パターの打ち方「7種類」を紹介!悩みやメリット別に徹底解説

パットがとくに苦手な人、必読のレッスンを紹介。アドレスやストロークなどを教科書どおりにマネしてもうまくならない人はぜひお試しあれ!

このアレンジがパットの悩みや欠点を即解消します。

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「パターの打ち方」のイメージはショットと同じでOK

パットが苦手な人は「パットは別物」と、ショットとわけて考えている傾向があります。たしかに、グリーン上では専用クラブ(パター)を使うし、ボールを出だしから転がしていく。距離や方向性も小さなカップに入れなくてはいけない正確性がもっとも必要となるので、ショットとは別だと思いがちですが、この考え方が苦手意識やひどくなるとパターイップスの原因になってしまいます。

僕自身も状況によっては、パットでも”イメージショットと同じイメージ”で打つことで、ナイスパットが増えるようになりました。これはぜひみなさんにもオススメしたいので、形や動作に加えて、”ショット感覚”もイメージするレッスンを紹介します。苦手な人ほど大きな効果が出ますよ!

「オープンスタンス」だとラインが見やすく方向性がアップ

打ち出したいラインに沿ってスクエアに構えるのがセオリーですが、方向性に難がある人はオープンスタンスで構えるのがオススメ。極端な例だと、体を完全に目標方向に向ける「サイドサドル」という構えを、古くはサム・スニード、最近ではデシャンボーが取り入れていましたが、あれはラインが見やすく、合わせやすい「方向性を上げる効果の高さ」がメリットのひとつなのです。

オープンスタンスは目標方向が見やすく、向きや方向を合わせやすい(○)。「ボールの直線をラインに合わせたのに、構えてみるとあれ?っておもうことがありますよね」と樋口。打ち出す方向に対して直角に構えるスクエアアドレスでの方向確認は、ズレや違和感が出やすいのだ(✕)。

オープンスタンスでの打ち方・構え方

開いたスタンスに合わせて肩の向きが開いてもOK。視界が広がり、カップまでのラインが見やすくなる。

フォローを出す向きは方向性に影響する。左サイドが広くなるため、フォローを真っすぐ出しやすくなるのも長所

イメージはライン出しショット!

「ライン出しのショット」はフォローの出し方が大事なので、ややオープンスタンスに構える。この構えと振りやすさの長所をパットの方向性アップに応用しよう。

「クローズスタンス」だとプッシュアウトが防げる!

フック打ちと同様、ボールをつかまえて打てるのでボールを右に押し出しにくくなる。「フック打ちのイメージでも軌道はスタンスに沿ったインサイド・アウトではなく、インサイド・ストレートで振るとさらに押し出しにくくなります」(樋口)

パットが苦手な人の多くはバックスイングが大きすぎて、大きいぶんだけブレやズレが出やすくなっています。また、小さく引いたつもりが無意識に大きくなってしまう人も多いですね。

クローズスタンスはバックスイングが引きやすくなる構え方ですが、その効果は「大きく上がる」ではなく「コントロールできる」で、引きやすいから振り上げる大きさや方向を意図通りにできる。

また、ボールを右に押し出すクセがある人や、確実に左に打ち出したいスライスラインでもおススメです。

右足を大きくうしろに引いて構える。肩のラインまでクローズにするのは極端すぎるので、胸は正面を向ける。

右サイドが広がるので、バックスイングが引きやすい。

始動がスムーズになる効果もある。左サイドの壁が作りやすいので、頭が固定できてヘッドアップもしにくい。

スクエアスタンスだと振り上げすぎたり、外に上げてしまっていたバックスイングの軌道(✕)が、クローズスタンスによるとコンパクトかつ、振り上げた大きさに沿って自然にインサイドに引ける(○)

イメージはフック打ち!

クローズスタンスの構えは、軌道はインサイド・アウト、フェースはターンさせて打ちやすい「フック打ち」のイメージでストロークしよう。

「大きなフォロー」でインパクトのバラつき防止

手先で大きく、ではなく「体と手元の動きを同調させて」大きく振り出すのがポイント。また、「フォローが出しやすい、大きく出す」ストロークはフェースの向きに注意。フェース面を長く目標に向けようとするとフェースが開いてしまうので、ヘッドが前に出ていくのにつれて自然に返していく。

タッチがノーカンの人は、ストローク中にゆるんだり(✕左)、インパクトでパンチが入ってしまう(✕右)。

バックスイングよりも大きなフォローをとって「ヘッドを前に出す」ようにするとインパクトで強弱がつかなくなる(○)

「ワイドスタンス」で体とパターのブレを抑える!

ワイドスタンスは重心が下がり、両足が固定できる。下半身の動きにつられて動いてしまう上半身の余計な動きも抑えられるので、体やパターがルーズに動くのを防げます。

スタンスを広げたら、ボールを体から遠ざけて前斜角を深くする。すると、長方をタテ回転させて振るオートマチックなストロークになり、インパクトゾーンのヘッド軌道も直線的に動かせます。軌道や打点にバラつきが出る人にオススメな構え方ですね。

スタンス幅を広げる。重心が低くなりどっしり構えられる。体全体のブレが起こりにくくなる。

ワイドスタンスは前傾深めとセット。両ヒジを深く曲げ、腕を体につけることで腕やパターがルーズに動かなくなる。

「肩だけを動かすショルダーストロークで振れるのでシンプル。両腕のなかの五角形も崩れにくくなります」と樋口。インパクトゾーンの軌道が直線的になるため真っすぐ打てる。

スエーなど、ストローク中に体が左右にブレてしまうと軌道も打点も安定しない。

「幅狭スタンス」は手首が悪さをしない!

パターを吊ると振り子のように振れる。ストロークがゆるみにくく、振り幅なりの強さでインパクトできる

ナロースタンスは前斜角が浅く、手元や頭の位置が高くなることでパターを吊るように構えられます。吊ったパターのヘッドの重みを感じながら体に支点を作って振れば、再現性の高い振り子運動で打てる。

また、手首が伸びるので、動かしにくくなるし、グリップを強く握りすぎてしまうリキみも抜ける。パットが苦手な人の代表的な悪癖である「手首が悪さをしてしまう」を防げるのが一番のメリットだと思います。

手首を大きく、曲げたり返してしまうのは、安定感に欠ける打ち方なのでNG。

上体が起きるので手首の角度が伸びる。頭の位置が高くなって視野が広がり、ラインが見やすくなる。

スタンス幅を狭める。パターを吊るように構えられるので、ヘッドの重みを感じてストロークできる。

「アッパーブロー」は上り・スライスラインが苦手な人におすすめ

ラインや傾斜に対して、ひと工夫加えるのもパット数を減らすコツ。上り・下り、スライス・フックラインに適したアレンジ法があり、もっとも簡単で効果が高いのは「アッパーブローとダウンブローで打つ」だ。ほんの少しヘッド軌道を変えるだけでOK! これもぜひコースで試してみよう。

アッパーブローはショットでいえば、ボールがつかまりやすくフック系の球筋が打ちやすい軌道。スライスラインをアッパーブローで打つと、ややフックに回転がかかり、スライス傾斜の影響を受けにくくなる。傾斜に沿っての曲がりが緩和されるので、直線的にカップを狙っていける。

上から打ち込んだり、すくい打とうとして、軸が傾くほどのアレンジはミスヒットしてしまう。

上り傾斜は打ち上げボールのイメージ!

アッパーブロー=フック球スライス傾斜に強いです。スライスラインに沿って出球をきちんと左に出せます!

「ダウンブロー」は下り・フックラインが苦手な人におすすめ

インパクト後にヘッドを「アップブローはやや浮かす」「ダウンブローは地面からあまり離さない」少しの変化で充分。ボール位置を変えるのも○。「アップブローは左寄り「ダウンブローは右寄りに」セットすると、ヘッドの入射角がナチュラルに変わる。

上り・下りもショットのイメージが有効。上り傾斜はキャリーを出さないと飛ばない打ち上げと同じ。「打球は動き出すときに最大摩擦がかかります。上りだとさらに抵抗がかかるのでアップブローで出球を少し浮かすと強く長く転がせます」。下り傾斜は打ち下ろしと同じく、ダウンブローで低い球を打つイメージで。「下り傾斜は内田氏から地面に触れさせて抵抗を増やして球の勢いを抑えたい。曲がりも大きくラインなのでいち早く読んだラインに乗せたいという意図もあります」(樋口)

ダウンブロー=スライス球フック傾斜に強くなります。気持ちヨコ回転がかかることでラインを直線的にできます!

ダウンブローはロフトが立ち、出球が右に出やすいのでカップよりも右に打ち出してから左に曲がってほしいフック傾斜に達している。打球にもややスライス回転がかかるので、フック傾斜に沿って大きくきれていくのを抑えられ、直線的に転がしていける。

いかがでしたか? 樋口コーチのレッスンを参考にしてみてください。

レッスン=樋口貴洸

●ひぐち・よしひろ/1997年生まれ、埼玉県出身。JGTOツアーメンバー。花咲徳栄高校、東京国際大学ゴルフ部を経て、現在はツアープロを目指しながら東京都港区の「Golf&Fitness Point芝浦」でアマチュアを指導。

写真=田中宏幸
協力=日神グループ 平川カントリークラブ

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