植竹希望のスイングをプロコーチが解説!「名選手たちとよく似ているので…」

今月は、大活躍している女子プロ3選手をピックアップします。最初にご紹介するのは、植竹希望プロのスイングです。

東京ゴルフスタジオの赤坂友昭コーチに解説してもらいました。

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下半身リードに合わせて上半身を素早く動かす

植竹選手のスイングは、下半身と手首をやわらかく使って、振り子のように振っているのが安定感を高める秘けつ。このスイングは、歴史に名を残した名選手たちとよく似ているので、今後の活躍がますます期待できますね。

4のダウンスイングを見ると、腰が正面を向くまで戻っているのに、胸はまだ右を向いていています。これは下半身のリードが強いためですが、この体勢が作れるとパワーを大きく引き出すことができる。

フィジカルや柔軟性の高さが成すワザでもありますが、そっくりマネはできなくても少し意識をするだけで、飛距離アップにつなげることができます。

下半身リードのスイングは、フットワークや腰の回転を強めますが、下半身ばかりを意識しすぎると振り遅れやすい。植竹選手自身も「下半身の動きはあまり意識していません」といっていました。

上半身を速く動かそうとすることも大事で、下半身のリードに対して上半身も素早くついていく感覚で振ってください。

そのときの上半身の動かし方は、力を抜いたしなやかな状態で、手首を固めず、ヘッドの重さを使ってクラブを加速させるのがポイントです(4、5)。

いかがでしたか? 今回のレッスンを参考に、安定感の高いスイングを手に入れましょう。

植竹希望

●うえたけ・のぞみ/1998年生まれ、東京都出身。170㎝。開幕以来、明治安田生命レディスで2位タイ、アクサレディスで5位タイに入賞し、KTT杯バンテリンレディスではツアー初優勝を果たした。サーフビバレッジ所属。

解説=赤坂友昭

●あかさか・ともあき/1985年生まれ、福岡県出身。選手として活動後、ゴルフコーチに転向。東京・三鷹市の東京ゴルフスタジオ、新宿区のトータルゴルフフィットネスにて、プロ、アマチュア、ジュニアなどのレッスンを行っている。

写真=相田克己、田中宏幸

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体を回すだけのシンプルスイング!

西郷選手は、昨年はパターが課題だったようですが、今年はそれが改善されて勝ちまくっていますね。もちろんショットもすごいですが、スイングはとてもシンプル。アマチュアでもマネしやすいで、ぜひ参考にしてください。

バックスイングは、フェースを閉じ気味にして(2)、そのまま体を大きく回しています(3)。通常は体の回転と同時にフェースを少し開いていきますが、西郷選手のようにシャットフェースの向きを変えないことでフェース向きが安定する。

フェースが開くことがないので、スライスを防ぐのにも有効です。シャットフェースでのバックスイングは、西郷選手のようにトップでシャフトがクロスしないことに注意してください。シャフトクロスはヘッドが体から離れて、クラブが遠回りしてしまう。すると、クラブを振り戻すのに時間もパワーも必要になりますが、これはムダな動きです。

再び体とクラブの動きを同調させるために、体を回すタイミングを少し遅らせなければいけないのもスムーズさに欠けますね。シンプルに振り上げてシンプルに振り下ろすスイングは、体やクラブに必要ない動きは何かを考え、ムダを省いていくといいですよ。

いかがでしたか? レッスンを参考に、ショットの精度に磨きをかけましょう!

西郷真央

●さいごう・まお/2001年生まれ、千葉県出身。158cm。昨年は上位に入るも優勝には届かず悔しい思いをしたが、今季は開幕戦のダイキンオーキッドレディスでツアー初優勝。その後も5月末までに優勝5回、2位タイが2回と絶好調。島津製作所所属。

解説=赤坂友昭

●あかさか・ともあき/1985年生まれ、福岡県出身。選手として活動後、ゴルフコーチに転向。東京・三鷹市の東京ゴルフスタジオ、新宿区のトータルゴルフフィットネスにて、プロ、アマチュア、ジュニアなどのレッスンを行っている。

写真=相田克己、田中宏幸

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