飛ぶ人って何をしているの? その答えは、スイング中”3度引いている”!②

飛距離アップにつながる加速や安定は、円運動のなかでの「引く」動作が大事。押したり叩いたりする動きは、軌道のズレや減速が起きてしまう。スイングに「引く」動きを取り入れるのが飛距離アップの秘けつだ!

②の今回はテークバックについて紹介していきます。

テークバック

テークバック・切り返し・フォロー
「引く」ポジションは3つ! これらすべて「押す、叩く」イメージや動きよりも「引く」スイングで飛距離も方向性もアップする!

飛ぶスイングの1度目の「引く」はテークバックです。ヘッドからではなく、手元先行で始動してください。ヘッドよりも手元を先行させてクラブを引けるのは、グリップに力が入りすぎていない証拠です。グリップをゆるく握り、体全体を脱力して振るのは飛ばすスイングの大前提。

グリップ(手)に力が入ると腕や肩もリキんでしまうので、腕やシャフトをしなやかに使えなくなってしまいます。ダウンスイングでのクラブのリリースも早くなってしまうので、ヘッドを走らせることができません。

グリップの力を抜くのが「脱力」のコツです!

アドレスの時点で体全体の力を抜くには、グリップを強く握りすぎないことが大切。それには手のひらへの当て方がポイントとなる。「指の第二関節」にグリップを当てると自然とグリッププレッシャーがほどよく抜ける

指の第一関節で握る(右)や手のひらで握る(左)は力が入りやすいので、無意識に強く握ってしまう

力を抜いてヘッドを遅らせ、体と腕でクラブを引く!

ヘッド先行のテークバックは引く動きにならない。手や腕に力が入りすぎるだけではなく、ダウンスイングではアーリーリリースの原因になることも(✕)。逆にテークバックで手元を先行させると、ダウンスイングではその反動を使って目標方向に手元を先行させる動きが作りやすくなるためタメができる(〇)

体と手元の動きを同調させるのは基本です!

「手元から引く」でも、体を回転させることを忘れずに。手だけで引くのは手打ちになってしまう(✕)。両腕の中にできた三角形をキープして、ヘッドが垂れたり手元と腕が離れすぎないように注意しよう(〇)

いかがでしたか? 遠藤プロの体と腕の動かし方参考にして、飛距離を伸ばすスイングをマスターしましょう!

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遠藤将也

●えんどう・まさや/1994年生まれ、長野県出身。東京国際大学のゴルフ部を経て、PGAティーチングプロ資格を取得。

レッスンはインスタグラムアカウント「en.dwu_」のDMで受付中。首都圏の練習場やコースでのラウンドレッスンも行っている。

写真=相田克己
協力=日神グループ 平川CC

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