「大の“CoCo壱”好き」アンソニー・クウェイル、好調の理由を明かす!

ツアーで活躍しているプロたちは誰もが自分のゴルフを「よりよいもの」にしていくために様々なことを考え、走り続けている。

「どんなこと」を考え、「どのように」ゴルフに向き合っているのか。インタビューをとおして、その姿を探っていく。今回は、ミズノオープンで2位に入ったアンソニー・クウェイル選手にインタビューしました。

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CoCo壱のカレーが大好き!

自分の時間を楽しむことに重きを置きゴルフはその次と考えるようになってゴルフの調子がよくなった

――ミズノオープンでの2位、おめでとうございます。振り返ってみてどうでしたか?

A:すごくいいゴルフができました。最終的には勝てなかったんですが、いい兆しが見えてきて、自分のゴルフがよくなってきているなと感じます。

――上位で戦えた理由は何だと思いますか?

A:パターの調子がすごくよかったです。あとはコースがすごく広くてあまりOBもないので、ドライバーで飛ばすことができました。自分には向いていたコースだなと。ほかの日本のコースはOBもあったりであまりドライバーを思い切り打てるところが少ないんですが、ミズノオープンはストレスなくゴルフができましたね。

――初めて全英オープンの出場権を獲得しましたが、どういうプレーをしたいですか?

A:まだあまり考えられていないですが、今自分のやるべきことをして、それが結果につながったらと思います。

――今年は1月のクイーンズランドPGA選手権で優勝するなど、最初から好スタートでしたが、オフに何か特別なことをしたのですか?

A:メンタル面を強化したことが一番大きいかな。今まではゴルフが人生のなかで一番大事だと思っていました。でも去年はコロナの影響でオーストラリアに帰ることも少なくなって、家族や友達に会えなかったりで……。私生活もうまくいっていなかったから、ゴルフが楽しくなかった。今年は自分の時間を楽しむことに重きを置き、ゴルフはその次と考えるようになってゴルフの調子がよくなったんです。

――プライベートはどのようなことをしていますか?

A:ビーチやジムに行くのが好き。あとは友達と遊んだり、家でバーベキューみたいにステーキを焼いてビールを飲むのが多いですね。

――日本にきてもう5年くらい経つと思いますが、生活には慣れましたか?

A:少しずつ慣れてきています。日本の文化も街並みもすごく好きで、日本語も今勉強していて、もっと日本に慣れるようにガンバっています。

――日本文化で好きなところは?

A:人がすごく親切。道がわからないときでもみんな助けてくれます。安全性が高いところもすごく好き。二回財布を落としているんですが、二回とも中身はそのままでちゃんと戻ってきました。

――仲がいい日本人選手はいますか?

A:プライベートまで仲がいい選手はいないですが、石川遼くんは英語も話せて親身になって話を聞いてくれたり、練習ラウンドも誘ってくれるんです。

——日本で好きな食べ物は?

A:カレーライスです! CoCo壱をフランチャイズしてオーストラリアに出したいくらい大好き(笑)。日本に来たら一番最初に食べたいのもCoCo壱のカレー!

――なぜそんなに好きなんですか?

A:味がすごく好きだし、どこにでもあって、提供も速くて安いのがいい!

――ご自身でカレーは作りますか?

A:作ることはないんですが、次にオーストラリアに帰るときは冷凍のCoCo壱のカレーを持って帰って家で食べようかと思っています。全英オープンにも持っていきたいなぁ(笑)

観客を楽しませるプレーがしたい

ゴルフはよかったときも悪かったときもかけがえのない経験になった。ほかのスポーツをするという選択肢はなかった

――自分のプレーの持ち味はどんなところにあると思いますか?

A:一番は飛距離。ドライバーがすごく得意なので、ドライバーで飛ばせるコースが好きです。あとはパターも得意ですね。

――パターで意識していることは?

A:スイングやストロークの仕方を意識する人が多いですが、僕はカップに入れるイメージを作るほうが大事だと思っている。たとえばボールを目標に投げるときは考えずにできると思うんですが、パターもそれに近い。どこにボールを打ち出し、どういうラインを作るかのイメージを大切にしています。

――ゴルフを始めたのは?

A:6歳のときです。

――ご両親の影響ですか?

A:家族は今は誰もゴルフをしません。人生で一回くらいしか行ったことがないんじゃないかな。両親がゴルフをしたらたぶん1ホール20回は打つと思いますね(笑)

――ゴルフを始めたきっかけは?

A:すごく田舎で生まれて、周りに何もなかったんですが、ゴルフ場を横切ったときに、やってみたいと思った。それで6歳のときの欲しいものリストに、ゴルフクラブと書いたら親がプレゼントしてくれました。

――違うスポーツをしようと思ったことは?

A:自分でボールを曲げたり上げたりする感覚が楽しかったし、よかったときも悪かったときも自分にとってかけがえのない経験になったので、ほかのスポーツをするという選択肢はありませんでしたね。

――今でもゴルフを続けられているモチベーションになっていることは何だと思いますか?

A:ゴルフには終わりがない。与えてくれる経験が多くて、毎回自分のゴールを達成することが自分のモチベーションになっています。

――ゴルフを辞めたくなったことは?

A:辞めたいと思ったかはわからないですが、コロナ禍で来日し、家族とも離れ、隔離期間もあって、ゴルフが全然うまくいかず、メンタルがやられてしまいました。去年が一番ゴルフが楽しくなかったですね。

――そこから私生活を大事にして調子を上げたんですね。では、これからもゴルファーとして生きていくうえで、最終的な目標を挙げるとすれば?

A:PGAツアーでプレーして優勝したいですね。

――理想の選手はいますか?

A:アダム・スコット選手とローリー・マキロイ選手です。人間性がすごく高いのが一番の理由で、尊敬できます。

――今年の目標を教えてください!

A:複数回優勝です!

――最後に、ツアー会場に観戦に来た人やテレビで試合を見ている人に、どんなプレーを見てもらいたいですか?

A:観客がいるなかでプレーするのがすごく好きなので、お客さんが楽しんでもらえるようなゴルフをしていきたいです!

アンソニー・クウェイル

●1994年生まれ、オーストラリア出身。193cm、82kg。今季は「ISPS HONDA 欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント!」で6位タイ、「ミズノオープン」で2位、「BMW日本ゴルフツアー選手権森ビルカップ」で4位に入った。キャロウェイゴルフ所属。

写真=ゲーリー小林

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