80台で回るには「絶対NGなこと」は?叩かない方法を上級者が伝授

HC8のゴルフライター・高橋健二に、安定して“80台”で回る方法について教えてもらいました。高橋さんいわく「ダボを叩かない」ことが重要とのことで、その理由と防ぎ方を解説していきます。

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飛距離がなくてもスコアアップを狙うにはダボは罪悪!

ゴルフは「ダボ」を叩かなければ80台前半では回れる。100や90を切れないゴルファーは、そのことをどれくらい意識してラウンドに臨んでいるだろうか?

私はゴルフを始めたばかりのころ、会社の上司のSさんによく誘われた。Sさんは身長156センチと小柄で、ドライバーの飛距離は170ヤード前後だった。そのうえ大のニギリ好きだったが、小柄で飛ばないうえ、あまり上手そうにも見えないので誰もがSさんの誘いに応じたむろん私もその1人。だがSさんは、めっちゃニギリに強かった。絶対にダボを叩かなかったからだ。

ドライバーでポチーンと170ヤード先のフェアウェイに飛ばし、2打目を5Wでグリーン回りに運んで、3オン2パットのボギー。まるで判で捺したようなパターンで、ハーフ42~43のスコアで上がった。基本、ボギーペースだが、ハーフでパーが2つなら43、3つだと42。この作戦で毎回、チョコレートをふんだくられた。以来、どうすればダボを叩かずに済むかを徹底的に研究した。

パー4でダボになるケースとは?

パー4でダボになるケースは次の3通り。

①2オン4パット
②3オン3パット
③4オン2パット

一般的に①のケースは少ないので省く。③のケースは、1打目のOBは100%、4オンとなるので、徹底してドライバーを練習した。練習場ではドライバーでウォーミングアップを兼ねて100ヤードから打ち始める。次に150ヤード、200ヤードと距離を打ち分ける練習をし、これでドライバーをコントロールできるようになって方向性がアップした。

次に4オンのケースで多いのはグリーン回りのアプローチを2度以上打ったり、ガードバンカーに入れたボールが目玉になっているケースだが、これを回避するため練習場でのアプローチは、ボールだけを打つようにした。人工マットがドンと音がする打ち方だと、コースではダフリチョロになることが多い。人工マットを擦る要領で打つとそのミスが避けられる。

またスタート前に、スタート脇の9番グリーンの回りのバンカーを見て、砂が多いかどうかを確認した。砂の多いバンカーは目玉になりやすいので、バンカーぎりぎりにピンが立っているときは必ずオーバー目のセンターを狙う。バーディチャンスにつけたい思いを封印し、パー狙いに徹したのだ。

②の3パットを避けるには、ロングパットはラインを読まず、カップを目指して打つようにした。すると2パット目は上りのラインが残る。そして自宅の廊下に薄い絨毯でパターマットを作り、2メートルは目を閉じても入るよう距離感を身につけた。これで3パットはほぼ防げるようになった。

ドライバーの飛距離が200ヤード以下でも80歳のエイジシューターが80で回ってくるのは「絶対にダボを打たない」からだが、参考になれば幸いである。

いかがでしたか? この記事を参考に、ダボを叩かないずにスコアアップを狙っていきましょう。

高橋健二
●たかはし・けんじ/1948年生まれ。ゴルフライターとしてレッスンやクラブ情報などを執筆。HC8。

イラスト=丸口洋平

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