
女子プロが教えるゴルフの捻転とは?コツは”お腹をねじる”!
〝なっち先生〞こと大谷奈千代が、コーチに転身して気づいた「プロとアマチュアの考え方の違い」は、スイングの改造や強化以上にスコアアップの効果がある。 そこで「頭と心の中を変えるレッスン」を毎月掲載!
ゴルフにおける捻転とスコアアップに繋がるコツについて詳しく解説していきます!
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ゴルフの捻転とは
ゴルフにおける「捻転」とは、体幹を軸にして上半身と下半身の回転差を生み出す動作のことをいいます。スイング中に捻転の動きをうまく作れると、効率的にエネルギーを蓄積・解放でき、飛距離と安定感の向上が期待できます。単なる体の回転とは異なり、肩と腰のねじれを活用することでパワーを生み出すのが特徴です。捻転を意識的に深めることで、コンパクトなスイングでもインパクトに力強さが加わるでしょう。柔軟性や可動域も関係するため、日頃のストレッチや体幹トレーニングが効果的です。
捻転不足によるミス
捻転が足りないと、体の回転が浅くなり、手打ちになりやすくなります。その結果、飛距離が出ないだけでなく、方向性のブレやトップ・ダフリなどのミスが増加するでしょう。特にドライバーでは、力を入れてもヘッドスピードが伸びず、スライス傾向が強まるケースも見られます。捻転不足にならないためには、身体の可動域を広げることで捻転が深まり、安定したリズムでスイングができるようになるのです。トレーニングで柔軟性を養い、正しいフォームを意識してみましょう。
ゴルフの捻転差とは
ゴルフにおける「捻転差」とは、バックスイング時に生じる肩と腰の回転角度の差を指します。たとえば、肩が90度、腰が45度回っていればその差の45度が捻転差です。捻転差が大きいほど、スイング中に体幹がひねられ、インパクト時に強いエネルギーを発揮しやすくなります。ただし、無理にひねるのではなく、柔軟性と体幹の安定が不可欠です。
捻転は肩でも腰でもなく“お腹をねじる”が正解!

スイングは捻転が大事といわれます。バックスイングでもダウンスイングでも体を「ねじり」ますが、みなさんはどんなイメージをもってねじっていますか?私は生徒さんには、バックスイングは「水道の蛇口をひねる」、ダウンスイングは「雑巾しぼり」のイメージで捻転してください、と伝えます。
バックスイングは、アドレスしたときの右ヒザの位置を変えずに右の股関節に体重を乗せて胸椎を右に回旋させる。下半身は止めて上半身だけをねじる「蛇口をひねる」ようなイメージですね。切り返し時とダウンスイングは、トップの位置に胸を残したまま下半身から切り返すのが理想で、上半身と下半身が反対方向に引っ張り合う形になるため「雑巾しぼり」のイメージとよく似ています。
これが頭や理屈ではわかっていてもうまくできない人は、お腹をチェックしてください。バックスイングでもダウンスイングでも、お腹はかなりねじれます。お腹の筋肉がグーッとねじられて「キツい!」と感じないのは捻転不足なんですよ。
バックスイング時のお腹は、目安としてはトップで背中がターゲット方向を指すまでねじりたいですが、きちんとお腹をねじっておくと、切り返しで左足を踏み込んだときに筋肉の引っ張り合いが起こるので、飛ばしに必要なパワーが生み出せる。足を使って力を引き出すこともできます。そのため、捻転と、そのねじりを活かしてエネルギーを出すスイングは、スイングの始動からお腹のねじれをしっかり作っておくことが大事!もっと飛ぶはずなのに……と思っているのにヘッドスピードが上がらないし、ボールを強く叩けない人は、“お腹のねじれ”をチェックしてみましょうね。
お腹のねじれは、日常生活ではあまり使うことがないので日ごろの鍛錬も大切です。鍛錬といっても自宅の床に寝た状態で上体や足を動かし、お腹を左右にねじるストレッチを1日10回ずつ。これだけでも効果アリなので、今日から早速やってみましょう。
いかがでしたか? なっち先生のアドバイスのようにお腹のねじれを意識してみましょう。

大谷奈千代
●おおたに・なちよ/1984年生まれ、兵庫県出身。05年のプロテストに合格。ステップアップツアー2勝、11年には賞金シードを獲得。現在はレッスンにやりがいを感じ、コーチに転身。アマチュアやプロの卵を精力的に指導している。
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