• HOME
  • ブログ
  • レッスン
  • 初・中級者にオススメ!スライス、プッシュアウトを防ぐにはスパットを設定し目標を見ない!

初・中級者にオススメ!スライス、プッシュアウトを防ぐにはスパットを設定し目標を見ない!

苦手だったり、失敗するかも……と、予感がする状況は、ひと工夫加えてミスを回避!ダフリ、スライス、ザックリなどが防げるヒントで、もったいない1打をなくそう!

【関連記事】原英莉花のフォローのフェースに注目!どこを向いているかで球筋を操作できる

アドレス後に目標を見なければ向きがズレずにスイングが安定

スパットだけを見続けます
スパットを見てアドレスを作り目標の再確認はしない。顔を上げなければ向きがズレずスクエアに立てる

コース上で突発的にスライスやプッシュアウトが出るという人は、構えてから何度も目標を見ていませんか? 

とくに初・中級者は、顔を上げて目標を確認する動きを繰り返すと、肩のラインが閉じやすくなり、右を向いてしまう。これがミスの大きな原因です。 

私は、ボールの後方からターゲットラインをイメージし、1、2メートル先に「スパット」を設定。そのスパットを見ながらボールの正面に回り込んで、アドレスを作ります。スパットを設定したあとは、目標を一度も見ません。

慣れないと不安かもしれませんが、こうすると向きがズレないので、スイングが安定し、真っすぐ飛ばせますよ。

ボールの後方に立ち、目標をしっかり決めて、スパットを設定する。この習慣をつけることが大事

顔を上げて目標を見ると、肩のラインが閉じやすくなり、右を向いてしまう。右方向へのミスが出るのは、このアドレスのズレが大きな原因

アドレスの手順1:ターゲットライン上にス パットを設定する

ボールの後方に立ち、目標を決めたら、目標とボールを結ぶ「ターゲットライン」をイメージし、そのライン上にスパットを設定する

アドレスの手順2:ス パットを見ながらアドレスの位置につく

ボールの1、2メートル先に設定したスパットを見ながら、アドレスの位置につき、スパットに対してフェースを真っすぐセットする

アドレスの手順3:ターゲットラインに対して体のラインをそろえる

フェース→グリップ→スタンスの順でアドレスに入り、ターゲットラインに対して体のラインをそろえる。こうしてスクエアに構えたら、目標を見ないでスイングをはじめる

林菜乃子
●はやし・なのこ/1997年生まれ、神奈川県出身。155㎝。18年にプロ入りし、その年のステップアップツアーで初優勝。20年は同ツアーに4試合出場し、2位が2回と好調で、今年の活躍が期待できる。ユピテル所属。

体とクラブの同調性を高めてきれいに払い打つ

このゾーンを意識するだけでスイング全体もよくなります
グリップエンドを体に向ける意識は、ボールの前後30センチくらい。インパクトゾーンだけでOK!

FWはボールを払い打つのが一番簡単です。払い打とうとして、クラブの入射角をゆるやかにしたり、ヘッドを低く動かすなど、いろいろ意識してやってみるけどうまくいかない……。そんな人は「グリップエンドの向きだけ」を気にして振ってみてください。 

グリップエンドが体を指さずに外れてしまうと、軌道やフェース向きがすぐにズレてしまいます。とくに意識してほしいのはインパクトゾーンです。ここでグリップエンドがきちんと体を指していれば、ダウンスイングからフィニッシュまで体とクラブを同調させて振れるので、ボールをヨコからきれいに払い打てますよ。

F W でうまく払い打てない人はスイングやヘッドの入れ方は気にせずグリップエンドの向きだけを意識して振ってみよう!

体とクラブが一緒に動くのでゆるやかな円弧を描いて振れる。インパクト前後だけでなく、スイング全体の軌道もよくなるので、素振りでも意識しながら振ってミスを事前に防ごう

ヘッドが鋭角に入ったり、フェースが閉じたり開いてしまうのは、グリップエンドが体を指さずに外れてしまうのが大きな原因!

竹村真琴
●たけむら・まこと/1990年生まれ、大阪府出身。155㎝。ジュニア時代はトップクラスの競技で数々のタイトルを獲得。09年プロテスト合格。美人すぎる女子プロとして多数のゴルフメディアに出演。興和所属。

ヘッドを低く長く出すとミート率がよくなる

低いフォローを意識すればクラブが上から入りダウンブローに打てる

ダフリやトップが止まらない、あるいはミスが出そうだなと感じたら、インパクト以降、ヘッドを「低く、長く」出してみてください。そして左股関節に乗るイメージで、左サイドに体重移動。頭を残しながら左股関節の上で上体を回すのが、ミス防止の即効テクニックです。 

地面の上のボールを打つアイアンは、どうしてもすくい上げる(しゃくり上げる)動きが生まれて、クラブを下から上に振り上げてしまいがち。フォローを高くするほど体重が右サイドに残り、ミスが出やすくなるので注意しましょう。

左股関節を入れて体を回します

ダウンブローにボールをとらえる

ダウンブローの軌道ややハンドファーストにインパクトすれば、多少当たりが薄くても、大きなミスにならない

高く上げようとしてすくい打ちになる

このミスに注意!

ボールを高く上げようとすると、ハンドレイトのインパクトになり、ダフリやトップのミスが頻発してしまう

嘉数光倫
●かかず・てるみち/1989年生まれ、沖縄県出身。168㎝、72㎏。17年にチャレンジツアーで初優勝。18年にレギュラーツアーに挑戦し、初シードを獲得した。切れ味鋭いショットが武器。エナジック所属。

ダブルオーバーラッピングで握ると手首の余計な動きを抑えられる

ダフリ防止には、両手を詰めて握るダブルオーバーラッピングのグリップがオススメ

アプローチでザックリのミスが出る人、またはライが悪くてミスが出そうと思ったら、手首の動きを抑えてください。私も手首が余計な動きをすると、ヘッドがリーディングエッジから入って刺さってしまい、ザックリのミスが出がちです。 

ザックリ防止は、右手の小指だけでなく薬指くらいまで左手に乗せるダブルオーバーラッピンググリップでクラブを握ってみましょう。手首が使いにくくなるので、体の回転でスイングできます。私はアプローチが不調なときも、このグリップで練習をしますが、実際にコースで使ってもOKなので、ぜひ試してみてください。

体の回転でスイングしましょう

両手の一体感が高まるので、コ ッキング がしにくくなる 。アドレス時の手首の角度を保って、体の回転でスイングしよう

パターみたいに打ちましょう

右手首が動きすぎて甲側に折れると、フェースがシャットになってしまう。ヘッドが上から入ってしまい、リーディングエッジが刺さってザックリのミスになりやすい

いかがでしたか? ぜひ、参考にして練習してください!

東浩子
●あずま・ひろこ/1992年生まれ。岡山県出身。156㎝。12年にプロテストに合格し、その年の新人戦「加賀電子カップ」で優勝。昨年のデサントレディースで2位に入るなど、ツアー初優勝が期待される。加賀電子所属。

構成=小山俊正、鈴木康介、編集部 
写真=高橋淳司、圓岡紀夫、中野義昌

関連記事一覧