“正しいバックスイング”はどっち…!? 肩はヨコに回す?タテに回す?

測定器で自分の弾道のさまざまなデータを知る。それを最近はゴルフショップや練習場などで手軽に測れるようになったが、そのデータを活用していますか?

飛ばない数値になっていたら、飛ぶ理想値に変える! でも、どの数値が悪くて、どう直したらいいのかわからない、というゴルファーはこの解説&レッスン、効きまくりです!

レッスンをしてもらうのは永井直樹コーチです。

レッスン=永井直樹

●ながい・なおき/1996年生まれ、愛知県出身。17年の関東学生ゴルフ選手権で優勝。19年にはPGAプロテストに合格し、男子ツアーに出場。現在は目澤秀憲コーチに師事し、名古屋でレッスン活動を行なう。フリー。

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上半身が傾くからロフトが寝てしまう

スイング中に頭の位置が動くと、上半身が傾いてしまう。【打ち出し角】【インパクトロフト】が大きく増えてしまうタイプは、バックスイングで頭が左に、ダウンスイングで頭が右に動いている

ゴルフ歴の長いベテランゴルファーは、弾道データを計測したときに【打ち出し角】【インパクトロフト】が大きくなるタイプが多いです。その原因はダウンスイングで上半身が傾いてロフトが寝てしまうから。いわゆる〝あおり打ち〟になっているため、ロフトが寝てしまう。ボールスピードも遅くなって飛距離が出ません。

バックスイングで上半身が左に傾くと、それを戻そうとして、ダウンスイングでは右に傾いてしまう

アッパー軌道で打ち出し角が大きすぎる場合は右肩の高さを変えないようにインパクト!

手元からクラブを振り下ろすと右肩が下がってしまう。胸の回転でインパクトを作れば、右肩は下がらない

解決するポイントは右肩です。右肩の高さをトップからインパクトまで変えないようにクラブを下ろす。右肩を高くキープできれば、ダウンブローの軌道になり、ロフトを立てたインパクトでヒットできます。

バックスイングは肩をヨコではなくタテに回す

前傾角度をキープしたままバックスイングすれば左肩は低くなり、右肩が高くなる。トップで左右の肩が同じ高さになるのは、体が起き上がっているのでNG

左腰と左肩を前傾角度どおりに低くするためには、バックスイングでは左ワキ腹を縮める

左サイドが回っていないからフェースだけ返してしまう

フォローで腰の左側が止まってしまうと、ヘッド軌道はストレートでもフェースだけがクローズになるため【フェースアングル】【サイドスピン】が左になってしまう。フェースが閉じているので、1発の飛距離は出るが方向性は安定しない

ヒッカケに悩んでいる人は、【フェースアングル】が左を向いて、左回転の【サイドスピン】が増えすぎています。その原因は体が回っていないのに、フェースだけが左を向いてしまうからです。じつはヘッドを目標方向に真っすぐ出そうとすると、フェースだけを返してしまうことになります。

トップで右ヒジが体の真うしろまで動いてしまうのはNG。バックスイングで腰の右側を回しすぎているので、フォローで左腰が回せなくなる

バックスイングで右ヒジは体の真ヨコへ
フォローはヘッドを左に出す!

腰の左側が回っていれば、ヘッドを左に出してもフェース面はスクエアになる

それを解決するためには、インパクト後も腰の左側を回してヘッドを左方向に出す。また、バックスイングで上半身をインサイドに引きすぎると左腰が回せないので、トップでは右ヒジが体の横にある状態のコンパクトなスイングを意識してください。

トップでも右ヒジは体の真ヨコに

トップで右ヒジが体の真ヨコにあるのが理想。体が硬い人は、腰の右側の回転を少し浅めにしたほうが左腰を回しやすい

インパクトからフォローにかけては、左足の付け根(股関節)を支点にして体全体を左に回す

バックスイングでインサイドに引きすぎたり、オーバースイングになってしまうタイプはストロンググリップにしたり、右足でボールを踏んで打つ練習がオススメ

体が先に回って腕が振り遅れている

体が回っているのに、腕のローテーションができていないと、フェースが開いてしまう。スライスはヒッカケよりもサイドスピンの量が大きくなるので、サイドスピンが1000回転以上になる人も多い

スライサーはフェースが開いてインパクトしているので、【サイドスピン】【スピン軸】が右回転になっています。また、フェースが開くと同時にロフトも寝てしまうので【インパクトロフト】も大きくなりやすい。

フェースが開く原因は体だけが動いて、腕の動きが遅れていることです。ガンバって体を回そうとした結果、上半身が突っ込んで、腕が振り遅れてしまうのが典型的なスライサーの動き。

切り返しで腕を先に下ろし体と腕を同調させてスクエアヒット!

切り返しで腕を先に動かすときは、右ヒジを真下に向けたまま下ろす。斜め方向に動かすとカット軌道になってしまう

それを修正するには、切り返したときに一瞬だけ腕を先に下ろしてください。その動きがあるだけで、ダウンスイングでは体と腕を同調させることができるので、振り遅れやフェースが開くスイングを即解決できます。

インパクトゾーンで手元は低い位置を通す

手元が高くなるとフェースが開きやすいので、インパクトゾーンでは手元を低く動かす

腕と胸の回転を同調させる感覚をつかむ

両手の甲を上に向けた姿勢で胸を回すと、体と腕を同調させながら回す感覚をつかみやすい。ラウンド直前のストレッチとしても有効

お尻が前に出るからカット軌道になってしまう

お尻が前に出てしまうだけでなく、下半身より上半身が先に動いてアーリーリリースにになってしまうタイプもカット軌道になりやすいので【バックスピン】が増えすぎる傾向がある

最近のドライバーは低スピン化されていますが、それでも【バックスピン】が3500回転以上で【ミート率】が低いタイプはカット軌道になっている可能性が高いです。カット軌道の原因は体が前に突っ込んでしまうので、腕の通り道がなくなってしまう。その結果、体から離れたところから腕を下ろすアウトサイド・イン軌道になってしまいます。

両足がツマ先体重になっている

両足ともツマ先体重になると、体が前に倒れてしまう。カカトが早く浮いてしまう人も要注意

お尻の位置を動かさないでインサイドアタック

お尻が前に出ないことでクラブの通り道ができる

それを解決するには、お尻を前に出さないでください。お尻をトップの位置にキープできれば、インサイドからヘッドが下りてくるスペースがあるのでボールを強くとらえられるようになります。

超クローズスタンスで打つ 練習がオススメ

練習では右足だけをうしろに引いたクローズスタンスでボールを打つと、お尻の位置を前に出さずにインサイドからヘッドを入れる軌道をマスターできる

お尻をうしろに引っ張る感覚

どうしてもお尻が前に出るタイプは、お尻を後方に引っ張る力を加えたままスイング。練習では壁に軽くお尻をつけて打つのも効果的

いかがでしたか? このレッスンを参考に、ミート率をあげていきましょう。

構成=野中真一、編集部
写真=田中宏幸、ゲーリー小林
協力=豊洲ゴルフベース、
   ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン

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