パットで“絶対NGなこと”とは?「振り子の軌道を意識すると…」女子プロがレッスン

女子ツアーに出場しながらレッスン活動も行っている真鍋早彩は、実践で役立つテクニックのレッスンが好評を得ている。そのひとつがパッティングだ。「アマチュアはパッティングを左右対称の振り子軌道で打とうとしていますが、プロゴルファーはフォロー側でヘッドが上がらないように低く動かしています」(真鍋)

その理由を尋ねると、「フォローを低く動かすと、ボールを押し込めるようになるので打ち出し直後にボールが跳ねません。ボールが跳ねないことで、芝に吸いつくようなきれいな回転でラインに乗る。それがボールの転がりをよくすることにつながり、カップインの確率が上がります」

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手首の角度は変えない。コネるのも立てるのもNG

フォロー側を低くするには、どうすればいいのか?「絶対にやってはいけないのは、手首をコネる動き。振り子の軌道を意識すると手首をコネやすいので、手首の角度を変えずにダウンブロー軌道で打つことがポイントです」

インパクト前に手首をコネるとパンチが入ってしまうので(×)。手首の角度は、アドレスから変えずに打つ(○)。ロフトを立てすぎてハンドファーストになるのもNG(×)。

ただし、真鍋は形を意識しすぎると、パッティングはリズムが悪くなったり、ギクシャクした動きになるという真鍋は試合中はシンプルな思考にしてダウンブローの軌道で打っているそうだ。「私の場合、難しいことを考えずにフォロー側のラインにヘッドを出していくことだけを考えています。インパクト後もヘッドをラインに合わせていけば、自然とヘッドが低く動くし、手首の角度も変わりません」

アマチュアの場合、バックスイングの大きさや方向が気になる人が多いが、フォロー側のラインを意識した方が上達しそうだ。

真鍋早彩

まなべ・さや/2003年の国内、プロテストに合格し女子ツアー72試合に出場。現在はオフシーズンを中心にエースゴルフクラブ赤坂(☎ 03-6459-1112)でツアープロとしての経験を活かしながらアマチュアへのレッスン活動を行っている。

構成=野中真一
写真=相田克己
協力=エースゴルフクラブ赤坂

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