
プロだからこそ知っている極意を解説!これでベストスコアを目指す
プロはどのショットもうまいが、そのなかでもとくに自信のあるワザをレッスン!
プロだからこそ知っている極意をマスターして、今年もベストスコア更新を目指そう。
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フェースターンはドライバーよりもアイアンでマスターする

私はドローボールを打つのが得意です!ドローボールの長所は打球が強く飛ぶこと。飛距離をもっと伸ばしたいときに有効な球筋ですが、ドローはドライバーなら簡単に打てます。なぜならばドライバーは、ボールを浮かしてセットしているのでインサイドアッパーの軌道で打ちやすいからです。
そのティーアップしたボールをフェースを返しながらインサイドアッパー軌道でヒットすれば飛ぶドローが打てますが、フェースを返す度合いに注意!フェースターンは手首やヘッド全体ではなく、トゥ側を意識するとコントロールしやすくなりますよ。
このトゥ側を動かす意識は、ドライバーよりもアイアンがオススメ。ドライバーよりもトゥが高く尖っているので、フェースをしっかり返す、または返しすぎない動きのイメージを明確にもてます。フェースターンを上手にコントロールして、曲がり幅も安定する飛ぶドローを打ってくださいね。

安定感のある飛ぶドローは、トゥ側を動かすイメージをもちやすいアイアンでマスターする。インパクト後の30センチくらいで右に傾いた背骨とフェースの向きが平行になるくらいがちょうどいいフェースの返し方だ

トゥを動かしすぎてフェースが大きく返ってしまった、どフックやチーピンが出てしまうフェース向き。ただし、フェースを返しながら打つのが苦手な人は、最初はこのくらいオーバーに返して覚えるのもアリ

フェースが空を、トゥの頂点が飛球線後方を向いた状態はフェースが返っていない。「フェースターンはきつすぎてもダメですが、開いているのはもっともダメ。フォローでトゥは立っていないといけません」と大西

大西葵
●おおにし・あおい/1994年生まれ、千葉県出身。163cm。19年に初シード権を獲得。20年はケガの影響もあって賞金ランク58位で終えたが、21年は巻き返し、再びシード獲得と初優勝を目指す。YKK AP所属。
ミート率がよくなりラインを出しやすくなる

フィニッシュだけを小さくするのが独自のテクニック。大振りにならずスイングバランスが崩れない
狭いホールのティーショットは、ミスが許されず、プレッシャーがかかりますよね。このような場面で僕は、クラブをドライバーからフェアウェイウッドに持ち替えたうえで、トップの大きさは変えずに、フィニッシュだけを小さくします。
コンパクトなフィニッシュをイメージして、手を左耳の斜め上で止める。こうすると大振りにならないのでミート率が向上し、ラインを出しやすくなるんです。トップを変えなければ、打つタイミングが変わらずミスも出にくい。スタンス幅を狭くすると、体の可動域が小さくなるぶん、コンパクトなフィニッシュを作りやすくなりますよ。

目とボールの間隔をキープし、前傾姿勢を保ちながら振り抜く
スタンス幅をいつもより狭くする

スタンス幅をやや狭くすれば、スイング中の体の可動域と運動量が小さくなり、フィニッシュも無理なく小さくできる

状況に応じて3Wや5Wを選択。「狭いホールはこれでフェアウェイをキープする」と佐藤

佐藤太平
●さとう・たいへい/1993年生まれ、兵庫県出身。174㎝、72㎏。東北福祉大で活躍し、19年に初シードを獲得。20年はフジサンケイクラシック3位がベストフィニッシュ。クリヤマ所属。
フェースを開いたままコックを使って球を拾う

ボール位置は左ツマ先前
フェースを開いて構える
フェースを開いてロフトを増やし打ち出し角を高くしてフワリとやわらかい球を打つ
手前ピンを攻めるときやバンカー越え、下りのアプローチなどでピンにしっかり寄せるには、球を上げて止める必要があります。そんなときは、フワリとやわらかく球を上げる「ミニロブ」が有効です。フェースを開き、オープンスタンスで立ってターゲット方向に真っすぐ振り出す。
コックを使って手首をやわらかく使い、フォローでもフェースを閉じずに振り抜くと、ロフトが寝た状態で球をとらえられるので、やわらかく高い球を打つことができます。フォローでウエッジのフェース面が、自分の顔と正対するように振り抜くのがポイントですよ。

フェースを返さずフォローで自分の顔とクラブフェースが正対するように振り抜く
ボールの真後ろにバックスイング

バックスイングではヘッドを真っすぐ振り上げよう。インに上がるとシャンクしたりダフりやすい
手首をやわらかく使ってスイング

手首のコックを積極的に使い、ヘッドの運動量を大きくしてヘッドを走らせるようにスイングする

越雲みなみ
●こしくも・みなみ/1996年生まれ、栃木県出身。167㎝。世界ジュニア8位入賞などアマチュア時代から活躍し、レギュラーツアーの出場経験もある。フリー。
ヘッドがボールの下に届いて砂が効率よく爆発する

フェースを開けばバンスが活用でき、砂の爆発力が増す。刃から打ち込むとクラブが砂に刺さり脱出に失敗する
僕は昔からバンカーが得意で、寄せるのはもちろん、ライさえよければチップインも狙います。それにはエクスプロージョン(砂の爆発)をいかに効率よく行うかがカギ。まずアドレスでは、ヒザを曲げて腰を落とし、体の重心を低くします。このとき、手元もしっかり下げて構えることが大切。
バンカーが苦手な人は、重心も手の位置も高くなっているので注意してください。打ち方は、ややカットに振ったほうが簡単ですが、サイドスピンが加わると球の跳ね方や転がり方が計算できません。ストレートな軌道でクラブを目標に真っすぐ出し、タテ回転のスピンだけをかけるのがワンランク上のテクニックです。

オープンに構えて、クラブを目標方向に真っすぐ出す。サイドスピンが加わらないため、球の転がりが計算できる
重心も手元も高い

脱出に失敗する人は、スタンスが狭いうえに棒立ちになりがち。重心も手元も高いため、爆発力が弱くなってしまう
ヒザを曲げて手元を下げる

スタンスをやや広くして体の重心と手元を下げれば、インパクトでヘッドがボールの下まで正確に届き、砂が爆発する
インパクトを緩めずにしっかり振り抜く

インパクトで打ち込んで終わりでなく、クラブをしっかり振り抜くのが基本。球筋はフェースの開き方とボール位置でコントロールする
いかがでしたか? レッスンを参考にして、練習をしてみてください!

池村寛世
●いけむら・ともよ/1995年生まれ、鹿児島県出身。166㎝、72㎏。小柄だが300ヤード超のビッグドライブを放つ。ツアー初優勝が期待される有望株。ディライトワークス所属。
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