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新ゴルフリーグ「TGLゴルフ」って何?屋内会場でPGAツアープロがプレーする

タイガー・ウッズとローリー・マキロイの主導でスタートした、新ゴルフリーグ「TGLゴルフ」が大きな話題となっている。

この大会の詳細に突撃!

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無限の可能性を感じさせる
話題沸騰!“TGLゴルフ”

1試合は15ホールまでのマッチプレー。超巨大なスクリーンに向かって、本物の芝の上から打つ

「TGLゴルフ」は、大型のスクリーンと可動式人工グリーンを備えたシミュレーションゴルフで、1月からSoFiセンター(ソーファイセンター・フロリダ州パームビーチガーデン)で始動。この号が発売された直後に、初年度の全日程を終える予定だ。

SoFiセンターはTGL専用会場として建設され、観客収容人数は約1500人。ティーショットがラフやバンカーに入れば、ティーイングエリアに用意された本物のラフ、フェアウェイバンカーからショットする。1マッチが終わると専用クレーンで芝生のティーイングエリアは新しいものと交換されるので、センターの外には芝の生育場があるのもおもしろい。

参加出場チームは、アトランタドライブ、ボストンコモン、ジュピターリンクス、ロサンゼルス、ニューヨーク、ザ・ベイの6チームに4選手ずつが所属し、マッチプレー形式でリーグ戦を行なう。シミュレーターの巨大スクリーンに向かってティーショット、セカンドショットを打ち、グリーンでのプレーは、人工グリーンに場所を移して実際にショートゲーム、バンカーショット、パットなどをプレー。また、人工グリーンは傾斜を細かく変えられる稼働装置がグリーン面の下にあり、ホールごとに変化する。バンカーを含めたグリーン面全体も回転するので、つねに同じ状況は存在しないことになる。シミュレーションゴルフでは難しかった、パッティング&ショートゲームの部分をリアルに再現した環境は、シミュレーションゴルフの完成系ともいえるかもしれない。

そんな屋内会場でPGAツアープロがプレーするのは、まったく新しい感覚のゲームといってよく、野球やサッカー観戦のようなアリーナスポーツだからホールへの移動がない。約2時間の1マッチを観客席から、ビール片手に人気選手たちをずっと観戦できるのは楽しいし、天候に左右されることもないので快適だ。チーム戦というフォーマットも、お気に入りのチームを応援することができるのでチームファンを形成しやすい。

マッチをプレーし終えたキーガン・ブラッドリーが記者会見でこう語った。

「チップインバーディを決めたときの歓声の大きさは、強く記憶に残っているし、今後も忘れることはない瞬間だった。屋内だということの影響は大きいと思う。本当に楽しかったよ」

とはいえ、まだまだ改善点、改良案はありそうで、せっかくシミュレーターでゲーム性の高い映像を投影するのだから、プレーする選手の顔ぶれにもゲーム的な要素をもたせてもよさそうだ。たとえば、チームにひとりドラコン選手を入れたり、ニクラスなどのレジェンド選手をピンチヒッター的に登場願ったり。女子選手の加入も選択肢のひとつだし、クラブやボールもUSGAルールを無視してもいいのかもしれない。

今後は、ファンの意向をどんどんと取り入れ、楽しめるエンタメゴルフをトップ選手が追求するというスタイルに進んでくれるとなおよし。SoFuセンターはまだフロリダの1ヶ所のみだが、もっと増えれば一般の人も体験できそうだし、日本に招致することも可能かもしれない。そう考えると「TGLゴルフ」には無限の可能性を感じる。

SoFiセンターの内観。バンカーの砂も本物。グリーンは回転する
6チームのエンブレム。松山英樹は「ボストンコモン」に所属し、ローリー・マキロイ、アダム・スコット、キーガン・ブラッドリーがチームメイト

いかがでしたか? ツアーだけでなく「TGLゴルフ」にも注目していきましょう。

フォトグラファー 田辺安啓(通称JJ)
●たなべ・やすひろ / 1972年生まれ、福井県出身。ニューヨーク在住。ウェストバージニア大学卒業後、ゴルフコース、テレビ局勤務を経験し、ゴルフを専門とするフォトグラファーに転身。ツアーのみならず、コースやゴルフ業界全般に関わる取材も行なっている。

取材・写真=田辺安啓
TEXT & PHOTO Yasuhiro JJ TANABE

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