「正しい軸回転」はどっち?“真っすぐ立って振る”のが飛距離を伸ばす秘訣

アマチュアは、何をすれば飛距離が伸びるのかを徹底取材。飛ばない原因を、体格や筋力のせいにしている人はとくに必読! 

小柄や細身、非力でも飛ばせるワザを、300ヤードのビッグドライブを放つふたりのプロがレッスン!

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前傾しているから軸が前後左右に傾きやすい

「単純に、真っすぐ立って打つと軸が固定しやすくなります」と樋口。大きく振り上げたり、ダウンスイングでクラブに強い遠心力がかかっても、軸が前後左右に傾きにくいので回転力が上がる
軸が左に傾くのは、ダウンスイングでスピードを出そうとしたときによく見られる動き。回転力が落ちてのスピードダウンだけでなく、カット軌道や入射角が鋭角になるため力が伝わりにくくなる

「真っすぐ立つ」と高速で回れる。これは、フィギュアスケートの回転ジャンプもそうですね。頭からツマ先までを一直線にして回りますが、ゴルフスイングでは背骨の前傾を起こして、背骨を中心に回転してください。回りやすさや回転速度が上がりますが「背骨真っすぐ」は、単純に前傾した姿勢よりも軸が前後左右に傾きにくくなる効果があります。

軸が傾いてしまうと回転力が落ちてしまいますが、同時にクラブの軌道や入射角も悪くなる。だから飛ばなくなってしまうのです。

真っすぐ立っても「左肩が上がる」は×「極端なアッパーブロー」も×

軸を右に倒してのアッパーブローもドライバーを飛ばすコツといわれるが、過度なアッパーブローはインパクト時のロフトが増えすぎて飛ばなくなってしまう。弾道はロフトなりの高さで飛ばそう

真っすぐ立って打つときの注意点は「それ以上、起き上がらない」こと。起き上がるとダウンスイングで軸が左に倒れて、体が突っ込んでしまう。左肩が右肩より高い位置にこないように気をつけよう

いかがでしたか? 「真っすぐ立つ」を意識して皆さんも練習してみてください。

樋口貴洸
●ひぐち・よしひろ/1997年生まれ、埼玉県出身。ツアープロを目指しながら港区の「Golf&Fitness Point 芝浦」でアマチュアを指導。ドライバーを飛ばし、得意のアイアンでバーディを奪うスタイル。遠藤は大学ゴルフ部の先輩。

遠藤将也
●えんどう・まさや/1994年生まれ、長野県出身。東京国際大学のゴルフ部を経て、PGAティーチングプロ資格を取得。板橋区の「リバースゴルフスタジオ」でのレッスンのほか、首都圏の練習場やコースでのラウンドレッスンも行なっいる。

写真=田中宏幸
協力=日神グループ 平川CC

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