稲見萌寧の“飛距離アップ”の方法とは?女子プロ3人のドライバーテク

人気女子プロ3人にドライバーテクニックをレッスンしてもらいました。

最初にアマチュアレッスンが好評の飯島茜プロに「自分はもうこれ以上は飛ばない」と、飛ばしをあきらめている人へのレッスンをオファーしました。

飛ばないのは、バックスイングやダウンスイングが窮屈になっているせいだとか。それを直すポイントを伝授してくれました。

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飛ばせるアドレスは少しだけハンドファースト!

2年のブランクで、すっかり飛ばなくなってしまった身長151センチの飯島プロの妹のドライバーの飛距離を、たった数分で180ヤードから200ヤードまで伸ばしたレッスンがコレ。

飛ばない原因は、バックスイングやダウンスイングを窮屈にしてしまっている構え方にあり、スピードが上がらないだけでなく、芯に当たらないスイングの乱れも出てしまう。

飯島いわく「ドライバーも少しハンドファーストで構える。それによって自然と2カ所がよくなります」。飛ばないアマチュアは、まずは構え方から改めよう!

【Lesson】実際に構えを確認しよう!

〇飛ばせる構え

少しハンドファーストにすると…

右ヒジが軽く曲がるとクラブが正しい軌道でスムーズに上がる

少しハンドファーストにすると右ヒジが少し曲がり、右ワキ腹につく。グリップは右手が下にくるが、この「少し曲げる」によって、バックスイングで右ヒジがたたみやすくなってクラブがスムーズに正しい軌道で上がっていく。「スムーズなバックスイングは重要です。トップやダウンスイングの形や軌道がよくなりますからね!」と飯島

6:4の左足体重になると左軸ができて軸が安定、回転もしやすくなる

腰の右側を「後ろに引く」ように動かすと、左軸でもトップまでに体重が右足に乗る

6:4の「右足4」も感じることが大事!

左足荷重にするが、重心を下げて「右足の4」の荷重もしっかり感じてからバックスイングすると、クラブをスムーズに上げられる

✕飛ばない構え

手が体の真ん中、シャフトが真っすぐ、右腕が前、右ヒジが伸びている

クラブがスムーズに上がらないと体を揺さぶりがち。右へのスエーが起こってしまう(×)

窮屈だと過度にインやアウトにクラブが上げてしまうので、軌道のズレが出やすい(×)

自分目線ではシャフトが「真っすぐ見える」が〇

飛ぶ構えは、ドライバーはボール位置が左寄りで手元をハンドファーストにするため、自分の目線で見たときはシャフトが真っすぐに見えるのが〇。手元が真ん中(写真左)やハンドファーストがきつすぎる(写真中)と、シャフトが傾いて見える

いかがでしたか? 飯島プロを参考に、飛ばせるアドレスを習得してみましょう。

レッスン=飯島 茜

●いいじま・あかね/1983年生まれ、千葉県出身。155cm。05年にプロ入り。国内メジャーを含むツアー通算7勝。現在は千葉県市原市の森永高滝ゴルフアカデミー、東宝調布スポーツパークでのレッスンやYouTubeで「飯島茜のゴルフちゃんねる」を配信中。サーフビバレッジ所属。

写真=中野義昌
協力=森永高滝カントリー倶楽部、ONEWAY GOLF CLUB

次は、三ヶ島かなプロのドライバーテクニックを紹介します。

「『チャーシューメン』ではなく『きりたんぽ』のリズムで振ったほうがティショットが安定します」と三ヶ島かな。

「きりたんぽ」のリズムで振る!

ティショットが曲がってしまう原因は、スイングのリズムが早くなることにあります。多くの人が切り返しで打ち急いで、インパクトでのフェース面が安定しません。修正法は、ワンテンポ置くこと。そこで、私が実践しているスイングのリズムを紹介します。

「きりたんぽ」といいながらスイングしてみましょう。「きり」でバックスイング、トップ付近で「た〜ん」とゆっくり間を置き、「ぽ」で振り切ります。自然と打ち急ぎが抑えられて、いいリズムで振れるようになりますよ。

ティショットでは「飛ばしたい」「しっかり当てたい」といった打ちにいく意識が強くなり、打ち急ぎがち。トップでワンテンポ置くくらい、ゆったり振る
アドレスに入る前のプレショットルーティンを同じにすることも、
スイング全体のリズムを安定させるコツ

三ヶ島プロのレッスンを参考にドライバーを練習してみましょう。

三ヶ島 かな 

みかしまかな/1996年生まれ。164cm。福岡県出身。

ドライバーで飛距離をアップさせたいと思っているゴルファーは多いことでしょう。

そこで、最後に2020-21年シーズンの賞金女王・稲見萌寧プロが、飛距離アップのレッスンをしてくれました!

ミートと体重移動で飛距離アップ

飛距離アップは「結局、芯で打つことが一番なんですよ」と稲見プロ。そのためのコンパクトなトップの作り方とコンパクトにすることでのメリットを詳しくレッスン。

アマチュアゴルファーは、だいたいオーバースイング。トップでヘッドが手元より下がったりシャフトがクロスすると、ズレが大きくなるので芯に当たりにくくなってしまいます。飛ばしたい気持ちはわかりますが、コンパクトなトップのほうがミート率は絶対に上がるので、芯で打つことが一番飛ぶことを実感できます。

シャフトを立てたトップを作ると手首が折れない。余分な動作が入らないので切り返しがスムーズになってスピードも上がる。「上半身がもたつかないと下半身の動きもよくなります。切り返しで左へ踏み込めるのでパワーも上がります」(稲見)

トップを小さくするのは簡単ですが、実際のスイングでは思った以上にクラブを振り上げてしまう人がほとんど。これはシャフトを立てることで防ぎましょう。小さすぎると思うくらいでOK! 切り返しがスムーズになるので軌道が安定するし、体重を左に移すウエイトシフトも使いやすくなります。

いかがでしたか? 稲見プロのアドバイスを参考にドライバーで飛距離を伸ばしてみてくださいね。

稲見萌寧

●いなみ・もね/1999年生まれ、東京都出身。166cm。20-21年シーズンは9勝をあげ、賞金ランキング1位。都築電気所属。

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