人気プロ6人が実践している“練習法”とは?確実に上手くなる!

実力派のツアープロが、今、一番オススメしたい練習法を紹介!

読めばすぐに試したくなる、練習すると確実にうまくなるドリルで効率よく、スピーディに上達しましょう!

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軸のキープに全集中! ハイティーのボールを左手1本で打つ

1軸でも2軸でもスイング中に軸が傾くのはNG,
地面に対して垂直な軸をキープしながら振る。

私のイチオシ練習法は、左手1本での片手打ちです。

高いティーアップでボールの下の隙間を広げて、ミートしにくくしますが、意識するのは「軸のキープ」です。

体を回転させながら打つゴルフスイングは軸がとても大事!

軸の位置や傾きが変わらないように打つ動きを身につける練習をしています。

右手にお腹に当てて「胴体を回す」を意識する

クラブを持たない手はお腹に当てます。これは体をきちんと回す意識をもつためです。

軸がキープできても手打ちはNG。体を回転させたほうがミートできますよ。

「私は体が突っ込んで軸が左に傾くクセがあるので、このドリルで修正しています」と渡邉。

軸が傾いてしまうとトップしたりティーを打ってしまう。

頭を残せば飛ぶ&ミートできる

軸を傾けないコツは「頭を残す」です。頭は動かさず、やや右に残すのがベスト。

軸ブレを防ぐだけでなく、ヘッドが加速します。飛距離が伸びるしミートもできるので、頭の位置に気をつけてください。

フォローまで頭をやや右に残す。クラブの加速力が上がるため飛距離も伸びる。

ぜひ、ポイントをおさえて、練習に活かしてみてください!

渡邉彩香

●わたなべ・あやか/1993年生まれ、静岡県出身。172cm。
22年はほけんの窓口レディースで優勝し、ツアー5勝目をあげた。大東建託所属。

構成=小山俊正、編集部
写真=相田克己、田中宏幸

次は、ヘッドスピードがすぐアップ!柏原明日架コーチおすすめの練習法の紹介です。

球を打つから直らない! スイングは素振りで改造

体やクラブの動きを直そうとしても、ボールを打ちながらだと、どうしてもうまく当てることに意識がいってしまい本懐がおろそかになります。

スイングの修正や改造は、素振りで動きや形をきちんとチェック!

とくにオススメするのは「クラブを逆さに持って」の素振りです。

クラブを逆さに持ってインパクトでMAXスピードを出す

クラブのネックを握っての素振りは、いつもよりも速く振れます。

スピードを上げるだけでなく、インパクトゾーンがMAXスピードになるように振りますが、そのためにはどんな体の動かし方や力の入れ方をしたらいいか、いろいろ試してください。

リキまず切り返すのが「ミート率&スピード」アップのコツ

速く振ってもボールのかなり手前で空気を切る音が鳴ってしまう人は、切り返しやダウンスイングでのリキみに注意してください。

脱力してクラブや手元をスッと下げるように切り返すと、最加速の位置がボール付近になります。

切り返しやダウンスイングで力が入りすぎるとスピードが上がらないし、体やクラブの軌道がブレてしまう。

ボールの手前で減速したり、ボールにしっかり力を伝えることができない

柏原選手のコツを参考にして、ぜひ練習に取入れてみてください!

柏原明日架

●かしわばら・あすか/1996年生まれ、宮崎県出身。171cm。
19年にシーズン2勝。
23年はQTランキングで前半戦の出場権を獲得。富士通所属。

構成=小山俊正、編集部
写真=相田克己、田中宏幸

次は大岩龍一コーチの手打ちが直るドリルの紹介です。

テークバックでボールを押すと手打ちが直る!

僕のイチオシは、ヘッドの後ろにボールをもうひとつセットし、そのボールを押しながらテークバックする練習法。

コックを使うとボールを押せないので、手打ちが簡単に直りますよ。

ボールが右足の前を通過するまで真っすぐ押す。クラブはアイアンでもOK

体先行でヘッドを最後に動かす

ボールを正しく押すには、体を先行させてください。

まず、体を右に回しながら体重を右足に乗せ、次に上半身と手元、最後にヘッドを動かします。

ヘッドが遅れて動くというイメージです。

体を先に動かすと正しいスイングが身につく(〇),手先でクラブを上げるとボールを押せない(✕)

ぜひ参考にして、練習をおこなってみてください!

大岩龍一

●おおいわ・りゅういち/1997年生まれ、千葉県出身。182cm、92kg。
22年は4度のベスト10入りで賞金ランキング28位。フリー。

構成=小山俊正、編集部
写真=相田克己、田中宏幸

続いて、大岩コーチのスイングリズムについての練習法です。

ショットもパットもリズムが大事! 「1,2,3」と声を出して打つ

ゴルフはリズムが重要ですが、とくにパットは緊張やプレッシャーで微妙にズレやすい。

そこで「1,2,3」と声を出して打つ練習が効果的。インパクトがゆるまずにしっかり打てます。

ラウンド中は心の声で

1(イチ)でアドレス、2(ニ)でテークバック、そして3(サン)でインパクトというのが僕のリズム。

ラウンド中も心の中で声を出す。いわゆる「心の声」でリズムを一定にすれば、ストロークが安定します。

大岩龍一プロの練習法を試してみてください!

大岩龍一

●おおいわ・りゅういち/1997年生まれ、千葉県出身。182cm、92kg。
22年は4度のベスト10入りで賞金ランキング28位。フリー。

構成=小山俊正、編集部
写真=相田克己、田中宏幸

次は、植竹勇太コーチの「球を曲げない」ための練習法です。

スティックを頭の上に置いて上下動を防止

スイング中に体が上下動してしまう人は、スティックやクラブを頭の上に置いてもらい、それを感じながらスイングしてください。頭と位置と高さが一定になり、ミート率が向上します。

体の上下動がミスの大きな原因,この症状に気づかない人が多いので注意しましょう。

フォローまで前傾角度をキープする

スティックと頭の接地面がズレないように、前傾角度をフォローまで保つことが大切。危険防止のため、スティックはインパクトの瞬間に高く振り上げてもらい、頭から離しましょう。

足を閉じたハーフスイングでムダな動きを取り除く

ムダな動きを取り除くには、足を閉じたハーフスイングがオススメ。ショートアイアンを使い、肩の高さの振り幅で50から70ヤードくらい真っすぐ飛ばします。この練習は、初・中級者のスイングづくりにも最適です。

広いスタンスだと制限がかからず、ムダな動きが生まれてしまう。両足をピッタリつけると動きにくいので、やや離して構えるのがコツ。

「クラブに仕事をさせる」が上達の極意

足を閉じることで体の動きが制限されるため、軸回転のシンプルなスイングが身につきます。このとき、力(パワー)ではなく、クラブに仕事をさせることが大事。手首をやわらかく使い、クラブを効率よく走らせましょう。

植竹勇太プロが教える練習法をおこなってみてください!

植竹勇太

●うえたけ・ゆうた/1995年生まれ、北海道出身。163cm、63kg。22年のフェアウェイキープ率は2位(68.43%)。セガサミーホールディングス所属。

構成=小山俊正、編集部
写真=相田克己、田中宏幸

次は、篠原コーチのアプローチの練習法です。

アプローチは5ヤードキャリーの片手打ちで即上達!

ウェッジの片手打ちの練習で、左右それぞれの手の役割と感覚が理解できます。5ヤードのキャリーを目安に、クリーンヒットできれば合格。これでどちらの手が得意なのかがわかります。

手先だけで打つとダフってしまう。体をしっかり動かすことが大切。

コースでは得意な手をメインに使う

自分の得意な手がわかったら、次は両手でグリップし、得意な手をメインに使ってボールを打ちます。この練習をしておくとコースで活用できる。難しい状況でもうまく対応できますよ。

篠原まりあプロが教えるポイントを取入れてみてください!

篠原まりあ

●しのはら・まりあ/1996年生まれ、大分県出身。162㎝。
15年にプロ入りし、同年の新人戦に優勝。
19年に初のシード入り。大岡産業所属。

構成=小山俊正、編集部
写真=相田克己、田中宏幸

次は、篠原コーチがパターが不調なときに正しい動きを取り戻す練習法を紹介します。

パターが不調なときは目を閉じたままストローク!

目を閉じると目から入る情報が遮断されるので、手先でクラブを操作することなく、一番自然な動きができる。この方法で何球か打ったら、目を開けて同じ感覚で打ちます。

目を閉じたほうが本来の動きになり、正しいストロークが体感できる。

目を開けているとインパクトを合わせようとして手先を使ってしまう。

平らなラインの1メートルで感覚を養う

練習グリーンでは、1メートル前後の平らな真っすぐのラインを選び、目を閉じたまま打ちましょう。このときのフィーリングを大事にすると、本番でもタッチが合うようになります。

1メートル前後なら目を閉じてもカップインしやすく、ヘッドアップのミスも修正できる。

篠原まりあプロが提唱する練習法をぜひ、実践してみてください!

篠原まりあ

●しのはら・まりあ/1996年生まれ、大分県出身。162㎝。
15年にプロ入りし、同年の新人戦に優勝。
19年に初のシード入り。大岡産業所属。

構成=小山俊正、編集部
写真=相田克己、田中宏幸

最後に、鈴木愛コーチが教える「パットが上手くなる練習法」です。

パッティングはスティック2本、ティー1本でアドレスもストロークもよくなる!

最初はスティックを気にせず、ターゲット(ティー)に向かって構えてみよう , フェースやスタンスなどの向きがスティックに対してスクエアになっていなかったら、無意識に右や左を向いてしまうズレが出ていたり、悪いクセがあることに気づける、ズレていたら即修正。

平らなところにスティック2本(クラブでもOK)を並べて、ボールから1メートルくらい先にティーを刺し、そのティーに当てる練習をしています。これはきちんと真っすぐ打つためのドリルですが、そのために必要なスクエアなアドレスや正しいストロークを同時にチェックできます。どこでもできる練習法なので超オススメですよ!

「ティーの真芯」に当てる

打球がティーに当たったとしても、ボールの左右が当たる「薄い当たり」はNG(✕), ティーとボールのど真ん中どうしをヒットさせよう(〇)

打球が「ティーの真芯」をヒットするのも、完璧な真っすぐが打てた証拠になります。練習グリーンではティーを刺しますが、小さい物を置くのもOK。カップより小さい目標に当てるシビアな練習は、正確性をより上げる。

本番ではカップが大きく見える効果もあります。

スティックの間のど真ん中を転がす

打球は2本のスティックの間のど真ん中を通す。スティックの幅内を通ればOKではなく、左右に1ミリもズレないように転がします。

打ち出しから目標まで完璧な真っすぐで転がす(〇)。フェース向きやストロークがズレるとすぐにスティックに当たってしまう(✕)ので、ズレてしまったことが即わかる。

スティックを参考にスクエアな構えを作る

ターゲット(ティー)に向かってスティックを並べているので、それに合わせて体やスタンス、フェースの向きをスクエアにする。ストロークもスティックのラインを参考にすれば、正しい軌道を意識したり、ズレていないかのチェックができます。

ヘッド軌道もスティックの向きで、簡単に確認できる。

鈴木愛プロが提唱する練習法をぜひ、取入れてみてください!

鈴木 愛

●すずき・あい/1994年生まれ、徳島県出身。155cm。

ツアー通算17勝。17,19年には賞金女王を獲得したパットの名手。セールスフォース所属。

構成=小山俊正、編集部
写真=相田克己、田中宏幸

いかがでしたか? 他にも魅力的な記事をたくさん公開しています。ぜひご覧ください。

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