「平均260ヤード」飛ばす!勝みなみのスイングを解説

今回は、米女子ツアーで戦っている勝みなみ選手から、スイング軌道を安定させたり、飛距離を伸ばす世界で渡り合えるテクニックを解説していく。

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ノーコックの高いトップと “左手の掌屈” で飛ばす

スライスしない ポイントは 左手首の使い方

身長157センチの勝みなみ選手は、欧米の選手と比べると決して体が大きいわけではありませんが、米国女子ツアーでの平均飛距離は260ヤード前後と、飛距離を武器にして戦っています。

飛ばせるポイントのひとつは、バックスイングでほとんどコッキングをしていないところ(❷)。手首をすぐに曲げるとスイング軌道は小さくなってしまいますが、勝選手はノーコックでヘッドを上げるので小さい体でもスイングアークが大きい。コッキングをしないことによって打ち急ぎがなくなり、手ではなく体を回すことができるのでとても力強いスイングになっています。アマチュアでどうしても手だけでクラブをヒョイっと担いでしまう人でも、腕の使いすぎを抑えることができるでしょう。

ダウンスイングではかなり体を回転させて打つ特徴があります(❹❺)。通常はクラブがカット軌道になりスライスなどのミスが出てしまいますが、勝選手の場合、左手首を掌握することでヘッドを遅らせ、フェースを閉じながら打つことができています。この左手の掌屈でフェースと軌道を安定させて、飛距離と方向性を上げています。

いかがでしたか? ぜひ勝選手の “左手の掌屈” を参考に安定した飛距離と方向性を身につけてみてください。

勝みなみ

●かつ・みなみ / 1998年生まれ、鹿児島県出身。157cm。昨シーズンから米ツアーに参戦し、DIOインプラントLAオープンとアニカ driven by ゲインブリッジで7位に入った。国内では7勝を挙げている。明治安田生命所属。

解説 = 河野勝成

●こうの・かつなり / 1996年生まれ、山口県出身。国内有名ツアープロコーチから指導方法を学び、現在は東京都港区のファイブエレメンツを拠点に、多くのアマチュアをレッスン中。

写真=ゲーリー小林

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