あなたは感覚派?理論派?ゴルファーの理想は「感じてから考える」

ツアープロは感覚派で、コーチは理論派といわれることが多いので、実際に好スコアを出すことに関しては「感覚派」のほうが上手?

その疑問に対してマスター今野は「感じられる人、考えられる人のどちらにも長所がありますが、最強なのは“ 感じてから考える”人です」という。その真意とは?

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感覚派にも「天才ならでは」の危うさがある!

カズ マスターって感覚派、理論派?

今野(マスター)感覚派のゴルファーだと思います。

カズ やっぱり。感覚派って憧れる。トッププロとか天才ゴルファーって、みんな自分のことを感覚派っていうじゃない。

今野 私はトッププロでも天才でもありませんが(笑)

カズ いや、その少ない練習量でほぼアンダーパーで回ってくる。一般のコースセッティングとはいえ、ゴルフだけは天才だと思うよ。

今野 ゴルフだけって(笑)。たしかにラウンドは感覚重視で回っていますが、コーチも務める立場として理論も大切にしているし、勉強もしていますよ。

カズ 俺も感性が鋭い、センスがある、といわれたいなぁ。

今野 理論派にも長所はありますよ。プレッシャーに強く、スランプになりにくい。

カズ それ、なんかわかる!超感覚派の天才って1度ダメになってそのまま消えちゃうことあるよね?

今野 最高峰にいるツアープロだと、その傾向は無きにしもあらず、ですね。

カズ 理論派は長く活躍できて、感覚派は短命の危険性ありってこと?

今野 理論派はメカニズムや解決策を知っているので、復活するのも早いんですよ。たとえると、感覚派はクラブを素手で握っている状態に近く、感触を直に感じられますが、その一方でダメージには弱い。理論派はフィーリングの面では鈍くなりますが、ダメージには強い。

カズ 裸と服を着ている違いみたいなものか。

今野 「理論武装」って言葉があるように、理論という武器や防具を身につけることができる。でも、武装しすぎると重くなってしまいダメになるタイプもいます。

カズ 俺がまさにその重たくなっているタイプだから、感覚派になりたいんだよね。

今野 感覚派になるには考えるのをやめることですね。「構えたらすぐに打つ」など、考える隙を与えない。思い切った決断が必要。

カズ ブルース・リーの名言、ドント、シンク・フィール!「考えるな、感じろ!」か。

今野 そうなんですが、まったくの考えなしではなく、ヘッドの位置やフェースの向き、シャフトの角度などを感じて、それをどうする、どうしたいかを考える「感じてから考えろ!」が理想中の理想です。

カズ はっきりと感じつつ、それに対して考えたらベストだわ。

今野 感覚と理論もバランスが大事ってことです。理論が勝っていたら感覚を鍛える。感覚が勝っていたら理論を学ぶ。

カズ とりあえず「構えたらすぐ打つ」をやってみるわ。ちなみに、理論派になるためにはどうしたらいい?

今野 頭を動かす、でしょうね。YouTubeのレッスンをたくさん観たらいいんじゃないですか。

カズ それでうまくなる?

今野 理論は得られます。そこからうまくなるかは自分次第ですね(笑)

「感覚と理論を鍛える」を50-50で練習する!

「私も経験があるのですが、練習をする時間と球数が増えると理論武装が重くなってきて感覚的な部分が薄れてくる。だから“ 考えてから打つ” と“ 構えてからすぐに打つ” を交互に行ないました」と今野。“ 考える、考えない” を半々で行ない、感覚派と理論派の両方をバランスよく鍛える練習をしてみよう

いかがでしたか? 感覚と理論のバランスを意識してみてください。

マスター今野一哉
●こんの・かずや/1982年生まれ。本企画「スナックこんちゃん」のマスター兼ゴルフのプロコーチ。RainbowFM(88.5MHz)の「サタマニ♪」(第2土曜 15:00-16:00 オンエア)で、ラジオパーソナリティも務める。キッズゴルフクラブ代表。

写真=鹿野貴司 
イラスト=野村タケオ 
協力=LaFace

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