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【PING i240】ツアープロも使う“美キャビティ”はアマチュアにも合うのか大検証!

9月発売から人気の『i240 アイアン』は、じつはピンのアイアンの現行6モデルのなかで、もっとも幅広いゴルファーへの適正がある。上級者好みのカッコよさがありながら、ミスヒットに強い寛容性をもち、やさしさは充分だが、そのアイアンを女子プロ(ヨネックスレディス優勝の髙野愛姫がフルセットで使用)だけでなく、男子プロ、しかもハードヒッターで知られる蟬川泰果まで愛用中。

「フェースの開閉」が抑えられ
パーオン率アップ!

マッスルバックから6年ぶりにキャビティに替えました。PGAの選手は、あまりマッスルを使っていないイメージがあったし、ブループリントのTは僕よりも30ヤードは飛ぶパワーヒッターが使っているアイアン。『i240』のほうが球がすごく高く上がってくれるし、抑えるショットも打ちやすい。それと重心距離ですね。マッスル系だと重心距離の短さでヘッドが動く感覚がありましたが、『i240』は重心距離が長めに感じる振り感のなかでフェースの開閉を少なく抑えられている。このアイアンにしてから、パーオン率も上がりました。

蟬川泰果
●せみかわ・たいが/2001年生まれ、兵庫県出身。2022年「パナソニックオープン」「日本オープン」優勝。今季も「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」に勝利し、国内メジャー2勝目をあげた。アース製薬所属。

……ということは、ハードヒッター上級者にも合う?いやいやそれは蟬川選手のようなトッププロだからでしょ? という見方もあるが、そんな疑問は打てばわかる! と、有識者として森山錬コーチ、アマチュアのハードヒッター上級者、そして『i240』がスコアアップに必ず貢献するだろうアベレージゴルファーの3名が実戦形式で試打をし、その性能を確かめる。

【試打者紹介】
●森山錬コーチ(写真中)/レッスン、ギア企画など多数のメディアに出演する人気コーチ。ピンの日本学生モニター第1号で、古くからピンのクラブを知る。東京都でゴルフスタジオ「Futako Golf Club」を主宰。
●ハードヒッター代表・玉村勇治さん(写真左)/ヘッドスピード40m/秒後半、平均スコア70台の上級者。
●アベレージゴルファー代表・武井芳行さん(写真右)/ヘッドスピード40m/秒前半、平均スコア90台。玉村さんとともにゴルフ歴15年以上の42歳。


初・中・上級者
それぞれが求める良さがある

僕は歴代のi200、i210、i230も打ちましたが『i240』がもっとも幅広いゴルファーにマッチする懐の広さをもっていると感じました。上級者にとっては“美キャビティ”というだけあって、構えたときの気持ち悪さがない。歴代のiシリーズよりもグースが少ないストレートネック。アスリートゴルファーはフェース長やソール幅よりも気になるのはここ(グースの付き方)。構えやすさがナイスショットを助長してくれるでしょう。

中級者は、アイアンの買い替えの第一候補にあげてもいいと思います。上達したぶん、ボールのつかまりを補正する機能はあまりいらないレベルなので、引っかけて飛びすぎることがない。アイアンに要する飛距離の正確性と安定感が上がります。
初級者にとっても難しすぎる感じはなく、コーチ目線でいうと、このアイアンを打ちこなそうとすることで正しいスイングが身につき、早く100切りを達成できると思います(森山)


ハイブリッド並みの高弾道
ハイブリッドにはない操作性が◎

ロングアイアンでも、球が高く上がってくれますね。ここ数年は26度の5UTを使っていますが、それ以上の高弾道と打ちやすさ。アイアンらしい球の拾いやすさと球筋がコントロールできる点を考えるとハイブリッドよりも、こっちのほうがいいかも。4番アイアンまで入れて、長いパー3やパー5での2オン狙いのときに使ってみたいですね!(玉村)

打ち込まなくてもいい
打ち込んでも刺さらない

何球かダフってしまいましたが、ヘッドの抜けがとても良いと感じました。そんなに幅広のソールではないのに、打ち込んでもいいし、打ち込まなくてもいい。ソール形状やバンスのつき方がいいんでしょうね。あとは、やっぱりやさしいです。打点ズレは横だけでなく縦方向にも強く、打球が高く真っすぐ飛んでくれました(武井)


『i240』をベースに
フィッティングして決めたい

試打を終えて3人で感想会。森山コーチがアマチュア2人のショットを見て「武井さんはグリーンをキャッチするのに十分な球の高さとスピンが入っていた」「玉村さんはどの番手も打球が前と上へと伸びていくプロ球を打っていた」とコメント。また、2人とも「打感、打音も満足です!」と語っていた。

森山自身は「買い替えて失敗しない万能型のアイアン」と評価。『i240』の上下に位置する『G440』と『ブループリントS』との棲み分けについては「G440はダフリなどのミスヒットにもっと強く芯が広い。もっと飛ぶ、というのも利点」「ブループリントSはさらに打感などのフィーリングのよさが上がるし、球筋を打ち分ける操作性の高さが魅力」と“さらにこうしたい!”に応える性能があるので『i240』をベースにフィッティングで打ち比べてほしいという。
また、「ライ角のピン、といわれるのを忘れずに」と森山。アイアンは基本、地面の上のボールを打つ。その際にアドレス時のヘッドの座りや、インパクト時のヘッドの抜けにはライ角が大きく影響する。これもフィッティングすれば、間違いなく自分に合ったクラブを購入できる。

すっきりとしたデザインで構えても違和感が出ない。内部構造はインパクト時の衝撃を抑え、心地良い打感を実現。高MOIの深・低重心ヘッドは、ミスヒット時の飛距離や方向性の悪さを大きく軽減してくれる


i240
【SPEC】
SPEC●ヘッド素材/431ステンレススチール●ロフト角(#7)/31.5度●長さ(#7)/37インチ●重さ(#7)/約410g(AWT 3.0 LITE・S)●シャフト(フレックス)/ALTA J CB BLUE(R、SR、S)、AWT 3.0 LITE(R、S)など●価格/3万1900円~(#3~UW・1本)
【問い合わせ】
ピンゴルフジャパン clubping.jp


写真=田中宏幸 協力=日神グループ 平川カントリークラブ

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