プロゴルファーの悩みで最も多いのは何…!?ラウンド中のミスから課題を見つけよう！

〝なっち先生〞こと大谷奈千代が、コーチに転身して気づいた「プロとアマチュアの考え方の違い」は、スイングの改造や強化以上にスコアアップの効果がある。そこで「頭と心の中を変えるレッスン」を掲載！

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「急がば回れ！」課題は“ひとつずつクリア”

飛ばない、曲がってしまう……。それはスイングが悪いせいで、頭が動くからか、体の捻転が少ないせいか、はたまた体重移動が足りなかったせいもある。と、さまざまな原因が思い当たりますよね。では、頭を止めながら大きくねじって、さらには体重移動もする、とガンバってみたら、同時にできますか？私自身や生徒さんに教えるときも、たとえば３つの課題があっても取り組むのはひとつずつ。１度にたくさんのことに取り組むと、どれもうまくいかなくなってしまうので、まずはひとつの課題だけに取り組みます。

ちなみに、プロの悩みで多いのは「芯に当たらない」です。これはドライバーからパターまですべて同じで、芯に当たればなんとかなる。それには何が必要で、何が足りていないのかを考えます。

この考え方もプロとアマチュアには違いがあります。アマチュアのみなさんは大いにして「スイングが悪い→芯に当たらない」という順序で、スイングをどうしたらいいのかでアレやコレやと悩みますよね。プロは逆です。プロは「芯に当たらない→その原因は何か？」と、芯に当てることを前提に悩み、考えます。これは似ているように思えますが「過程から結果」と「結果から課題」ではまったく異なり、後者のほうが“１番の大事な課題”を見つけやすいのです。その課題を見つけたら、ひたすらそれの習得、修正に没頭する。もちろん第２、第３の課題もありますが、そこへ進むのは第１の課題をクリアしてから。悩んだときこそ１番大きな悩みに集中して取り掛かることが、上達の道をもっとも早く進むことができるのです。

また、自分の課題を見つけるには、ラウンド中にうまくいかなかったときの原因を忘れないうちに、ホールアウト後すぐにメモしてください。コースのほうがリアルな自分がはっきり出ます！明確な課題を見つけ出すためのヒントは、練習場よりも本番（実戦）のほうが見つけやすい、というのもポイントですね。

いかがでしたか？　自分の課題が何かを見つけて、ひとつずつ解決していきましょう。

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