アプローチで“超簡単”に寄せる方法は?「右手で…」目澤コーチが解説

ゴルフコーチ・目澤秀憲が教えるアプローチレッスン。今回はシンプルで結果が出やすい距離の打ち分け方法とスライス系かフック系か、ショットの傾向に合う打ち方の違いを解説する。

【関連記事】318ヤード飛んだ!岩隈久志、鈴木愛が「G430 MAX 10K」を試打

MEZAWA METHOD2 右手で下からボールを投げるイメージで振る

フィニッシュをゴールにして、スイングスピードで距離をコントロールする

寄せ方を変える場合には、クラブを替えるのがもっとも簡単です。たとえばピッチ&ランがアプローチウエッジなら上げるケースではサンドウエッジ、転がすならピッチングウエッジやショートアイアンを使う。同じイメージで振ればクラブが打ち分けてくれます。

1本のサンドウエッジで打ち分ける場合も、軸をブラさずに回転しながら打つのがポイントです。小さくゆっくりした動きですから、フェースローテーションさせたり、腰を切る必要はありません。アドレス時のややハンドファーストの体勢をキープし、上体とクラブが先に動く感じで動ければOKです。また、ストロークの際には、右手で下からボールを投げるイメージで動くといいでしょう。

このようにボールを放るときには、誰もが考えることなく適当なタイミングでボールを手放します。これがそのままストロークにおけるリリースのタイミングになります。右手の使い方は、ボールを打ち分ける動きにも反映されます。アドレスのところでも触れましたが、少しオープンに構えると右手が使いやすくなって投げるイメージと重なってきます。

キャリーとランが半々くらいになるピッチ&ランでは、目標にボールを投げるように、打球を高く上げたいときには投げ上げるように、転がしたいときには目標を手前にとって投げるようにすればいいのです。なお、ボールの高さを打ち分ける場合は、ボールの位置を少し変えることで、確実に打ち分けられるようになるので左の説明を参考にしてください。

手が腰の高さで30ヤード

右腕が地面と平行になった位置にフィニッシュを設定。手が腰の位置までのバックスイングで打つと30ヤード

手が肩の位置なら50ヤード

バックスイングで手が肩の位置まで上がると50ヤード。ほぼ左右対称の振り幅になる

手が耳の位置まで上がれば70ヤード

バックスイングで肩が回り、手が右耳あたりの高さにきたら70ヤード。フルスイングに近い

少しオープンに構えたらキャリーとランの割合をイメージ。右手で目標にボールを投げるようにゆるやかにストローク

通常より左にボールがくるようにアドレス。右手で下から投げ上げるようなイメージでフェースを返さないように振る

通常のアドレスよりボールが右にくるように立ちハンドファースト気味に構える。右手で近くにボールを投げて転がすイメージをもつ

いかがでしたか?  目澤コーチが解説したポイントをレッスンに取り入れてみてください!

ゴルフコーチ 目澤秀憲
●めざわ・ひでのり/1991年生まれ、埼玉県出身。5歳からゴルフを始め、プロゴルファーを目指す。日本大学法学部卒業後、「TPI」(タイトリスト・パフォーマンス・インスティテュート。アメリカのインストラクター養成プログラム)を知り、セミナーを受講して感銘を受ける。24歳で指導者に転身後は、ボストンでの語学留学を経て、TPIの5つの資格のうち「ゴルフ」と「ジュニア」の最高水準であるレベル3を取得。一般ゴルファーへのレッスンをしながら、2021年には松山英樹と専属コーチ契約。松山のマスターズ日本人初制覇に貢献した。ゴルファー個々の身体的特徴に合った動きを教える「コーチング」をベースに指導。昨年から河本力のコーチも務め、ツアー優勝へと導いた。

文=岸和也 
写真=高橋淳司

【あわせて読みたい】

「パラダイム Ai SMOKE」4種を解説!10ヤード以上飛距離が伸びたってマジ…!?

「7番アイアンで200ヤードも飛ぶ」ってマジ!?“飛距離”に特化したアイアン4選

7番ウッドを選ぶ時の「4つのポイント」!最新15モデルを試打解説

関連記事一覧