「渋野日向子は優しい」渋野と米女子ツアー同期の27歳とは?

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「アメリカでプレーする」その夢を叶えたタフガール

Na rin An Korea●アン・ナリン/1996年生まれ、韓国出身。今季は「ドライブオン選手権」で4位、22年は「ポートランドクラシック」「JTBCクラシック」で3位と、好成績をあげている。

アン・ナリンは遅咲きの選手だ。同い年のコ・ジンヨンやキム・ヒョージュらが颯爽と活躍する一方で、アンは鳴かず飛ばず。プロ入りした2014年から3年間、韓国2部ツアーを主戦場とした。存在感を示したのはプロ6年目の2020年度である。相性のよいコーチが見つかって、スイング修正がうまくいき、韓国1部ツアーの初勝利に結びついた。すぐに2勝目をあげると、初めて挑んだ21年度の米ツアー最終予選会ではトップ合格を果たした。

「このままの調子でアメリカでもすぐに結果を出す!」と意気込んだものの、残念ながらまだ優勝には手が届いていない。それでもルーキーイヤーでトップ10入り5回は、上々の出来だと思う。しかし、アンは「せめて1勝したかった」と悔しさを滲ませた。「毎週のようにコースの芝質や特徴が変わることが初めての経験だったので、対応に苦戦しました」満足したとはいえない1年でも、うれしかったことがある。憧れのチェ・ナヨン(韓国)と回れたことだ。「彼女の試合を観客として見に行ったこともあります。同組で回ったときも、淡々としたポーカーフェースでプレーするスタイルがカッコよかった」。

そういわれると、アンの細身で落ち着いた佇まいはチェを彷彿させる。35歳のチェは昨年10月に引退した。一緒にプレーできたのは1シーズンのみとなってしまったが「勝敗だけにこだわらず、友達を作ったりしてアメリカ生活を楽しんでね」とアドバイスをされたそうだ。ナヨン先輩のいうとおりにしたわけではないが、米ツアー同期の日本人選手とはよく話すという。「古江彩佳は可愛いですよね。渋野日向子は優しいし」。

昨年11月の最終戦でのひとコマ。アンは「同期の渋野日向子は優しい」と話していた

「アメリカでプレーするのはゴルフを始めたときからの夢。アメリカで勝つために、ゴルフ人生の13年間、ずっと準備をしてきたので」と、今年の目標は初優勝だと語る。大器晩成の27歳のキャリアはこれからだ。

いかがでしたか? ぜひ今後のアン選手のアメリカでの活躍に注目してください。

写真=南しずか
PHOTO&TEXT Shizuka MINAMI

●みなみ・しずか/東京都出身。 2009 年より米女子ゴルフツアーを取材。ゴルフ雑誌や「ナンバー」「Sports Illustrated」などスポーツ誌に写真を提供。

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