![](https://www.waggle-online.jp/wp-content/uploads/2023/12/FotoJet-2023-10-22T224131.886-1200x900-1-e1704632801112.jpg)
ロングアイアンの正しい打ち方は?「スタンスを狭く…」とプロが解説
近ごろは、ロングアイアンの代わりにショートウッドやUTを使うゴルファーが多い。しかし、遠藤将也プロは、自身も4、5番アイアンを駆使してスコアメイクし、アマチュアへのレッスンでもロングアイアンを打たせるという。
ロングアイアンは憧れのクラブではなく、スピード上達や全体的なレベルアップにつながるクラブであることをレッスン!
【関連記事】7番ウッドを選ぶ時の「4つのポイント」!最新15モデルを試打解説
ドライバーからミドルアイアンまででスタンスを一番狭くするのはロングアイアン!
![](https://www.waggle-online.jp/wp-content/uploads/2023/10/41-3.jpg)
僕は4番、5番アイアンをクラブセッティングに入れていますが「難しいクラブ」であることを逆手
にとって上達しました。ロングアイアンは「長い、ロフトが立っている、重心距離が短い、慣性モーメントが低い」とやさしさとは真逆の性能をもっています。ミスに対しての寛容性が低いのでごまかしが利きませんが、それが長所のひとつで、スイングやインパクトの悪い部分が結果(打球)にはっきり出る。どこの何を直せばいいかがよくわかり、正しいスイングを素早く身につけることができます。
ラウンドでは使わず、練習のときだけでも構いません。上達のために、ぜひロングアイアンを打ってください。
ロングアイアンは体だけ、腕や手首だけを使うのはダメ。すべてをバランスよく使うことが上手に打つコツです。そのなかでも体を大きく回すことがベースとなるため、「スタンスを狭くする」のが第一条件になります。ブレたりズレたりしたくないからワイドスタンスでどっしり構える、ではなく、体を大きくスムーズに回せる狭いスタンス幅で構えてください。
![](https://www.waggle-online.jp/wp-content/uploads/2023/10/41-1.jpg)
![](https://www.waggle-online.jp/wp-content/uploads/2023/10/41-2.jpg)
両足を閉じて振って「正しい腕の使い方」を身につける
![](https://www.waggle-online.jp/wp-content/uploads/2023/10/41-4.jpg)
体を大きく回せるようにしたら、ロングアイアンは手首や腕を適度に使うことが重要。両足を閉じて振ると、腕を回旋させないとスムーズに振れない。バックスイングでは腕を右に回旋、ダウンスイングからフォローにかけては左に回旋させる感覚を身につけて、実際のスイングに取り入れよう。ボールのつかまりもよくなる
![](https://www.waggle-online.jp/wp-content/uploads/2023/10/41-5.png)
はじめはティーアップして難しさのハードルを下げる
![](https://www.waggle-online.jp/wp-content/uploads/2023/10/41-6.jpg)
うまく当てようとすると悪い動きが出てしまう(×)。最初はミートしやすい低いティーアップで、きれいなスイングで打つことを重視した練習をしよう(○)
林からの脱出をイメージしよう“打ち込まない”ローボール打ちでミート力を上げる!
![](https://www.waggle-online.jp/wp-content/uploads/2023/10/43.jpg)
ロングアイアンはクラブが長く、ロフトも立っています。そのため、ミートさえすれば飛んでくれるので、飛距離を出したいとリキんだり、ボールを高く上げようとする意識をなくしてください。
ミート力を高めるには、林からの脱出をイメージしてみましょう。
インパクトは打ち込みません。クラブが長いぶんフラットになるシャフトプレーンにそって、ゆるやかな入射角で打つ。枝の下を通す景色をイメージし、ローボールを打つのは、練習でも本番でもかなり有効です。飛ばすことよりもミート重視で打ちこなしましょう!
![](https://www.waggle-online.jp/wp-content/uploads/2023/10/43-2.jpg)
![](https://www.waggle-online.jp/wp-content/uploads/2023/10/43-3-1.jpg)
![](https://www.waggle-online.jp/wp-content/uploads/2023/10/43-4.jpg)
操作性の高さを活かしての「ローフック」「ロースライス」打ちもオススメ!
![](https://www.waggle-online.jp/wp-content/uploads/2023/10/43-1.jpg)
林からの脱出をイメージしてのローボールは「ローフック」と「ロースライス」を打つ練習もオススメ。重心距離の短いロングアイアンは操作性が高くクラブを意図したとおりに動かしやすいので、球を曲げる打ち方が身につく。遠藤もロングアイアンの操作性の高さは、コースマネジメントの幅を広げるから手放せない、という。また、「どう動いたら曲がるか、がよくわかるのもロングアイアンの長所。逆に、動きやすいものを制御するのも“操作”のひとつ。ムダな動きを抑える振り方も、曲げる打ち方から覚えると素早く上達できますよ」(遠藤)
ピン 中・上級者のコンボは「i525」がオススメ
![](https://www.waggle-online.jp/wp-content/uploads/2023/10/041-4000x2666.jpg)
「G430」はスイートエリアが広く、とくに左右の打点のズレに強いので、打ち込まず、払い打つスイングタイプに合います。「G710」はピンのなかではもっとも飛ぶ。飛距離を優先したい人にオススメです。「i525」は「Gシリーズ」よりもアスリート感が高まります。ブレード型、ハーフキャビティなど中・上級者モデルのアイアンを使っている人が、コンボさせるのに最適。シャープな見た目に、高弾道の飛びと寛容性が高いやさしさを兼ね備えていています。
![](https://www.waggle-online.jp/wp-content/uploads/2023/10/pin.jpg)
i525[写真左]
SPEC(#5)●ロフト角/22.5度●長さ/38.25インチ●重さ/約383g(N.S.PRO850GH neo・S)●シャフト(フレックス)/ALTA J CB BLACK(R、SR、S)、N.S.PRO 850GH、950GH(S)など●価格/2万8600円~※#3、#4あり
G430[写真中]
●ロフト角/22度●長さ/38.25インチ●重さ/約390g(N.S.PRO 950GH neo・S)●シャフト(フレックス)/ALTA J CBBLACK(R、SR、S)、N.S.PRO モーダス3ツアー105、115(S)など●価格/2万6400円~※4あり
G710[写真右]
SPEC(#5)●ロフト角/21.5度●長さ/38.25インチ●重さ/約391g(N.S.PRO 950GH neo・S)●シャフト(フレックス)/ALTA J CB BLACK(R、SR、S)、N.S.PRO 850GH、950GH(S)など●価格/2万5300円~※#4あり
グローブライド 大きく飛ばせる「FF-247」ピンを狙える「KURO」
![](https://www.waggle-online.jp/wp-content/uploads/2023/10/043-4000x2666.jpg)
「FF-247」はロフトが20度とは思えない高弾道で、かなりの低重心。打球の直進性も強く、大きく飛ばすことに長けています。「KURO」はとても打ちやすい。変なクセがないやさしいアスリートモデルで、硬くて速いグリーンにも止まる高弾道が打てます。スピンもしっかり入ってくれるので、僕らプロでもすぐに実戦投入できる。中空構造ならではの寛容性もあって、積極的にピンをデッドに狙えるロングアイアンだと思います。
![](https://www.waggle-online.jp/wp-content/uploads/2023/10/gulo.jpg)
オノフ ラボスペック FF-247[写真左]
SPEC(#5)●ロフト角/20度●長さ/38.75インチ●重さ/345g●シャフト(フレックス)/HIGH REPULSION KICK :FF-247(R)●価格/3万3000円
オノフ フォージドKURO[写真右]
SPEC(#5)●ロフト角/25度●長さ/37.75インチ●重さ/408g(N.S.PRO モーダス3 ツアー105・S)●シャフト(フレックス)/ONOFF CBT 624I(S)、N.S.PRO モーダス3 ツアー105、115(S)●価格/2万4200円~※#4あり
つるや 安心感が得られる抜群の気持ちよさ
![](https://www.waggle-online.jp/wp-content/uploads/2023/10/045-4000x2667.jpg)
中空構造のヘッドですが、すっきりとした形状で打感がソフト。打球は高く強く飛んでくれる高初速・高打ち出しで、しかも曲がらない。スイング中も打った球も「気持ちいい」と感じさせるアイアンです。イメージどおりの弾道が出るので、打球がすぐに目で追える。ピンまで飛んでいくのを安心して見ていられました。
![](https://www.waggle-online.jp/wp-content/uploads/2023/10/turuya.jpg)
SPEC(#5)●ロフト角/21度●長さ/38.75インチ●重さ/361g(GOLDEN PRIX TR-01 TENSEI・SR)●シャフト(フレックス)/GOLDEN PRIX TR-01 TENSEI・(SR)、N.S.PRO 950GH neo(S)●価格/2万4200円~※9月7日発売予定
フォーティーン やさしさもあるけど球筋、自由自在!
![](https://www.waggle-online.jp/wp-content/uploads/2023/10/046-4000x2667.jpg)
アスリートに定評のあるフォーティーンなので、「TB-5」より小ぶりな「TB-7」を打たせてもらいましたが、アイアン型UT のようなやさしさがあります。アスリート好みな部分はしっかり搭載させていて、芯の部分に厚みがあるのでぶ厚いインパクトが作れる。ボールの食いつきがいいので、球筋も自由自在でした。
![](https://www.waggle-online.jp/wp-content/uploads/2023/10/fo-telin.jpg)
SPEC(#5)●ロフト角/23度●長さ/38.25インチ●重さ/403g(N.S.PROモーダス3ツアー105・S)●シャフト(フレックス)/N.S.PROモーダス3ツアー105(S)など●価格/2万6400円
プロギア 脱・アベレージのセミハードヒッター向け
![](https://www.waggle-online.jp/wp-content/uploads/2023/10/047-4000x2667.jpg)
ドライバーのヘッドスピードが40以上、45m/秒くらいまでのセミハードヒッターで、アベレージゴルファーから脱却し、シングルを目指す人に適した性能をもっています。ヘッドの抜けのよさやミスヒットを緩和するやさしさを感じますが、クラブの操作性がよくてボールをコントロールすることもできますね。
![](https://www.waggle-online.jp/wp-content/uploads/2023/10/purogia.jpg)
SPEC(#5)●ロフト角/24度●長さ/38.25インチ●重さ/368g(Diamana for PRGR・M-40)●シャフト(フレックス)/Diamana for PRGR(M-37、40、43)、N.S.PRO モーダス3 ツアー105、115(S)など●価格/2万5300円※受注生産で#4 あり
ヤマハ 顔のイメージどおり強振できる!
![](https://www.waggle-online.jp/wp-content/uploads/2023/10/048-4000x2667.jpg)
ロフト21度、長さも39インチと、飛ぶ要素が詰まった5番アイアンです。ぶっ飛び系といっていい性能ですが、ヘッド形状はスマートでアスリートが好む美顔。この顔の印象どおりに強振してもボールがつかまりすぎたり、打球がフケ上がらない。強く弾いた打感から直進性の高い弾道が出ます。
![](https://www.waggle-online.jp/wp-content/uploads/2023/10/yamaha.jpg)
SPEC(#5)●ロフト角/21度●長さ/39インチ●重さ/334g(SPEEDER NX for Yamaha M423i・SR)●シャフト(フレックス)/SPEEDER NX for Yamaha M423i(R、SR)、N.S.PRO 850GH neo(S)●価格/2万8600円
いかがでしたか? ロングアイアンを購入する際の参考にしてみてください。
![](https://www.waggle-online.jp/wp-content/uploads/2023/10/endo-4000x2667.jpg)
レッスン・試打解説=遠藤将也
●えんどう・まさや/1994年生まれ、長野県出身。東京国際大学のゴルフ部を経て、PGAティーチングプロ資格を取得。レッスンはインスタグラムアカウント「en.dwu_」のDMで受付中。首都圏の練習場やコースでのラウンドレッスンも行なっている。
写真=田中宏幸
協力=取手桜が丘GC(アコーディア・ゴルフ)
【あわせて読みたい】
「7番アイアンで200ヤードも飛ぶ」ってマジ!?“飛距離”に特化したアイアン4選
「天使か」西村優菜、“かわいすぎる”ウェア姿を披露!ファンから称賛の声集まる
ミスしても寄る!入る!“AI設計”の最新パターを鹿又芳典が解説