冬場はランを長く使う“ゴロフ”が簡単に寄る!女子プロが解説

“なっち先生”こと大谷奈千代が、コーチに転身して気づいた「プロとアマチュアの考え方の違い」は、スイングの改造や強化以上にスコアアップの効果がある。そこで「頭と心の中を変えるレッスン」を毎月掲載!

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冬は一変! プロも“ゴロフ”

冬場はランを長く使う“ゴロフ”が簡単に寄る。「クラブはロフトが立っていてソールが広いFWやUTを使ってみてください。地面に刺さりにくくて、大ダフリしにくいヘッド形状をしていますし、打ち出しで少しボールが浮くのもメリット。慣れるとパターよりも寄せやすくなります。練習場で打ち方や距離感をちょっとつかんでおけば、なおよし! です」(大谷)

寒い時季のゴルフは、服を着込むから体を動かしにくくなったり、気温が下がることでボールが飛ばなくなってしまいます。すると「15ヤード以内での短いアプローチ」の機会が増えていることに気づいていますか? フワッと高く上げて、ピタッと止めて寄せるのがカッコいいというイメージがあるでしょうが、寒い時季は芝が枯れているので、高く上げるアプローチは難しいし、チャックリもしやすいため、プロも転がしを多用します。

これをご存知でも、クラブは替えずウエッジで転がそうとする人が多いようですが、転がしの寄せはウエッジよりもロフトがもっと立っているクラブのほうが簡単です。それもわかってはいるけど「やったことがない」「経験がないから失敗しそう」と不安に思う人も多いでしょう。でも、難しく考えなくていいのです! 構え方やスイングはパターと同じ。クラブを短く持って、ハンドファーストをきつくせず、パッティングのストロークのような感じて打ちます。距離感は基本的には『キャリー1:ラン9』と考えてください。20ヤードだったらキャリーはたったの2ヤード。すぐ目の前にポンと打ってあげるだけでOKですから、ミスヒットしにくいし簡単ですよね。

これは決して特殊なアプローチではなく、クラブを活かしてのクレバーな寄せ方です。テレビでご覧になった人もいると思いますが、タイガー・ウッズは3Wで、最近はアマチュアで日本オープンを制した蝉川泰果選手がユーティリティを使って上手に寄せていました。と、聞くとやってみたくなるでしょうし、打つ前に「タイガーや蝉川プロのように……」と同伴者にアピールして、うまく寄ったらカッコいいですよね(笑)。冬場のアプローチのワザのひとつとして、次のラウンドで早速試してみてください。

いかがでしたか? この記事を参考にぜひ「頭と心の中を変えるコツ」を習得してみて下さい。

●おおたに・なちよ/1984年生まれ、兵庫県出身。05年のプロテストに合格。ステップアップツアー2勝、11年には賞金シードを獲得。現在はレッスンにやりがいを感じ、コーチに転身。アマチュアやプロの卵を精力的に指導している。

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