女子プロが一番すすめたい練習法とは?スイングの基礎を作る!

〝なっち先生〞こと大谷奈千代が、コーチに転身して気づいた「プロとアマチュアの考え方の違い」は、スイングの改造や強化以上にスコアアップの効果がある。そこで「頭と心の中を変えるレッスン」を毎月掲載!

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基礎であり、原点回帰もできるハーフスイングのススメ!

ハーフスイングの練習は、うまくなるためにも調子を取り戻すためにも重要。大谷自身もツアープロ時代だけでなく、今もスイングの良し悪しはハーフスイングでチェックしている。「手が前に出すぎてしまわないように足を使う意識をもつなど、体の連動性を確認。タイミングが合うまでハーフスイングを繰り返し行なっています」(大谷)

今月は、私が生徒さんにレッスンするときの一例を紹介します。まずはグリップ、次にアドレスを教え、そしてハーフスイングでボールを打ってもらう。すると、ハーフスイングが上手な人と、苦手な人に分かれます。

ハーフスイングでうまく打つには、ハーフウェイバックまでクラブを上げたら、切り返すときは「下半身を動かす→上半身を動かす→手を振る」の順でスイングしますが、大人よりもジュニア(子ども)のほうが上手にできる。大人はもっとも器用に動かせる手を使って振るので、手打ちのスイングになってしまう傾向が強いのです。とはいえ、私の生徒さんも大半は大人になってからゴルフをはじめた人たちですから、体の連動性を正しく行なえる方法をレッスンします。

コツは、アドレスを作り込んでしまわないこと。ゴルフにかぎらずスポーツの動作は体の連動で行なわれますから、固めて動けなくなってしまうのは本末転倒。アドレスは運動連鎖とセットで教えるようにしています。

正しいアドレス+運動連鎖を学ぶためにオススメのドリルが「ステップ打ち」です。バックスイングでは右足を軽く踏み込み、その反動でクラブを振り上げる。ステップが踏めるということは、体が固まっていないということになります。ダウンスイングでは左足を軽く踏み込み、フットワークを使った下半身リードから上半身を動かして打ちますが、振り幅はもちろん冒頭でも説明したハーフスイングからスタートしてください。

このドリルで習得する「動きやすいアドレス」「体を順序よく動かして打つ」ハーフスイングは、スイングの基礎や応用、不調から立ち直るための土台にもなります。この土台をビギナーの域を脱するまで、80台のスコアが出せるようになってからも大事にしている生徒さんは、私の想像以上に上達していきます。反対にこれを疎かにしている生徒さんは……。この記事を書いていて「もっとハーフスイングの重要性をアピールし、徹底指導しなくちゃ!」と思いました(笑)。

いかがでしたか? ハーフスイングの重要性の記事でした。ぜひハーフスイングを練習に取り入れてみてください。

大谷奈千代

●おおたに・なちよ/1984年生まれ、兵庫県出身。05年のプロテストに合格。ステップアップツアー2勝、11年には賞金シードを獲得。現在はレッスンにやりがいを感じ、コーチに転身。アマチュアやプロの卵を精力的に指導している。

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