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リッキーのファンへの神対応とは?日本ツアーとの違いをプロゴルファーが解説

ハローエブリバディ!アメリカ・CBCのライターで有名なカイル・ポーターが、6月にあるツイートをした。

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どんな状況でもメディアやファンに対応する選手が日本にも必要である

全米オープンの3日目最終組で回っていたリッキー・ファウラーが最終ホールでスリーパットをしたが、そのあと30分間メディアのインタビューに答え、外で待つ多くのファンにサインをし続けた、というものだった。

普通、その状況だったら、最終組で日は落ちて暗くなっているし、気分も落ちていて、最終日に向けて備えたいから早く帰りたいと思う気持ちが強いだろう。だがリッキーはこういうことをするのだ。

彼が人気なのはそんな一面があるからだ。2016年のフェニックスオープンで松山英樹とプレーオフをしたが、そのときもプレーオフで負けたのにも関わらず、1時間以上ファンにサインをしていたという写真も残っている。

日本ではこのようなメディア対応やファン対応をするプレーヤーはほぼいない。これが日本とアメリカの大きな違いだと思う。

アメリカでは日本と違って、ファンが試合を見にきてお金を払ってくれるから、賞金があるし、周りから注目される。そうすることで、スポンサーがつく。ゴルフがうまいからだけではなく、人前でプレーすることができるから食べていけるのだ。

だが日本の場合は、ゴルフがうまくて、試合に出場すれば、スポンサーがつく。だから選手はファンよりもスポンサーのほうを向いてしまう。例えば、日本の選手はスポンサーとの食事の予定とファンの対応が重なったとき、スポンサーのほうにすぐ行ってしまうだろう。

ゴルフはファンがいて成り立ってるスポーツだ。選手たちはリッキーのような対応ができるか? ファンは選手から確実にサインをもらえなくても試合後に選手が出てくるのを待てるのか? 大会の運営は場所を用意してそういうシチュエーションを演出することができるか? ゴルフに関わる全員が、誰のための試合なのかというのをもう一度考えてほしい。

もし、日本にもリッキーのような選手が現れたら、多くの人が注目し、ゴルフの人気がもっと上がっていくだろう。

タケ小山

●小山武明(こやま・たけあき)/1964年生まれ、東京都出身。プロゴルファー、ゴルフ解説者。テレビ「サンデーモーニング」(TBS)、ラジオ「Green Jacket」(InterFM897)ほか、多数メディアで活躍。

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