルを試打解説