ストーリーを想像しつつ2023マスターズ優勝者予想!

4月6~9日に開催される今年最初の海外4大メジャー「マスターズ」の優勝者を、これまでの背景やその後のストーリーまで考えながら予想してみた!

【関連記事】7番ウッドを選ぶ時の「4つのポイント」!最新15モデルを試打解説

期待値ナンバー1はマキロイ!

ローリー・マキロイ(PGA組)、コリン・モリカワ(PGA組)、ザンダー・シャウフェレ(PGA組)

優勝すれば4大メジャーのグランドスラムを達成。マキロイにとってマスターズはもっとも欲しいタイトルだ。昨年のツアー選手権で優勝し、フェデックスカップチャンピオンを獲得。10月にはCJカップでも優勝して世界ランク1位に返り咲くなど調子も悪くはない。また、先日、LIVゴルフに移籍したパトリック・リードとの”冷戦ぶり”が取り沙汰されたばかりで、LIVゴルフ参戦に反対する急先鋒でもありPGAツアーのファンの支持も熱い。

今年のマスターズにはLIV移籍組のフィル・ミケルソンやダスティン・ジョンソンも出場する予定で、マキロイの闘争心も極限に達するはず。PGA組vs LIV組という見方もおもしろい!

フィル・ミケルソン(LIV組)、ダスティン・ジョンソン(LIV組)、ブライソン・デシャンボー(LIV組)

昨年からPGAとの対立が激化し、選手たちの分断が進んでいるが、ことしのマスターズにはLIV参加選手も出場。この対立も注目だ。歴代優勝者のみが出席するチャンピオンズディナーでは両団体の選手が同席することになるが、どんな会話をするのだろうか?

優勝したらドキュメンタリー映画化も?

タイガー・ウッズ

さまざまな騒動があっても、ゆるぎない人気ナンバー 1はウッズ。2年前の自動車事故で大ケガを負った傷は完治していないが、昨年のマスターズでは予選を通過。開催コースの「オーガスタ」との相性もよく、ウッズ本人も「優勝するために出場する」といい切るように、出場するだけはないはず。大ケガからの復帰優勝という、まさに映画のようなストーリーに胸が膨らむ。

面白味にはかけるが……大本命はこのふたり

スコッティー・シェフラー、ジョン・ラーム

優勝候補の大本命にあがるのはこのふたり。ラームは今年に入ってからの2ヵ月で3勝と、圧倒的な強さをみせていて、タイガー・ウッズからも「みんな、彼のとんでもない強さを理解すべきだ」といわしめるほど誰も手がつけられない状態だ。マスターズは過去5年連続で出場し、トップ10が4回、予選落ちなしと相性もいい。

ディフェンディングチャンピオンのスコッティー・フェフラーも本命のひとり。昨年のマスターズ優勝以降は勢いをなくしていたが、今年1月のWMフェニックスオープンで優勝し復調。連覇の可能性も低くはない。しかし、順当すぎて面白味にはかけるかも。

「悲願」の見出しがもっとも似合う選手

ウィエウ・ザラトリス

初優勝を狙う選手で「悲願、念願、待望」という見出しがもっとも似合うのはウィル・ザラトリスだろう。20年全米オープン6位タイを皮切りに、21年マスターズ2位、全米プロ8位タイ、昨年はマスターズが6位タイ、全米プロではジャスティン・トーマスにプレーオフで敗れ、全米オープンではマシュー・フィッツパトリックに1打差に詰め寄るもまたもや惜敗と、ここ最近のメジャーでザラトリスほど辛酸を舐めた選手はない。何度も優勝争いを演じており、メジャー優勝に手が届く実力と経験値は十分だ。

ヒデキ、2タイムチャンピオンとなるか?

松山英樹

マスターズは複数回優勝している選手が大勢いる。フィル・ミケルソンは04、06年。ババ・ワトソンは12、14年に優勝。ニック・ファルド、ホゼ・マリア・オラサバル、ベン・クレンショー、ベルハルト・ランガーなどのレジェンドたちも2度勝っている。2勝目は”脂が乗ったころ”が多く、となると、松山英樹が2勝目をあげる確率は低くはない。再び、早朝の日本を熱狂させてほしい!

いかがでしたか? マスターズから目が離せません!

フォトグラファー 田辺安哲(通称JJ)
●たなべ・やすひろ/1972年生まれ、福井県出身。
ニューヨーク在住。ウェストバージニア大学卒業後、ゴルフコース、テレビ局勤務を経験し、ゴルフを専門とするフォトグラファーに転身。ツアーのみならず、コースやゴルフ業界全般に関わる取材も行っている。

取材・写真=田辺安啓

TEXT &PHOTO Yasuhiro JJ TANABE

【あわせて読みたい】

最新アイアンシャフトの“失敗しない”選び方!クラブの専門家が伝授

「7番アイアンで200ヤードも飛ぶ」ってマジ!?“飛距離”に特化したアイアン4選

「天使か」西村優菜、“かわいすぎる”ウェア姿を披露!ファンから称賛の声集まる

関連記事一覧