【連続写真】4年連続“FWキープ率1位”の酒井美紀のスイング!「ボールに合わせない」のがコツ

【連続写真】4年連続“FWキープ率1位”の酒井美紀のスイング!「ボールに合わせない」のがコツ

 今回は、 20-21年シーズンに フェアウェイキープ率1位の酒井美紀プロのスイングを、横山清人プロに解説してもらいます。

 酒井プロは、この部門が設立された17年シーズンから4年連続で1位をキープしています。驚異的に曲がらないスイングといえるでしょう。ぜひ参考にしたいですね。

クラブを遠くに投げ出すイメージ

コックはほぼ入れずにヘッドを体から遠ざけるイメージで上げていく

 フェアウェイキープ率がずっと1位の酒井選手は、タイプ的には2位の篠原まりあ選手と3位の吉本ここね選手の中間ですね。体とクラブの両方をいい具合に使って打っています。

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 彼女のスイングは円弧がとにかく大きいことが特徴です。クラブを大きく上げて、フォローも大きくする。アマチュアはボールに当てにいこうとするから、フォローが小さくなることが多いですが「インパクトはスイングの通過点」と考え、フォローを大きくとったほうが方向性がよくなります。

 円弧を大きくするコツは、バックスイングではヘッドを遠くに動かすことを意識する。小さく動かすと体が緩むので、緩ませない感覚で振り上げるといいでしょう。このとき手元まで遠ざけすぎるのはオーバーワーク。アドレス時の胸と手の距離感は保つ。酒井選手はその距離感がトップでも変わっていません。

シャフトが首に巻きつくようなフィニッシュは、最後まで大きな円弧で振った証拠

 フォローはクラブを左に投げ出す感じで、ヘッドを体から遠ざけます。頭の高さはキープしますが、顔ごと体を左に回すのはOK。体が鋭く大きく回り、クラブを大きく振っていけます。

 この大きなフォローを作る感覚を養うには、フォローからスタートしてバックスイングに入る逆振りが効果的です。

いかがでしたか? 酒井選手のスイングのポイントを参考にして、曲がらない弾道を手に入れてみてくださいね。

スイング=酒井美紀

●さかい・みき/1991年生まれ、福島県出身。165cm。20-21年シーズンのフェアウェイキープ率は82.44で1位。この部門が設立された17年シーズンから4年連続で1位を獲得している。国際スポーツ振興協会所属。

解説=横山清人

●よこやま・きよと/1980年生まれ、熊本県出身。03年プロ転向後、陳清波に師事。現在は東京都三鷹市の東京ゴルフスタジオ、埼玉県川口市のフォーシーズンズゴルフガーデンなどで多くのアマチュアをレッスン。

写真=相田克己、田中宏幸

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