パットで“絶対NG”なことは?気をつけるべきポイントをゴルフコーチが解説!

ラウンド当日、「ミスが止まらない」「いつもは出ないミスを連発する」「うまく打てない状況があった」。そんなときは、このレッスンをチェック!

当日でも簡単にミスの対処ができるので、覚えておくととても役立つ。今月はラウンド前にすると効果大のパット練習をレッスン!

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手元が止まってヘッドだけ動いていませんか?

まずは、カップから10歩離れた距離でロングパットを練習。時間があれば、上りと下りの両方の傾斜の速さをチェックしておきましょう!

ラウンド当日のスタート前のパット練習は、やり方次第でその日のパット数が大きく変わります。練習はロングパットとショートパットのどちらもしたほうがいいですが、最初は硬まった体をほぐすためや、そのゴルフ場のグリーンの速さをつかむためにロングパットから練習します。

手元の動きが止まって手首が折れてしまうとヘッドが走ってしまう(✕)。グリップも一緒に動かすようにしよう(〇)

ロングパットは距離感が一番大事! 距離感を安定させるには、グリップとヘッドの位置関係を変えないように打ってください。手元が止まってしまうとヘッドが先行して、パンチが入ってボールが飛びすぎてしまう。インパクトもズレやすくなるので力やスピードが伝わらずショートする場合もあります。

右サイドを前に出すようにして打ちます。体の右サイドの右肩や右ワキ腹をアドレス時よりもほんの少しだけでも前に出すイメージで体を回して打つと、手元が止まるのを防げる。このイメージをつかむには、右手1本で打つ練習もオススメです。

ヘッドが走ってしまうのを抑えて、振り幅なりの距離感を出す。それには体と手元、ヘッドを一緒に動かして打つ。その際にストロークのリズムも一定になるように意識すると、狙った距離感が出せるようになりますよ。

次は、短いパットで気をつけるべきポイントを解説していきます。

方向を合わせて芯に当てる

本番前もスパットを見つけて打つ練習しよう! ロングパットだけでなく、ショートパットでもスパットを見つけて打つと方向性が安定する

距離の長いロングパットではスパットを見つけて打つのに、ショートパットではカップだけ見て打つ人が多いですが、短い距離のショートパットは方向性命! ライン上にスパットを見つけて、そこを通す練習をしておく。面倒くさがってはいけませんよ(笑)

バックスイングとフォローの振り幅を同じにするとフェース向きがズレにくくなる。ヘッドの芯もあたりやすい

スパットにきちんと打ち出すことで、フェース向きのズレをシャットアウト! 打ち出す方向さえズレなければグッド。タッチは少し強めでオッケーです。カップを見ないで、スパットに集中して打ってください。

カップを意識しすぎるとヘッドアップしやすく、フォローが大きく出てしまう。これは、もっと手前のスパットを見ることで防げる

ストロークの大きさは左右対称で。フォローが大きすぎるとフェースが開く、フォローが小さすぎるとフェースが閉じるインパクトになりやすいので、振り幅を左右とも同じ大きさにするのがフェース向きのズレを防ぐコツです。

いかがでしたか? パットに苦手意識を感じた時は、今回のレッスンを思い出してみましょう。

レッスン=大堀貴子

●おおほり・たかこ/1981年生まれ、茨城県出身。大学卒業後にオーストラリアにゴルフ留学し、海外のゴルフメソッドを学ぶ。帰国後は植村啓太に師事し、ゴルフスイングやレッスンを学び、K’s Island Golf Academyでレッスン活動を行なっている。

写真=村上悦子
協力=サザンヤードカントリークラブ

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