岩井明愛のドライバーを徹底解説!「250ヤード以上飛ばす」秘訣とは?

飛ぶ女子プロでも、飛ばし方は人それぞれ。クラブを大きく動かすタイプ、下半身を土台にして上半身を捻転させるタイプ、フットワークを使うタイプなどがあるが、あなたに合う飛ばし方をマネてみよう!

岩井明愛のスイングを石井忍コーチに解説してもらいます。

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手打ち解消のヒントになる上半身の押し込みで飛ばす!

右ワキを締めたままのコンパクトなトップでも飛ばせる理由は?

ヒザをほとんど曲げず前傾角度を浅くしてややツマ先体重で構える
(❺)インパクトでも右ヒジを曲げたまま打っている

昨年は妹の千怜選手が2勝して、今年は姉の明愛選手が優勝しましたが、明愛選手のほうがパワフルでアスリート系のスイングです。体幹が強い選手ですが、ムダな動きが少ないのでアマチュアのお手本になると思います。

一番参考にしてほしいのはコンパクトなトップ。トップで右ワキが締まっているので上半身に一体感があります(❸)。ダウンスイングでも右ワキが締まった姿勢をキープして(❹)、インパクトでは右ヒジを体にくっつけたまま打っているので体全体のパワーがボールに伝わります(❺)。そして、インパクトからフォローにかけては、曲げていた右ヒジを伸ばすことによってボールを押すことができるので飛距離が伸びる。このトップからダウンスイングまでの動き方が、手打ちのゴルファーとは決定的に違います。手打ちになっている人はトップで右ワキがあいて、ダウンスイングでは右腕と体が完全に離れています。こうなると、インパクトの瞬間には腕の力しかボールに伝えられません。

スイング中のバランスがいい明愛選手ですが、アドレスではややツマ先側に体重をかけることで体が後ろに倒れない。土台となる下半身の強さと安定感も飛ぶ理由のひとつですね。

岩井明愛

●いわい・あきえ/2002年生まれ、埼玉県出身。161cm。今シーズンはダイキンオーキッドレディス6位タイ、明治安田生命レディスで10位タイに入り、KKT杯バンテリンレディスでツアー初優勝Honda所属。

いかがでしたか? 手打ちになってしまう人はぜひ岩井明愛選手のスイングを参考にしてみてください。

解説=石井忍

●いしい・しのぶ/1974年生まれ、千葉県出身。日大ゴルフ部を経て98年にプロ転向。その後、コーチとして大西葵など多くのツアープロを指導。現在は千葉市や東京の赤坂、神保町でエースゴルフクラブを主宰し、アマチュアのレッスンも行なっている。

構成=野中真一、編集部
写真=ゲーリー小林、小林司、田中宏幸

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