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どれが1番飛ぶの…!? 曲がらない!? “最新アイアンの選び方”をプロが解説!

クラブをもっと上手に使ってスコアアップ! 

どこを見て、何を調べて選べばいいのか? 今回は市原建彦プロにポイントの解説と、試打でのデータ測定も行ない特徴や長所の検証をしてもらいました。

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Type1 使ってみたいけど難しい?プロモ愛用するツアーモデル
大きなミスを防ぎつつ球筋を操作したい人向け

スリクソンZX5 Mk Ⅱ(左)、ピンi230(右)

i230とZX5 Mk IIは、男女ツアーの選手がすぐに実戦投入したアイアンです。ハーフキャビティやセミブレードと呼ばれるモデルで、マッスルバックとキャビティの中間。性能もその中間で、操作性とミスヒット時の寛容性を兼ね備えています。

芯ヒットのデータでは、比較のために打った私のアイアンよりもロフトが2度寝ているので飛距離は落ちましたが、グリーンでの止まりやすさは秀逸。マッスルバックなみの高さとスピンが入ります。

それでいて、ミスヒットへの強さもすごい。トゥ、ヒールに打点がズレてミート率が下がっても、飛距離ロスはどちらも7ヤード前後でひと番手ぶんも落ちない。芯を外したぶんスピン量は増えましたが、大きく曲がりもしませんでした。アベレージゴルファーでもアイアンの球質や精度のレベルを大きく上げたいなら、このタイプがオススメですね。

Type2 さらにミスヒットに強い!中空構造
ロースピンで飛ぶのも長所

スリクソンZX4 Mk Ⅱ(左)、キャロウェイ ローグ ST プロ(右)

中空構造は、バックフェース側はマッスルバックのような形状をしていますが、文字どおりヘッド内部は空洞になっています。UTがスリムになった感じですが、見た目は年々よくなっていますね。性能もUTに近いものをもっています。ややロースピンで高打ち出しになるので、飛距離性能に長けている。打点のズレに対する強さは左右だけでなく、上下にも広がっていてダフリ・トップが多い人に適しています。とくに下目ヒットの強さはデータどおり。低めの弾道になっても飛距離が大きく落ちません。

Type3 チタン、タングステンを搭載コンポジット系
操作系と飛び系の中間の万能タイプ

キャロウェイ グレートビッグバーサ

異素材を組み合わせたアイアンは、飛距離性能に長けているイメージでしたが、カッコよくなったことでヘッドの小回りが利き、操作性が上がっていますね。スピン量や飛距離は飛び系に近いですが、ボールが高く上がるし、曲げて打つこともできる。軽いチタン、重いタングテスンを組み合わせることで、重心位置などの設計自由度が上がるからこそできるハイテクさと万能さを感じます。

Type4 ロフト差以上に飛ぶ!飛び系
飛ぶだけじゃないのが今どきの飛び系

テーラーメイド ステルスグローレ

やさしいアイアン、飛ぶアイアンといえば、ぶ厚く、ボッテリとした形状だったのは過去の話ですね。球筋も低めのライナーではなく、7番アイアンらしい高さが出て、スピンも激減りしません。もちろん飛距離性能は抜群に高く、27度(#7)とロフトが立っているからとはいえ、私のアイアン(31度)との比較では、ロフト差4度と1番手の違いなのに、トータル飛距離は約23ヤードも伸びて2番手は飛んでいます。そして、飛んで曲がりにくいのも近ごろの飛び系の長所。アイアンが苦手な人や楽にプレーしたい人は、飛び系がオススメです。

Type5 じつは結構違う!重さ
カーボンシャフトの軽さとしなりは飛距離をさらに伸ばす

ヤマハ インプレスドライブスター

カーボンシャフトのほうが軽くてしなりも大きくなりますが、飛び系のカーボンはとくに軽い。同ヘッドで打ち比べるとカーボンはスチールシャフトよりも0.25インチ長かったですが、その差以上にヘッドスピードやボール初速が格段に上がります。また、打ち出し角は低めでも上に向かって伸びていく弾道になり、最高到達点はスチールと変わらない。これもカーボンシャフトの特徴で、軽さで飛距離アップを目指すのも選択肢のひとつですね。

いかがでしたか? 今回は市原さんにアイアン購入のポイントを解説してもらいました。ぜひこの記事を参考にしてみて下さい。

試打・解説=市原建彦
●いちはら・たつひこ/1978年生まれ、神奈川県出身。レギュラーツアー1勝。レッスンだけでなく、クラブ試打企画でも重宝される有識者。弾道測定器トラックマンの「トラックマンマイスター」の資格ももつ。フリー。

写真=ゲーリー小林、田中宏幸
協力=船橋カントリークラブ

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