【簡単】高い球を上げる時はどっち?人気女子プロ3人が教えるアプローチテク

人気女子プロ3人にアプローチテクニックをレッスンしてもらいました。

最初にショートゲームに定評がある新海美優プロに“寄せワン”の秘けつを教えてもらいました。

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ミスを防ぐには手元を等速で動かす

私がアプローチで一番気をつけているのは、リズムです。一定のリズムで打てればミスなく安定してピンに寄せられます。しかし、ボールを拾いたいという気持ちが強いと、切り返しで急いでダフるミスが出ます。

ミスを防ぐには、手元を等速で動かす意識をもってください。カラダから遠いヘッドよりも、手元を操作するほうが簡単。手元を振り上げるスピードと振り下ろすスピードをそろえて、振り子のようにスイングしてみましょう。打ち急ぎが抑えられて、ミート率が上がります。

「イメージは振り子です。振り幅の大小に関わらず、左右対称になるようにスイングしています」
スイングのリズムが崩れて打ち急ぐと、カラダが突っ込んでダフってしまう

新海美優 しんかい・みゆ

1995年生まれ。162cm。14年にプロテスト合格。大分県出身。城島高原GC所属。

次は、東浩子プロのレッスンです。

スイングの仕上がり具合いはイマイチでグリーンを外してしまうこともあるでしょう。そんな人は、しっかり寄せてリカバリー! アプローチがうまくなるヒントをレッスン!

ヘッドが”くぐる”ミス防止!左肩を”ゆっくり”動かす!

左肩をゆっくり動かせばフェースにボールが乗ります!

砲台グリーンは、高い球を打ってボールを止める技を使って寄せましょう。しかし、ライがよくて球を上げられる状況でも、油断するとヘッドがボールの下をくぐって大きくショートしてしまうミスが出がちです。

高く上がってやわらかく飛ぶボールを打ちます! 砲台グリーンはボールを上げて止める必要があるが、ヘッドを走らせるとボールの下をくぐりやすくなってしまう

そういうときは、ヘッドを急加速させてはダメ! インパクトでヘッドをスパッと走らせようとすると、ヘッドがくぐりやすいので要注意。

左肩をゆっくり等速で動かすイメージなら手打ちにならずに等速で振りやすい。ヘッドも必要以上に走らない

フェースとスタンスを開いて球を上げやすい構えを作ったら、ヘッドをゆっくり等速で振り切るのがポイント。このとき、手元やヘッドではなく、左肩の動きもゆっくりを意識してスイングすると、急加速したり、ゆるむミスを防げます。

ボール位置は左寄りフェースを開いて構える

オープンスタンスで構え、フェースを開いてボール位置は左寄り。ボールを上げやすい構えを作る。

ヘッドを走らせようとするとロフトが寝ながらインパクトに向かうため、ヘッドがボールの下をくぐってしまうミスが出やすい

砲台グリーンのときは、東プロのレッスンを参考に練習してみましょう。

東浩子

●あずま・ひろこ/1992年生まれ、岡山県出身。156cm。実家がゴルフ練習場で3歳からゴルフを始め、12年のプロテストをトップ通過して新人戦にも優勝。今年はQTランキング15位に入り、前半戦の出場資格を獲得。初優勝を狙う。加賀電子所属。

写真=圓岡紀夫、中野義昌、田中宏幸

最後は、西山プロのアプローチのレッスンです。高い球の打ち方を教えてもらいました。

高い球はバックスイングをひと工夫!コックを使い「アウト」に上げる!

軌道をアウトサイド・インにすれば高く上がって止まる

クラブをやや外に上げます

高い球でピンに寄せるには、サンドウエッジを持って、ややオープンスタンスに構えます。そしてバックスイングをひと工夫しましょう。いつもよりコックを早めに使い、クラブをアウトサイド(外側)に上げるのがポイント。こうしてヘッドを高い位置にもっていくと、アウトサイド・インに振る準備が整います。

打ち急がずに大きくゆったり振る
通常より振り幅を大きくして、ゆったり振ることが大事。一定のスピードで振り抜けばやわらかい球になる

ダウンスイング以降は、フェースを開いたまま、体の左サイドに振り抜きます。フェースを返すと、ボールが強く、低く飛び出してしまうので注意。打ち急がずにゆったり大きく振れば、やわらかい球でピンそばに止められますよ。

フェースを開いたまま左に振る

SWの開いたフェース向きをキープしながら体の左サイドに振り抜けば、カット打ちになり打球が高く上がる

西山プロのレッスンを参考に、アプローチを上達させていきましょう。

西山ゆかり

●にしやま・ゆかり/1982年生まれ、神奈川県。162cm。15年のmeijiカップでツアー初優勝。17年のバンテリンレディスで2勝目をあげた。昨季はホールインワンで賞金500万円を獲得! フリー。

写真=圓岡紀夫、中野義昌、田中宏幸

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